RESTARTW

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ 入出力オプションセクションでRESTARTWエントリを使用して、非線形解析のリスタートのコントロールパラメータを定義できます。

フォーマット

RESTARTW = n, option, option2, path

RESTARTW = 1
RESTARTW = 5, NOCOV
RESTARTW = 5, NOCOV, D:\tmp
RESTARTW = 5, COVER, RMDX, D:\tmp

定義

引数 オプション 説明
n 整数 > 0

デフォルト値はありません。

非線形リスタート解析情報ファイルを記述する頻度を特定します。

リスタート解析情報ファイル(*.rnl)は、n回の増分ごと、および非線形サブケースの最後の増分の後に書き込まれます。 1

option COVERCOVE2NOCOV
COVER(デフォルト)
非線形サブケースの最後のフレームを除き、新たにリスタート解析情報ファイル(*.rnl)に書き込まれるたびに、以前のリスタート解析情報ファイルが削除されます。
COVE2
非線形サブケースの最後2つのフレームのいずれかである場合を除き、新たにリスタート解析情報ファイル(*.rnl)に書き込まれるたびに、以前のリスタート解析情報ファイルが削除されます。
NOCOV
以前のリスタート解析情報ファイルは削除されません。
option2 RMDX空白
RMDX

従来の*.rnlファイルに加えて、新しい<filename>.rmdxファイルが出力される拡張リスタート機能をアクティブにします。新しい.rmdxファイルにはフルモデル情報が格納されているため、RESTARTR実行では追加のデータ(新しいサブケースなど)のみを定義することができます。この場合、従来の.rmdリスタートモデルファイルは出力されません。

空白(デフォルト)
従来のリスタート機能がアクティブになり、.rmdxファイルは出力されません。従来の.rmdリスタートモデルファイルが出力されるため、後続のRESTARTR実行には、フルモデルと、必要なすべての変更を含める必要があります。
path <directory path>

デフォルト = スクラッチファイルディレクトリ

リスタートファイルの書き出し先ディレクトリのパスです。 2
注: この引数は、RESTARTWがサブケースの上およびサブケース外に指定された場合のみサポートされます。

コメント

  1. 従来のリスタート機能(option2が空白)の場合:RESTARTWエントリがモデル内で指定されている場合、OptiStructは、後続のリスタートランで使用する1つのリスタートモデル情報ファイル(*.rmd)と1つまたは複数のリスタート解析情報ファイル(*.rnl)に書き出します。.rnlおよび.rmdファイルは、それぞれ<filename>_sub<i>_inc<j>.rnlおよび<filename>.rmdのフォーマットで命名されます。ここで、<filename>は入力デックのファイル名(.femの前)、<i>(0<i<100000000)は対応するサブケースID、<j>(0<j<10000)はサブケース内の対応する増分値です。

    拡張リスタート機能(option2=RMDX)の場合:RESTARTWエントリがモデル内で指定されている場合、OptiStructは、後続のリスタートランで使用する1つの新しい拡張リスタートモデル情報ファイル(*.rmdx)と1つまたは複数のリスタート解析情報ファイル(*.rnl)を書き出します。.rnlおよび.rmdxファイルは、それぞれ、<filename>_sub<i>_inc<j>.rnlおよび<filename>.rmdxのフォーマットで命名されます。ここで、<filename>は入力デックのファイル名(.femの前)、<i>(0<i<100000000)は対応するサブケースID、<j>(0<j<10000)はサブケース内の対応する増分値です。

    この場合、RESTARTR実行には、モデルに追加される新しい / 追加のエントリのみを含める必要があります。フルモデルは、.rmdxファイルに格納され、RESTARTR実行で使用できます。BEGIN BULKおよびENDDATAエントリもRESTARTR実行で定義できます。

  2. RESTARTWエントリは、サブケースの上および / またはサブケース内に指定できます。両方の方法で指定されている場合、pathオプションを除き、サブケース内のRESTARTW引数がサブケース外のRESTARTW引数よりも優先されます。
  3. 非線形解析のリスタートの詳細については、ユーザーズガイドリスタートの要件をご参照ください。
  4. RESTARTWおよびRESTARTRエントリは一緒に指定できます。ただし、最初の実行(後でリスタートする元のジョブ)の場合を除きます。この場合、指定できるのはRESTARTWのみです。
  5. モデル内に複数のサブケース継続チェーンが存在する場合、RESTARTWはサポートされません。複数のサブケース継続チェーンは、複数の非線形サブケースがCNTNLSUBを介して複数のサブケースを参照している場合に発生します。