CONTF

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ CONTFエントリを使用すると、すべてのsubcase、または個々の線形静解析、非線形解析、線形慣性リリーフ解析、および陽解法動解析のsubcaseの接触結果出力を要求できます。

フォーマット

CONTF (format, type, nlout=nloutid) = option

説明

タイプ オプション 説明
format <H3DOPTIOP2、空白>
H3D
結果をHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力します。
OPTI
総接触力、法線方向接触力、接線方向接触力、および接触面積の結果は、.cntfファイル(陰解法解析の場合)および_expl.cntfファイル(陽解法動解析の場合)に出力されます。 5
OP2
結果をNastran output2フォーマット(.op2ファイル)で出力します。
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
type <ALLFORCEPCONT,FRICT>
ALL(デフォルト)
使用可能なすべての接触結果タイプが出力されます。
FORCE
接触力結果が出力されます。
PCONT
圧力タイプの接触結果(圧力、開 / 閉状態、接触ギャップ開口量と貫通)が出力されます。 2
FRICT
摩擦関連の結果(摩擦引張力、スライディング距離、固着 / すべり状態)が出力されます。 2
nlout <nloutid>

デフォルト値はありません。

NLOUTバルクデータエントリのID。

結果が*_impl.h3dファイルに書き出される際、サブケースエントリNLOUTにより選択されたものに代わって、存在する場合は、増分出力コントロールパラメータがNLOUTバルクデータエントリから取得されます。 7

option <YES, ALL, NO, NONE, SID>

デフォルト = ALL

YESALL、空白
すべての節点の接触結果を出力します。
NONONE
接触結果を出力しません。
SID
セットIDを指定した場合、そのセットに含まれる節点の接触結果のみが出力されます。

コメント

  1. CONTFエントリは、線形静解析、線形慣性リリーフ解析、非線形解析のsubcaseNLPARMサブケースエントリの存在によって識別されます)、および陽解法動解析で適用できます。
  2. ほとんどの接触結果は実数であり、その内容は名前が示す通りです。説明が必要ないくつかの結果を以下に示します:
    • 接触状態が出力されます。Open/ClosedSlip/ClosedStick/Frozenの状態は、Openが0.0、ClosedSlip(すべり状態の閉じたクーロン摩擦接触または閉じたSLIDE接触)が1.0、ClosedStick(固着状態の閉じたクーロン摩擦接触または閉じたSTICK接触)が2.0、Frozenが3.0で表されます。グラフィカル表示では、個々の要素での開いている状態から閉じている状態への遷移により、中間値が表示されることがあります。
    • 接触クーロン摩擦状態が出力されます。クーロン摩擦のすべり / 固着状態は、すべりが1.0、固着が2.0、それ以外は0.0で表されます。グラフィカル表示では、個々の要素での状態の遷移により、中間値が表示されることがあります。
    • 法線方向と接線方向の両方の接触変形が出力されます。これは、ギャップが開いている場合と貫通している場合の両方を表します。
    • スライディング距離は、サーフェスの接触中に累積された合計スライディング距離を表します。これは単に開始位置と最終位置間の変位の差ではありません。
    • 接触力は、法線方向と接線方向の接触力の合力を表します。
    • 摩擦接触圧力は、H3Dフォーマットについてそれぞれベクトル形式とスカラー形式で出力されます。接触圧力 / 接線ベクトル(v)には、基準座標系の摩擦の成分が含まれている一方で、接触圧力 / 接線には、接触サーフェスの局所座標系の摩擦の成分が含まれています。摩擦の結果は必ずサーフェスの接線方向であり、法線方向の圧力である接触圧力の法線は必ずサーフェスに対して垂直です。
      摩擦接触圧力 / 接線方向結果のT1/T2局所座標系は、次のように決定されます:
      • T1は、基準座標系のX軸に平行な軸であり、接触サーフェス上に投影されます。
      • T2は、サーフェスに平行で、T1に垂直な軸です。
      • 基準座標系のX軸を投影できない場合は、Y軸が投影されてT2になります。つづいて、T1がサーフェスに平行でT2に垂直になるように再構築されます。
  3. 接触インターフェースの両側の接触結果の計算では、投影とマッピングが行われます。したがって両側の結果が(特に不一致メッシュでは)完全に一致することはありません。また、異なるタイプ(圧力とギャップ開口量)の結果の解決は、それぞれのFEA補間順序により異なります。したがってこのような結果は、特に2次メッシュおよび一致しないメッシュ密度では、局所的には整合性がないように見えます。(通常、圧力と引張力は、ギャップ開口量または貫通よりもスムーズに見えます。)
  4. 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。
  5. 接触インターフェースごとの全接触結果のみが、.cntfファイル(陰解法解析の場合)または_expl.cntfファイル(陽解法動解析の場合)に出力されます。個々の節点ベースの結果を出力する場合は、H3Dフォーマットを使用してください。
  6. このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
  7. =<nloutid>は、非線形陰解法サブケースにのみ適用されます。
  8. OptiStructでは、定式化に応じて、接触圧力の計算の際に以下が解析されます:
    • 接触力(法線方向と接線方向)
    • 接触圧力(法線方向と接線方向)

    接線方向の接触力は摩擦力、法線方向の接触引張力は法線方向の接触圧力、接線方向の接触引張力は摩擦接触圧力です。

    上記の値は、有限要素モデルの非線形解析時にセカンダリサーフェス上の節点について取得されます。その未加工データがポスト処理され、セカンダリとメインの両サーフェス上の圧力出力が求められます。

    接触力の解析時に、各節点の接触面積も計算されて圧力が求められます。

  9. CONTF出力要求を使用して、次の結果がH3Dファイルに出力されます:
    • 接触力
    • 接触力 / 法線
    • 接触力 / 接線
    • 接触圧力 / 接線ベクトル
    • 接触クーロン摩擦状態
    • 接触変形 / 法線
    • 接触変形 / 接線
    • 接触状態
    • 接触圧力 / 法線
    • 接触圧力 / 接線
    メインエンティティやセカンダリエンティティとしてのシェルサーフェスとの非フリーズ接触の場合、シェル要素の両側の接触結果がH3Dファイルに出力されます。SPOS/SNEGはシェル要素の正側 / 負側を意味し、正側 / 負側はシェル要素の方向によって決定されます(要素座標系のZelem)。
    • 接触力SPOS
    • 接触力SNEG
    • 接触力SPOS / 法線
    • 接触力SNEG / 法線
    • 接触力SPOS / 接線
    • 接触力SNEG / 接線
    • 接触圧力SPOS / 接線ベクトル
    • 接触圧力SNEG / 接線ベクトル
    • 接触クーロン摩擦状態SPOS
    • 接触クーロン摩擦状態SNEG
    • 接触変形SPOS / 法線
    • 接触変形SNEG / 法線
    • 接触変形SPOS / 接線
    • 接触変形SNEG / 接線
    • 接触状態SPOS
    • 接触状態SNEG
    • 接触圧力SPOS / 法線
    • 接触圧力SNEG / 法線
    • 接触圧力SPOS / 接線
    • 接触圧力SNEG / 接線