SYSSETTING

入出力オプションエントリシステム設定を変更するために使用します。このコマンドで定義した設定はすべて、コマンドライン引数から変更できます(実行時のオプション)。下記のほとんどのオプションは、コンフィギュレーションファイルの1つで指定することもできます(コンフィギュレーションファイル)。

フォーマット

SYSSETTING(setting=option_list,setting=option_list, ...)

SYSSETTING(RAMDISK=100)
SYSSETTING(SCRFMODE=buffered,stripe)
SYSSETTING(SPSYNTAX=mixed,RAMDISK=100,SCRFMODE=buffered,stripe,OS_RAM=1234)

定義

設定 オプション 説明
ADDMIDSIDE <YESDUPNO>
YES
解析において、中点節点の欠落した2次ソリッド要素が許容されます。また、隣接する2つの2次要素のマッチングエッジのどちらにも中点節点がない場合、それらは結合されます。
DUP
解析において、中点節点の欠落した2次ソリッド要素が許容されます。ただし、隣接する2つの2次要素のマッチングエッジのどちらにも中点節点がない場合、それらは結合されません。
NO(デフォルト)
中間節点が欠落した2次ソリッド要素は許容されず、このような場合、OptiStructではエラーが発生します。
AXEGORD <01> 軸対称要素の節点の番号付け。
0(デフォルト)
要素の節点は、要素の外周に沿って移動するときに見つかる順序で番号が付けられます。最初の節点はコーナー節点、その次がエッジ節点で、すべての節点が処理されるまで、この交互のパターンが繰り返されます。 10
1
要素の節点は、各要素について、すべてのコーナー節点を最初にリストし、次にそれに対応するすべてのエッジ節点をリストすることで番号が付けられます。
BARPROP <STRICTMIXED>
STRICT(デフォルト)
CBARおよびCBEAMビーム要素結合は、PBEAMビームプロパティエントリを参照できません。
MIXED
CBARおよびCBEAMビーム要素結合は、PBEAMおよびPBARビームプロパティエントリをそれぞれ参照できます。
BUFFSIZE BUFFSIZE = 65537 .op2ファイルに書き出されるデータのレコードの8 byteワードでの最大サイズ。
-1
バッファをオフにします。
CARDLENGTH <整数>

デフォルト = 80

入出力オプションセクションおよびサブケース情報エントリセクションに記述された1行から読み出す文字数を定義します。80~132文字の範囲で指定可能です。

バルクデータエントリセクションでは、CARDLENGTHはフリーフォーマット行とロングフリーフォーマット行のみに適用されます(固定フォーマット行とロングフォーマット行は常に72文字に制限されます)。

CORE <IN, OUT, MIN> これは-core実行オプションと同じですが、入力ファイルからの制御が可能です。
IN
in-coreソリューションを強制的に実行
OUT
out-of-coreソリューションを強制的に実行
MIN
最小コアソリューションを強制的に実行
DUPGRTOL <実数>

デフォルト値はありません。

節点間の距離に基づいて、重複する可能性のあるGRIDエントリの消去を制御します。同一IDの複数のGRIDポイントが指定距離(DUPGRTOL)より近い場合、それらは等しいと見なされます。同一IDの複数のGRIDポイントが指定距離より遠い場合、OptiStructはエラーとなります。
DUPTOL 整数 <0-5> 重複している可能性のあるカードの消去の間に用いる精度を制御します。同じIDを持つカードは、両方のカードの整数値が厳密に同じで、全ての小数点値がこの設定で制御された精度で一致する場合、最初のものに置き換えられます。そうでない場合は、同じIDはエラーとしてフラグがつけられます。現時点では、GRIDCORDxx、および基本MAT/PROPエントリのみの重複が許されます(MATXMATTPROPXエントリは重複できません)。
0(デフォルト)
許容値なし。定義した値が正確に一致する必要があります。
1
指数を含まない標準的な固定8文字の場合は、値の小数点以下6桁まで一致している必要があります。
2
指数を含まない標準的な固定8文字の場合は、値の小数点以下5桁まで一致している必要があります。
3
指数を含まない標準的な固定8文字の場合は、値の小数点以下4桁まで一致している必要があります。
4
指数を含まない標準的な固定8文字の場合は、値の小数点以下3桁まで一致している必要があります。
5
指数を含まない標準的な固定8文字の場合は、値の小数点以下2桁まで一致している必要があります。

