SPCFORCE
入出力オプションおよびサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースの拘束ベクトルの単点反力の出力を要求するために使用します。
フォーマット
SPCFORCE (sorting,format_list,form,type,randompeakoutput,nlout=nloutid, statistics) = option
定義
引数 | オプション | 説明 |
---|---|---|
sorting | <SORT1, SORT2> | この引数が適用されるのは、ノーマルモードおよび周波数応答でのPUNCHフォーマット(.pchファイル)またはOUTPUT2フォーマット(.op2ファイル)の出力のみです。他の場所で使用した場合は無視されます。その際、警告は表示されません。
|
format | <HM、H3D、OPTI、PUNCH、OP2、PLOT、HDF5、空白> |
|
form | <COMPLEX, REAL, IMAG, PHASE, BOTH> デフォルト(HMのみ)= COMPLEX デフォルト(他の全てのフォーマット)= REAL |
|
random | <PSDF, RMS, PSDFC> デフォルト値はありません。 |
|
type | <SPARSE、ALL> |
|
peakoutput | <PEAKOUT> デフォルト = 空白 |
PEAKOUTカードでフィルタされた周波数のみがこの出力に考慮されます。 |
nlout | <nloutid> デフォルト値はありません。 |
NLOUTバルクデータエントリのID。 結果が*_impl.h3dファイルに書き出される際、サブケースエントリNLOUTにより選択されたものに代わって、存在する場合は、増分出力コントロールパラメータがNLOUTバルクデータエントリから取得されます。 14 |
statistics | <STATIS、OSTATIS、または空白> | 過渡解析での時間経過に伴う単点拘束の反力ベクトルの統計を、このオプションで制御します。 15
|
option | <YES, ALL, NO, NONE, SID> デフォルト = ALL |
|
コメント
- SPCFORCEコマンドを指定しなかった場合、拘束ベクトルの単点反力は出力されません。
- 単点拘束の反力値は、メッシュ密度、および使用する要素のタイプによって大きく変わります。
- モーダル法による周波数解析の場合、残留力がゼロになるのはモード空間の中のみです。したがって、モーダル解析で一部のモードが使用されていないと、拘束ベクトルの単点反力は正確になりません。モード空間内で使用可能なモードをすべて使用した場合、モーダル法による周波数解析は直接法による周波数解析と一致します。
- 単点拘束の反力計算時に、影響を受けるサブケースの反作用サマリー、反力サマリー、およびひずみエネルギーの残差が.outファイルに書き出されます。
- form引数が適用されるのは周波数応答解析のみです。他のインスタンスでは無視されます。
- formのBOTHおよびCOMPLEXは、いずれも.frf出力ファイルには適用されません。
- 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。利用可能な結果とこれらの結果の各フォーマットの詳細については、OptiStructによる結果出力をご参照ください。
- このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
- 最適化するには、指定したフォーマットへの出力頻度を入出力オプションOUTPUTで制御します。これまでのバージョンのOptiStructでは、入出力オプションのFORMATとRESULTSを組み合わせて使用していました。この方法も引き続き使用できますが、フォーマットごとに異なる周波数を使用できないので、お勧めできません。
- 一般的に、HyperViewは.op2ファイルからの結果について、SORT2フォーマットを認識しません。結果の出力がSORT2フォーマット(<Result Keyword> (SORT2, OUTPUT2, ...)のみの場合、その結果はOptiStructによって.op2ファイルにSORT2フォーマットで書き込まれますが、.op2ファイルをHyperViewにインポートしたときに、SORT2フォーマットの結果は認識されません。したがって、OUTPUT2フォーマットの結果出力にはSORT1オプションが推奨され、PUNCHフォーマットの結果出力にはSORT2オプションが推奨されます。
- format=OUTPUT2を使用して、Nastran output2フォーマット(.op2ファイル)で結果を出力するように要求することもできます。
- 定常熱伝導サブケースでSPCF/SPCFORCEが要求された場合、SPC自由度でのパワーが計算されます。
- HDF5出力は、.h5バイナリ結果ファイルに出力されます。.h5出力フォーマットが要求された場合にサポートされる解析タイプおよび要素の詳細については、.h5ファイル を参照してください。
古いHDF5フォーマット(.hdf5)の詳細については、PARAM, HDF5と.hdf5ファイルを参照してください。
- =<nloutid>は、非線形陰解法サブケースにのみ適用されます。
- 単点拘束の反力の統計は、直接法線形過渡解析とモーダル線形過渡解析でサポートされています。
単点拘束の反力の統計では、H3D出力のみがサポートされています。
STATIS,OSTATISが指定されている場合は、過渡解析で時間の経過に伴う以下の統計が出力されます。- 統計
- Supported SPCFORCE Result Types
- Minimum and Time of Minimum
- X-component, Y-component, Z-component
- Maximum and Time of Maximum
- X-component, Y-component, Z-component
- Maximum and Time of Maximum
- X-component, Y-component, Z-component
- Arithmetic Mean, Root Mean Square (RMS), Variance, and Standard Deviation
- X-component, Y-component, Z-component
SPCFの統計はHyperView内で、H3Dファイルを読み込み後にResultsブラウザの時間ステップリストの最後にあるStatistics over timeオプションの下で確認できます。SPCF Forces (Statistics) (s)の下のサブメニューでさまざまな統計を選択することが可能です。