SPCFORCE

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースの拘束ベクトルの単点反力の出力を要求するために使用します。

フォーマット

SPCFORCE (sorting,format_list,form,type,randompeakoutput,nlout=nloutid, statistics) = option

定義

引数 オプション 説明
sorting <SORT1, SORT2> この引数が適用されるのは、ノーマルモードおよび周波数応答でのPUNCHフォーマット(.pchファイル)またはOUTPUT2フォーマット(.op2ファイル)の出力のみです。他の場所で使用した場合は無視されます。その際、警告は表示されません。
SORT1
各周波数/タイムステップの結果をグループ化します。
SORT2
各グリッド / 要素の結果をグループ化します。 10
空白(デフォルト)
周波数応答解析では、節点セットを指定していない場合はSORT1、それ以外の場合はSORT2がそれぞれ使用されます。過渡応答解析ではSORT2が使用されます。
format <HMH3DOPTIPUNCHOP2PLOTHDF5、空白>
HM
結果をHyperMesh結果フォーマット(.resファイル)で出力します。
H3D
結果をHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力します。
OPTI
結果をOptiStruct結果フォーマット(.spcfファイル)で出力します。
PUNCH
結果をNastran punch結果フォーマット(.pchファイル)で出力します。
OP2
11
PLOT
バルクデータセクションでPARAM,POSTが定義されている場合、結果をNastran output2フォーマット(.op2ファイル)で出力します。
HDF5
結果は階層ツリーフォーマット、Version 5 (.h5ファイル)で出力されます。 13
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
form <COMPLEX, REAL, IMAG, PHASE, BOTH>

デフォルト(HMのみ)= COMPLEX

デフォルト(他の全てのフォーマット)= REAL

COMPLEXHMのみ)、空白
HM出力フォーマットでは、.resファイルへの複素出力として、位相 / 振幅を組み合わせたフォームを指定します。
REALIMAG
複素出力の直交フォーマット(実部と虚部)を指定します。
PHASE
複素出力の極フォーマット(振幅と位相)を指定します。位相は度単位で出力されます。
BOTH(HMのみ)
複素出力の極フォーマットと直交フォーマットの両方を指定します。
random <PSDF, RMS, PSDFC>

デフォルト値はありません。

PSDF
ランダム応答解析によるPSDRMSの結果を出力するよう要求します。
.h3d.pch、および.h5形式で出力可能です。 7
RMS
ランダム応答解析による"RMS"結果のみを出力するように要求します。
.h3d.pch、および.h5形式で出力可能です。 7
PSDFC
ランダム応答解析によるPSDRMSおよびRMS(累積)の結果を出力するよう要求します。
上記のすべての結果は、.h3dおよび.h5に出力できます。
.pchフォーマットでは、PSDおよびRMS結果のみサポートします。 7
type <SPARSEALL>
SPARSE(デフォルト)
選択した節点の中で大きさが1.0E-10以上のコンポーネントを持つものに関して、拘束の単点反力を出力します。
ALL
選択したすべての節点に関して、拘束の単点反力を出力します。
peakoutput <PEAKOUT>

デフォルト = 空白

PEAKOUTカードでフィルタされた周波数のみがこの出力に考慮されます。
nlout <nloutid>

デフォルト値はありません。

NLOUTバルクデータエントリのID。

結果が*_impl.h3dファイルに書き出される際、サブケースエントリNLOUTにより選択されたものに代わって、存在する場合は、増分出力コントロールパラメータがNLOUTバルクデータエントリから取得されます。 14

statistics <STATISOSTATIS、または空白> 過渡解析での時間経過に伴う単点拘束の反力ベクトルの統計を、このオプションで制御します。 15
STATIS
各時間ステップにおける通常の単点拘束の反力のほか、単点拘束の反力ベクトルの統計が出力されます。
OSTATIS
単点拘束の反力ベクトルの統計のみが出力されます。
空白(デフォルト)
option <YES, ALL, NO, NONE, SID>