指数を使用せずに表現するには値が大きすぎるまたは小さすぎる場合は、8文字形式に変換したときに両方の値が正確に一致する必要があります。また、負の値の場合は、精度が1桁低くなります。

ECHOFMT <FIXEDLONGFREE8FREE12FREE16AUTO> ECHOの結果のためのECHOフォーマッティングオプションを決定するために使用されます。ECHOエントリ上のフォーマッティングオプションは、OptiStruct 14.0以降は無効になっています。
FIXED
固定フォーマット
LONG
ロングフォーマット
FREEn
n=8,12,16: 異なる浮動小数点精度のFREEフォーマットを選択します。実数値フィールドごとにn文字まで予約します。例えば、FREE12オプションでは、実数値フィールドを12文字までエコー出力できます。
AUTO(デフォルト)
自動的にFIXEDフォーマットを選択しますが、実数値データが特定の行に存在する場合はFREE12オプションに切り替えます。
ELEMENTID <UNIQUE, ALLOWFIX> スカラー要素(CELASiCMASSiCDAMPiPLOTELiバルクデータエントリ)およびPLOTEL要素の番号付け方式を制御します。
UNIQUE(デフォルト)
すべてのスカラーおよびPLOTEL要素に一意の要素IDが割り当てられます。
ALLOWFIX
OptiStructが自動的に、スカラーおよびPLOTEL要素の重複IDを修正できます。スカラーおよびPLOTEL要素のIDが他の要素のIDと同じ場合、スカラーおよびPLOTEL要素のID番号に大きなオフセット値が加算され、番号はすべて付け替えられます。
ELMERRCMF <YES, NO> 品質チェックに失敗した要素のHM.elcheck.cmfファイルへの出力を制御します。
YES
PARAM,CHECKEL,NOが存在しても、要素品質チェックは自動的にONになります。通常の要素品質エラーに加えて、負のヤコビアンと潰れた節点によりエラーとなった要素も、それぞれ“jacobian”と“collapsed”という新しいカテゴリーでHM.elcheck.cmfファイルに出力されます。
NO(デフォルト)
PARAM,CHECKEL,NOが存在する場合は、要素品質チェックが自動的にオンになりません。要素の損傷のその他のカテゴリーはHM.elcheck.cmfファイルに出力されません。
FDOFLERR <YES, NO> フリー自由度に対する荷重をエラーにするかどうかを制御します。
YES
モデル内にフリー自由度に対する荷重が存在する場合、実行はエラーとなります。
NO(デフォルト)
モデル内にフリー自由度に対する荷重が存在しても、実行はエラーになりません。
GPFMPC <BOTH, FMPC, SEPAR> .gpfファイル内のMPCと剛体要素(RBExRRODRSPLINなど)からの節点力寄与の処理を制御します。
BOTH(デフォルト)
MPCと別の剛体要素GPFの寄与に加えて、F-MPCが出力されます。
FMPC
F-MPCのみが出力されます。この場合は、剛体要素GPFの寄与とMPC GPFの寄与が.gpfファイルに別々に出力されません。
SEPAR
F-MPCは出力されません。分離されたアイテムのみが出力されます。剛体要素GPFの寄与とMPC GPFの寄与は別々に出力されます。

.gpfファイルに出力されるF-MPCは、.gpfファイル内のすべてのMPCおよび剛体要素の合計節点力の値です。これは、F-MPCがMPCと剛体要素の寄与の合計であることを意味します。

