MAT1

バルクデータエントリ 線形で温度非依存な等方性材料の材料特性を定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT1 MID E G NU RHO A TREF GE  
  ST SC SS            
  MODULI MTIME              
  RAYL ALPHA BETA            

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT1 17 3.+7   0.33 4.28        

定義

フィールド 内容 SI単位の例
MID 固有の材料ID。
整数
この材料の識別番号を指定します。
<文字列>
この材料エントリのユーザー定義の文字列ラベルを指定します。 2

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
E ヤング率

デフォルト = 空白(実数または空白)

 
G せん断係数

デフォルト = 空白(実数または空白)

 
NU ポアソン比。

0.0未満の場合は、警告が発行されます。

デフォルト = 空白(-1.0 < 実数 < 0.5または空白)

 
RHO 質量密度。すべての構造要素の質量を自動的に計算するために使用されます。

デフォルトなし(実数)

 
A 熱膨張係数。

デフォルトなし(実数)。

 
TREF 熱荷重の参照温度。

デフォルト = 0.0(実数)

 
GE 構造要素の減衰係数。 10 11

デフォルトなし(実数)

 
ST, SC, SS 引張、圧縮、せん断における応力限界。複合材プライ破壊計算で使用されます。

デフォルトなし(実数)。

 
MODULI 仮のモジュライ特性についての継続行フラグ。 12  
MTIME 仮の材料特性。このフィールドは、入力された材料特性の粘弾性の解釈を制御します。
INSTANT
この材料特性は、MATVEエントリの粘弾性の“瞬間的な材料入力”とみなされます。
LONG(デフォルト)
この材料特性は、MATVEエントリの粘弾性の長期緩和材料入力とみなされます。
 
RAYL 材料依存のレイリー減衰のための継続行フラグ。  
ALPHA 質量マトリックスのための材料依存のレイリー減衰係数。

デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0)

 
BETA 剛性マトリックスのための材料依存のレイリー減衰係数。

デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0)

 

コメント

  1. 材料識別番号 / 文字列は、MAT1MAT2MAT8、およびMAT9の各エントリのすべてで固有であることが必要です。
  2. 文字列のラベルを使用すると、他のカードによって参照されている場合などに材料を視覚的に識別しやすくなります(例: プロパティのMIDフィールド)。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  3. EまたはGのいずれかを指定する必要があります(空白以外にする)。
  4. EG、またはNUのいずれかが空白の場合は、IDの

    E = 2(1+NU)Gを満たすように計算されます。すべて空白でない場合は、ユーザー指定の値が使用されます。

  5. ENUの両方が空白である場合、それらの値はいずれも0.0となります。
  6. GNUの両方が空白である場合、それらの値はいずれも0.0となります。
  7. 1つまたは複数のMAT1エントリに異常なデータが存在する場合は、警告メッセージが出力されます。異常なデータの定義は次のとおりです:
    • E < 0.0 または
    • G < 0.0 または
    • NU > 0.5 または
    • NU < -1.0 または
    • | 1 E 2 ( 1 + NU ) G | > 0.01
    • ただし、コメント5およびコメント6に該当する場合を除く。
  8. EG、およびNUの3つの値の中で入力するのは2つだけにすることを強くお奨めします。
  9. ラージフィールドフォーマットを使用することも可能です。
  10. 減衰係数GEを取得するには、臨界減衰率の C / C 0 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaam4qaiaac+ cacaWGdbWaaSbaaSqaaiaaicdaaeqaaaaa@391F@ に2.0を掛けます。
  11. TREFGEは、MAT1エントリをPCOMPPCOMPP、またはPCOMPGバルクデータエントリが参照している場合は無視されます。
  12. MODULI継続行は、MATVEエントリと併用されている場合にのみ適用されます。この材料入力の解釈方法の詳細については、MATVEをご参照ください。
  13. HyperMeshでは、このカードは材料として表されます。
    要素タイプ E NU G
    CRODCBARCBEAMCWELD 軸と曲げ N/A 横せん断とねじり
    CSHEAR N/A N/A せん断
    CQUADCTRIA 膜と曲げ 膜と曲げ 横せん断
    CHEXCTETRACPENTACPRYRACSEAM 変形 N/A