DMIG
バルクデータエントリ 節点に関係する直接入力マトリックスを定義します。このマトリックスは、1つのヘッダーエントリと1つまたは複数の列エントリで定義されます。0以外の要素を含む列ごとに1つの列エントリが必要です。
DMIGエントリを使用して、モデルに含めるマトリックスを定義できます(剛性マトリックスや質量マトリックスなど)。DMIGエントリは、モデルへの組み込みのためにK2GG、K42GG、M2GG、B2GGなどを使用してケースコントロールセクションで選択できます。入力マトリックスは、K2GG、K42GG、M2GG、B2GGのエントリでは対称マトリックス(IFO = 6)であることが必要です。K2PP、M2PP、およびB2PPは、IFOに1、6、または9を指定することでサポートされます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DMIG | NAME | "0" | IFO | TIN | NCOL |
列エントリ フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DMIG | NAME | GJ | CJ | G1 | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | ||
G2 | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | G3 | 同様 | 同様 |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DMIG | STIF | 0 | 9 | 2 | |||||
DMIG | STIF | 27 | 1 | 120 | 3 | 3.+5 | |||
120 | 4 | 2.5+10 | |||||||
DMIG | STIF | 28 | 1 | 123 | 3 | 6.+7 | |||
123 | 4 | 4.1+8 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
NAME | マトリックスの名前。拘束条件を適用する前に、構造マトリックス別に解析タイプのマトリックスをすべて選択することができます。 デフォルト値はありません(1~8文字の英数字。最初の文字は英字にする必要があります) |
|
"0" | このフィールドは、常に整数“0”に設定する必要があります。 | |
IFO | マトリックス入力のフォーム。
デフォルトなし(整数) |
|
TIN | マトリックスの入力タイプ。
デフォルトなし(実数) |
|
NCOL | 矩形マトリックスの列数。IFO = 9の場合、必ず使用する必要があります。IFO = 6の場合は使用しません。 デフォルト = 空白(整数 > 0 、または空白) |
|
GJ | 列インデックスの節点識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
CJ | 節点GJの成分番号。 デフォルト無し(0 < 整数 ≤ 6) |
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Gi | 行インデックスの節点識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
Ci | 節点Giの成分番号。 デフォルト無し(0 < CJ ≤ 6) |
|
Ai | マトリックス項の実数値。 デフォルトなし(実数) |
|
Bi | マトリックス項の虚数値。 デフォルトなし(実数) |
コメント
- IFOを含むヘッダーエントリが必要です。ヌル以外の各列はGJとCJのペアから始まります。次にその列の各行のエントリが続きます。入力する必要があるのは0以外の項のみです。項は任意の順序で入力できます。GJとCJのペアは複数回入力できますが、マトリックスの要素を複数回入力すると致命的なメッセージが発生します。
- ヘッダーエントリのフィールド3には整数“0”を入力する必要があります。
- IFO=6の場合、非対角項、対角線の下または上のどちらに入力してもかまいません。上または下の三角形の項を組み合わせることはできますが、1つの要素を対角線の上下両方に入力すると、致命的なメッセージが出力されます。
- マトリックス名はすべてのDMIGの中で固有である必要があります。
- 矩形マトリックスの推奨フォーマットでは、NCOLとIFO = 9を使用する必要があります。マトリックスの列数はNCOLです(すべてのDMIGマトリックスの行数は常にg-setのサイズです)。列インデックスにはGJ項を使用します。CJ項は無視されます。
- SYSSETTING I/OオプションのSPSYNTAXがCHECK(デフォルト)またはSTRICTに設定されている場合、グリッドと成分のペア(G#/C#)では、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときは成分が0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)のときは成分 ≥ 1である必要があります。SPSYNTAXにMIXEDを設定した場合、グリッド / 成分のペア(G#/C#)について、成分が0、1、または空白の場合には、グリッド参照はスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)のどちらでも構いません。スカラーポイントはすべて0、構造節点の場合は1と解釈されます。成分が1より大きい場合、グリッド参照は常に構造節点(GRID)である必要があります。
- K2GG、M2GG、K42GG、K2PP、B2GGとA2GGデータで参照された時、 DMIGマトリックスは実数がかけられ、結合されることができます。
- DMIGCDSHUTは、MPCベースの高速接触解析向けの特別なDMIG用法です。したがって、他のどのソリューションシーケンス用に含まれているDMIGに対してであっても、“CDSHUT”という名前の使用は避けることが推奨されます。
- DMIGマトリックスは、DMIGROTを使用して大変位非線形静解析と過渡解析で参照できます。これらのマトリックスは、K2GGまたはP2Gによってのみ参照できます。
- K2GGによって参照されるDMIGマトリックスを使用した大変位非線形解析では、PARAM,HASHASSM,YESを通じてハッシュ表ベースのアセンブリを指定する必要があります。