H3DVTAG <YES, NO>

デフォルト = NO

OptiStructで出力された.h3dファイルに、用いられたH3Dフォーマットのバージョンを追加します。

従って結果は{filename}.h3d11または{filename}.h3d12となります。

注: 出力に用いられるH3Dフォーマットを選択することはできません。これは実行モジュールにビルトインされたものです。
HOSTMEM <YESNO、空白> この設定は、MPI実行で使用できます。
YESまたは空白
これは、-fixlen-minlen-maxlen-len、および-ramdiskによって定義されるメモリオプションのデフォルトの解釈です。指定されたメモリオプションによって、各ホスト上のすべてのプロセスの全メモリが入力されることを意味します。
これは、実行オプション-hostmem yes/blankを使用して設定することもできます。
NO
これにより、-fixlen-minlen-maxlen-len、および-ramdiskによって定義されたメモリオプションの解釈がそれぞれのMPIプロセス用のメモリに切り替えられます。
注: -hostmem yesまたはSYSSETING,HOSTMEM,YESは、OptiStruct 2021.1以降のデフォルトです(このリリースより前は、デフォルトの挙動は-hostmem noまたはSYSSETTING,HOSTMEM,NOと一致していました)。
IR4MECH <YES, NO> SYSSETTING(IR4MECH = YES)とPARAM,INREL,-2を組み合わせると、EIGRLベースの慣性リリーフが、モデル内のSPCが指定されたすべての静的サブケースに対してアクティブになります。
注: SPCが指定されていないサブケースでは、自由度の数が6と等しい場合、拘束ベースの方法が使用されます。自由度の数が6より大きい場合、慣性リリーフは適用されません。
M2ONLYFKM <ALLOWNO>

デフォルト = NO

SYSETTINGM2ONLYFKM)をALLOWに設定すると、MATFATエントリのMSS1フィールドの値は、FKM平均応力補正に使用するMSS2値であると解釈されます。
注: この設定にALLOWを指定した場合は、MSS2MSS3MSS4の各フィールドを空白にする必要があります。
MAT9ORT <NU31, NU13>
NU31(デフォルト)
MAT9ORエントリの8番目のフィールドは、NU31と解釈されます。
NU13
MAT9ORエントリの8番目のフィールドは、NU13と解釈されます。
MAXLEN <整数> 使用されるメモリの最大割り当て量(MB単位)を定義するために使用されます。デフォルトはありません。

MUMPSソルバーの使用時(–ddm並列実行を含む)、MAXLENはサポートされません。

MAXRATIO <値、オプション>

値:<実数>

オプション:ERRORWARN

デフォルト = デフォルトの値はありませんが、値が指定されオプションフィールドが空白の場合はERRORがデフォルトになります。

剛性マトリックスの対角項の、分解時の三角係数マトリックスの対応する対角項に対する比の許容最大値を定義します。

比の値が値フィールドで指定された値を超えた場合、OptiStructは、Optionフィールドの値に応じて、エラー(ERROR)を発生して実行を終了するか、警告(WARN)を発行します。詳細については、PARAM,MAXRATIOコメントをご参照ください。

MESHNLPTB <012> 非線形静(NLSTAT)初期荷重線形解析用のH3D出力フラグ。
0(デフォルト)
大変位NLSTAT初期荷重線形解析が存在する場合は、NLSTAT変形後のメッシュとBYSUB H3D出力(OUTPUT,H3D,BYSUBを参照)を使用します。そうでない場合は、初期メッシュと単一ファイルのH3D出力を使用します。
1
NLSTAT初期荷重線形解析に、NLSTAT変形後のメッシュとBYSUB H3D出力を使用します。
2
NLSTAT初期荷重線形解析に、初期メッシュと単一ファイルのH3D出力を使用します。

MESHNLPTBの値が許容範囲を超えている(0、1、2以外)場合は、.outファイルとhwsolver.mesgファイルの両方にERRORが発行されます。

MINLEN <整数> 初期メモリ割り当て(MB単位)を定義するために使用されます。デフォルトはOS_RAMの10%です。これは古いコマンド、OS_RAM_INITと同じです。
NPROC

(古いコマンド:CPU

<整数>

デフォルト = 1

-nprocおよび-cpuオプションと同じです(OptiStructの実行時のオプション)。マルチプロセッサ (SMP)実行でのプロセッサ数を設定します。
OS_RAM <RAM(MB単位)>