デフォルト = ALL

YESALL、空白
すべての節点に関して、拘束の単点反力を出力します。
NONONE
拘束の単点反力を出力しません。
SID
セットIDを指定した場合、そのセットに含まれる節点のみに関する拘束の単点反力が出力されます。

コメント

  1. SPCFORCEコマンドを指定しなかった場合、拘束ベクトルの単点反力は出力されません。
  2. 単点拘束の反力値は、メッシュ密度、および使用する要素のタイプによって大きく変わります。
  3. モーダル法による周波数解析の場合、残留力がゼロになるのはモード空間の中のみです。したがって、モーダル解析で一部のモードが使用されていないと、拘束ベクトルの単点反力は正確になりません。モード空間内で使用可能なモードをすべて使用した場合、モーダル法による周波数解析は直接法による周波数解析と一致します。
  4. 単点拘束の反力計算時に、影響を受けるサブケースの反作用サマリー、反力サマリー、およびひずみエネルギーの残差が.outファイルに書き出されます。
  5. form引数が適用されるのは周波数応答解析のみです。他のインスタンスでは無視されます。
  6. formBOTHおよびCOMPLEXは、いずれも.frf出力ファイルには適用されません。
  7. 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。利用可能な結果とこれらの結果の各フォーマットの詳細については、OptiStructによる結果出力をご参照ください。
  8. このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
  9. 最適化するには、指定したフォーマットへの出力頻度を入出力オプションOUTPUTで制御します。これまでのバージョンのOptiStructでは、入出力オプションのFORMATRESULTSを組み合わせて使用していました。この方法も引き続き使用できますが、フォーマットごとに異なる周波数を使用できないので、お勧めできません。
  10. 一般的に、HyperView.op2ファイルからの結果について、SORT2フォーマットを認識しません。結果の出力がSORT2フォーマット(<Result Keyword> (SORT2, OUTPUT2, ...)のみの場合、その結果はOptiStructによって.op2ファイルにSORT2フォーマットで書き込まれますが、.op2ファイルをHyperViewにインポートしたときに、SORT2フォーマットの結果は認識されません。したがって、OUTPUT2フォーマットの結果出力にはSORT1オプションが推奨され、PUNCHフォーマットの結果出力にはSORT2オプションが推奨されます。
  11. format=OUTPUT2を使用して、Nastran output2フォーマット(.op2ファイル)で結果を出力するように要求することもできます。
  12. 定常熱伝導サブケースでSPCF/SPCFORCEが要求された場合、SPC自由度でのパワーが計算されます。
  13. HDF5出力は、.h5バイナリ結果ファイルに出力されます。.h5出力フォーマットが要求された場合にサポートされる解析タイプおよび要素の詳細については、.h5ファイル を参照してください。

    古いHDF5フォーマット(.hdf5)の詳細については、PARAM, HDF5.hdf5ファイルを参照してください。

  14. =<nloutid>は、非線形陰解法サブケースにのみ適用されます。
  15. 単点拘束の反力の統計は、直接法線形過渡解析とモーダル線形過渡解析でサポートされています。

    単点拘束の反力の統計では、H3D出力のみがサポートされています。

    STATIS,OSTATISが指定されている場合は、過渡解析で時間の経過に伴う以下の統計が出力されます。
    統計
    Supported SPCFORCE Result Types
    Minimum and Time of Minimum
    X-component, Y-component, Z-component
    Maximum and Time of Maximum
    X-component, Y-component, Z-component
    Maximum and Time of Maximum
    X-component, Y-component, Z-component
    Arithmetic Mean, Root Mean Square (RMS), Variance, and Standard Deviation
    X-component, Y-component, Z-component
    SPCFの統計はHyperView内で、H3Dファイルを読み込み後にResultsブラウザの時間ステップリストの最後にあるStatistics over timeオプションの下で確認できます。SPCF Forces (Statistics) (s)の下のサブメニューでさまざまな統計を選択することが可能です。


    図 1.