デフォルトは8 GBです。

MB単位でのメモリ制限。このメモリ上限に関係なく、最小限のコア解析は必ず実行されます。詳細については、ユーザーズガイド内のメモリ処理をご参照ください。
PBUSHFORM <PENLAG> PBUSHFORM設定は、RIGID CBUSH要素の定式化を制御します。
PEN(デフォルト)
デフォルトのペナルティ定式化を選択します。対応する剛体CBUSH要素には、(周囲の構造に比べ)はるかに高い相対剛性が選択されます。
LAG
ラグランジュの未定乗数法を選択します。拘束方程式を使用して、対応する剛体CBUSH要素に剛体の挙動を適用します。この定式化は、ペナルティ定式化と比較すると、安定性に優れています。また、OptiStructでは、二重従属性問題も解決しようとしています。
RAM_SAFETY <実数>

デフォルト = 1.0

-rsfオプションと同じです(OptiStruct実行時のオプション)。
RAMDISK <RAM(MB単位)>

デフォルト = コメントをご参照ください。 5

情報を格納するために割り当てるRAM領域を指定します。指定しなかった場合、ハードドライブ上のスクラッチファイルに保存されます。
RESVEC6 <ONOFF> 区分モード合成(CMSMETH)で使用する追加のグローバル残差ベクトルの生成を制御します。
ON
区分モード合成(CMSMETH)に対して6つの追加のグローバル残差ベクトルが生成されます。
OFF(デフォルト)
CMSMETHに対して追加のグローバル残差ベクトルは生成されません。
注: AMLSまたはAMSES固有値ソルバーによる実行ではサポートされません。
SAVEFILE <OUT, NONE, ALL, ext> プログラム開始時に既に出力ファイルと同じ名前がある時のソルバーの挙動を制御します。
OUT(デフォルト)
.outファイルと.statファイルのみを保存します。
NONE
ソルバーの全ての既存ファイルへの上書きを可能にします。
ALL
既存のファイルに数値の添え字を加えることでリネームし、出力ファイルの上書きを防ぎます。つまり、jobname.h3djobname_nnn.h3dにリネームされます。ここで、nnnは存在しない最小の数です。このオプションはファイルを全て既知の拡張子で保存するようにするため、同じ実行が複数回繰り返された場合、大容量のディスクスペースを使用する可能性があります。
ext
任意の拡張子(ケース依存で9文字まで)。 8 9
SCRFMODE 最初のオプション:BASICBUFFEREDUNBUFFERSTRIPE

2番目のオプション:MIXFCIO

デフォルト =

  1. Linuxの場合: UNBUFFER
  2. Windowsの場合(AMSESを使用しない):BUFFEREDMIXFCIO
  3. Windowsの場合(AMSESを使用する):BASIC
線形ソルバープロセス用にスクラッチファイル保管の異なるモードを選択できます(特にout-of-coreモードおよびminimum-coreモード)。
BASIC
Fortranモード。直接アクセスファイルです。
BUFFERED
バッファリングされたFortran
UNBUFFER
Cの入出力モード。
STRIPE
メインソルバーファイルを複数のディスクにストライピングします(slowのマークが付いたファイルを除く)。
MIXFCIO
BUFFEREDと共に使用する場合のみ有効。
メインソルバーファイルに対して、Fortranの読み出し / 書き出しではなくC(ネイティブ)の入出力ルーチンを使用します。 7
SKIP10FIELD <CHECK, WARN>

デフォルト = CHECK

拡張されている可能性があるフリーフォーマットは使用できません。このようなフリーフォーマットが不正に使用されていないかどうかを検出するため、フリーフォーマットのバルクデータカードに10個以上のデータフィールドが見つかった場合、エラーを生成します。このようなカードの読み出しを許可するには、SKIP10FIELD=WARNを使用します(追加のフィールドが存在してもエラーは発生せずに無視されます)。
SPSYNTAX <STRICT, CHECK, MIXED> GRIDとSPOINTが混在する環境をリーダー内でどの程度厳密にチェックするかを制御します。
STRICT
グリッド / 成分のペア(G#/C#)、および指定した成分のグリッドリスト(代替フォーマットのASET1バルクデータエントリおよびUSET1バルクデータエントリにあるもの)の両方を定義した場合にこのオプションを指定する際は、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときはコンポーネントが0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)のときは成分が1以上である必要があります。
CHECK(デフォルト)
グリッド / 成分のペア(G#/C#)を定義した場合にこのオプションを指定する際は、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときは成分が0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)の場合は成分が1以上である必要があります。ただし、成分のグリッドリスト(代替フォーマットのASET1バルクデータエントリおよびUSET1バルクデータエントリにあるもの)が定義されている場合にこのオプションを指定すると、成分が0、1、または空白であれば、グリッド参照にスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)を使用できます。この場合、これらはすべてスカラーポイントでは0、構造グリッドでは1としてそれぞれ解釈されます。
MIXED
グリッド / 成分のペア(G#/C#)、および成分のグリッドリスト(代替フォーマットのASET1バルクデータエントリおよびUSET1バルクデータエントリにあるもの)が定義されている場合にこのオプションを指定すると、成分が0、1、または空白であれば、グリッド参照にスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)を使用できます。この場合、これらはすべてスカラーポイントでは0、構造グリッドでは1としてそれぞれ解釈されます。 6
SRCHDCLR <YES, NO> CLEARANCEが存在する場合に接触定義でSRCHDISを考慮するかどうかを制御します。
YES(デフォルト)
SRCHDISが考慮されます。
NO
SRCHDISは考慮されません。
SYNTAX <ALLOWINT, STRICT> リーダー内でシンタックスチェッカーがどの程度厳密であるべきかを制御します。
ALLOWINT(デフォルト)
実数値が求められる箇所で整数値を実数値に変換します。入力の書式(整数または実数)が入力要件を示すこれらの箇所(例えばベクトルエントリ(X,Y,Z)を代替の書式(GID)で読み出す際)においては、1つ目の欄の負の整数値または2つ目か3つ目の欄の非ブランクの値は(X,Y,Z)書式を示し、すべての欄は実数値として読み出されます。
STRICT
このオプションでは、整数値は整数値欄にのみ、実数値は実数値欄にのみ入力され得る個所で、他のNastranコードにより一層厳密に従います。この設定が選択されている際に実数値欄に整数値が入力された場合、エラーが発生して処理が終了します。
注: この設定が結果を変えることは決してなく、制限に従っていない欄への入力を拒否するだけです。
TABSTOPS TABSTOPS = 8 入力のTAB文字の解釈の変更を可能にします。デフォルトでは、TABは8列のスペースで止まり、これはUnix/Linux端末の標準です。可能な値は4(Windowsでしばしば用いられます)と1(つまりそれぞれのTABは厳密に1つの空白に置き換えられます)です。
TLOADMAT <012>
注: この設定のデフォルト値は、入力ファイルに含まれない場合は0です。
構造線形静解析でのサブケース固有の温度依存材料の設定を制御します。TLOADMATは非線形静解析では無視されます。
0(デフォルト)
すべての構造材料特性は、TEMP(MAT)またはTEMP(INIT)エントリで指定された温度フィールドに基づいて計算されます(順序および優先度によって異なる)。
1
TEMP(MAT)またはTEMP(INIT)の代わりに構造材料特性を指定するために、TEMP(LOAD)がアクティブになります。構造材料特性の計算ではTEMP(MAT)およびTEMP(INIT)は無視されます(をご参照ください)。
2
TEMP(MAT)またはTEMP(INIT)の代わりに構造材料特性を指定するために、TEMP(LOAD)がアクティブになります。構造材料特性の計算ではTEMP(MAT)およびTEMP(INIT)は無視されます(をご参照ください)。熱荷重は静解析に含まれません。
注:
  1. 次のでは、線形静解析でのさまざまなTLOADMAT値の影響を示します。
  2. ,1または2は、TEMP(LOAD)TEMP(BOTH)と同じ機能に昇格させます。TEMP(BOTH)TEMP(LOAD)が両方とも指定されている場合は、各サブケース内の最後のインスタンスが優先されます。
  3. TLOADMAT,1または2が指定されている場合、TEMP(INIT)およびTEMP(MAT)は、材料特性計算には効果がありません。TEMP(INIT)は、存在すれば、熱ひずみ計算での初期温度の設定に使用されます。
  4. 詳細な優先度情報については、TEMPERATUREエントリのコメント5および6をご参照ください。
UNDEFTEMP <STRICTZERO>
STRICT(デフォルト)
指定された温度がない節点がいくつかある場合、OptiStructはエラーとなります。エラーメッセージにはGRID ID、要素ID、荷重セット番号に関する情報が含まれます。
ZERO
温度が指定されていない節点がいくつか存在する(つまり、モデル内の少なくとも1つの(ただしすべてではない)節点に温度が指定されている)場合、OptiStructでは、その節点に対して値0が使用されます。これにより、OptiStruct 13.0より前のバージョンの挙動に戻すことができます。
UNKNDATA <WARNERROR>
WARN(デフォルト)
入力デックに認識されないエントリやスペルの間違ったエントリが存在する場合、常に警告が発せられます。
ERROR
入力デックに認識されないエントリやスペルの間違ったエントリが存在する場合、常にエラーが発せられます。
UNREFSID <WARNERROR> 欠落しているNSGENSMMPCSPCバルクデータエントリに対するOptiStructの挙動を制御します(対応するコントロールカードが存在する場合)。
注: この設定は、上記のバルクデータエントリのみで機能します。
WARN
エラーの代わりに警告が出力され、デックは実行可能になります。
ERROR(デフォルト)
エラーアウトします。
UPDATE <quietverbosestrictoffuniquepermissive>

デフォルト = quietおよびstrict

ASSIGN,UPDATE,<filename>の挙動を制御します。
quiet
より少ない出力。
verbose
新旧の値を含むより多くの出力。
strict
更新されたデックに非サポートカードを許しません (デフォルト)。
off
更新をオフにします。
unique
それぞれのIDに対して一度のみ。
permissive
すべてのカードおよびIDの繰り返しを許可します。

以下からオプションを1つ選択します: quietまたはverbose

以下からオプションを1つ選択します:strictoffunique、またはpermissive

表 1. 線形静解析
TLOADMAT MATERIAL THERMAL LOAD
0 TEMP(MAT/INIT) TEMP(LOAD/BOTH)
1 TEMP(LOAD/BOTH) TEMP(LOAD/BOTH)
2 TEMP(LOAD/BOTH) 熱荷重なし

コメント

  1. このカードのフィールド数は10個に制限されているわけではなく、現在の行の長さによって制限されます(デフォルトは80)。
  2. 継続行は使用できませんが、複数のSYSSETTINGカードを使用できます。
  3. CPUNPROCの設定は入れ替え可能であり、コマンドラインでも指定できます。
  4. SCRFMODEを除くすべてのオプションでは、必ず1つ引数を指定する必要があります。SCRFMODEの引数はコンマで区切る必要があります。
  5. RAMDISKの設定について:
    • 物理ファイルではなく仮想ディスクを使用すると、物理ディスクドライブへのアクセスに伴う待機時間が短縮されるため、解析実行速度が向上します。RAMDISKを使用した場合、ソルバーが利用可能なメモリ量、およびオペレーティングシステム(LinuxやWindowsなど)がファイルをバッファーする際に利用可能なメモリ量が減るので注意してください。このため、解析実行時間はトータルでは必ずしも短縮されない可能性があります。最も高い効果を得られるのは、大容量の物理メモリを搭載しているマシン(20GB以上)を使用した場合、またはSCRFMODE設定を使用してこのオプションを指定することで、メインソルバーのスクラッチファイルへのアクセス速度を向上させている場合です。
    • RAMDISKはオーバーフローが発生しないよう自動的に保護されます。したがって、200MBをRAMDISK用に指定している場合はスクラッチファイルの合計容量がそれを上回っても問題ありません。
    • RAMDISKは、ジョブが非常に小さい場合(GRID数が10,000未満の場合)、自動的に指定されます。この機能は、RAMDISK=0を指定することによって無効にできます。固定RAMジョブの場合、RAMDISKは自動的には割り当てられません(-fixlenコマンドラインオプションを使用します。OptiStruct実行オプションをご参照ください)。
  6. SPSYNTAXの設定について:
    • グリッド / 成分のペアの中の成分、またはグリッドのリストの成分(代替フォーマットのASET1バルクデータエントリおよびUSET1バルクデータエントリにあるもの)が1よりも大きい場合、グリッド参照は常に構造グリッド(GRID)である必要があります。
    • このコントロールはOptiStructコンフィギュレーションファイルで設定することもできます。
    • DMIGデータがモデル内に存在する場合、SYSSETTINGSPSYNTAX=mixed)は自動的に適用されます。
  7. SCRFMODEの設定について:
    • このコマンドは、線形方程式ソルバースクラッチファイルのディスク書き出し方法を制御します。通常、これらのファイルは頻繁に読み書きされる上に、パターンがランダムな場合がほとんどです。これは、大規模なジョブで構成される解析の総実行時間に大きな影響を及ぼすことがあります。ほとんどのコンフィギュレーションではデフォルトのモードが最適です。ただし、ハードウェアや解析タイプの種類によっては、BASICBUFFEREDUNBUFFERのいずれかを選択することによって処理速度を向上できます。これは特に、Lanczos法による固有値ソルバーが含まれるジョブで効果があります。
    • out-of-coreソルバーモードおよびminimum-coreソルバーモードでは、ソルバーはサブケースごとに大容量のスクラッチファイルを1つ作成します。オプションで、このファイルを複数のTMPDIRに分けて配置できます。この機能を使用するには、SCRFMODE=STRIPEを定義する必要があります。これを定義していない場合は、他のファイルと同じ方法(BASICBUFFERED、またはUNBUFFER)が使用されます。したがって、この大容量ファイルは1つのTMPDIRに収まる大きさである必要があります。
    • すべてのTMPDIRSLOWとマークされていないもの)がそれぞれ完全に独立している場合(つまり同じ物理ドライブ上のパーティションにない場合)、STRIPEモードを使用することができます。このモードでは、RAID0と同じようにすべてのディスクにアクセスします。つまり、連続するデータブロックは個々のTMPDIRに分割され、並列してアクセスされます。これにより、ディスクへのアクセス速度を大幅に向上させることができます。
      警告: 通常、異なるパーティション上にあっても同じ物理ドライブに複数のTMPDIRを割り当てている場合にSTRIPEを使用すると、待機時間が長くなり、解析速度が低下します。ご使用になっているコンピュータの実際のハードウェア構造の詳細については、システム管理者にお問い合わせください。
    • STRIPEを利用するには複数のTMPDIRカードが必要です。また、STRIPEはout-of-core解析またはminimum-core解析のみで有効です。
    • 現在の大半のオペレーティングシステム(特にLinux)では、利用可能な余剰RAMをディスク入出力のバッファリングに使用します。SCRFMODEコマンドは、このバッファー機能を超えるジョブでのみ有効です。
    • WindowsでAMSESが用いられた時、AMSES計算の間、常にBASICモードになります。
    • コマンドラインで-scrfmodeオプションを指定できます(実行オプションをご参照ください)。コマンドラインで指定したオプションは、入力ファイル内で指定したどの情報よりも優先されます。
  8. SAVEFILEオプションは、開始ディレクトリにあるファイルのみを保存しようとします。つまり、このオプションは入力ファイルがパス名と共に指定されるか、またはOUTFILEオプションで異なる出力ファイルの位置が定義された場合、効果はありません。SAVEFILE,NONEが指定されない限り、標準の.out.statファイルは、異なるフォルダーに生成される場合でも常にリナンバーされます。全てのファイルはプログラム開始時にリナンバーされます。.outファイルが最初に保存され、次に現在のフォルダーにある全てのファイルに同じNNNが用いられます。デフォルト名のファイルのみ保存されます(つまり、出力ファイルとして同じルート名で開始されるファイルだけです)。
    注: このオプションは、入力のためのファイルをリネームした場合、時としてソルバーの実行の失敗を引き起こす可能性があります。
  9. 複数のSAVEFILEカードはそれぞれ上書きされます(最後のものが有効です)。複数のSAVEFILE,extカードを用いる事が可能です(5つまでの拡張子を定義できます)。ただし、いずれかの標準オプション(NONE/ALL/OUT)の使用は、それ以前に定義された拡張子のリストを無効にします。
  10. CQUAXI要素のグリッド番号付けの例。
    AXEGORD コーナー節点 エッジ節点
    C1 C2 C3 C4 E1 E2 E3 E4
    0 G1 G3 G5 G7 G2 G4 G6 G8
    1 G1 G2 G3 G4 G5 G6 G7 G8