MODCHG

バルクデータエントリ 接触インターフェースおよび / または要素の削除および / または再アクティブ化のためのパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MODCHG ID TYPE CHANGE OPT          
  CTID1/

SID1

CTID2/

SID2

CTID3/

SID3

CTID4/

SID4

CTID5/

SID5

CTID6/

SID6

CTID7/

SID7

CTID8/

SID8

 
  CTID9/SID9 etc              
    TYPE CHANGE OPT          
  CTID10/

SID10

CTID11/

SID12

CTID12/

SID12

CTID13/

SID13

CTID14/

SID14

CTID15/

SID15

CTID16/

SID16

CTID17/

SID17

 
  CTID18/

SID18

etc              
    etc              

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MODCHG 99 CONTACT REMOVE            
  1 5 9            
    CONTACT ADD            
  2 3              
    ELMSET ADD WISTRN          
  11                
    ELMSET REMOVE            
  12                

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID すべてのMODCHGバルクデータエントリに固有のIDが必要です。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
TYPE 削除または再アクティブ化されるエンティティのタイプ。
CONTACT
エンティティは接触インターフェースです。
ELMSET
エンティティは、要素SETSIDiSETバルクデータを指し、TYPE=ELEM)です。
RIGID
エンティティは剛体SETSIDiSETバルクデータを指し、TYPE=RIGID)です。
デフォルト値はありません。
 
CHANGE エンティティが削除されるのか再アクティブ化されるのかを示すフラグ。
REMOVE
削除されるエンティティ。
ADD
再アクティブ化されるエンティティ。

デフォルト値はありません。

 
OPT 応力 / 変位要素を再アクティブ化するときにひずみを再計算するかどうかを示すフラグ。
WOSTRN
応力 / 変位要素をひずみなしで再アクティブ化。
WISTRN
応力 / 変位要素をひずみを再計算して再アクティブ化。

デフォルト:

TYPE=ELMSETおよびCHANGE=ADDの場合は、デフォルトなし。それ以外の場合は、デフォルト = 空白
注: このオプションはTYPE=ELMSETおよびCHANGE=ADDの場合のみ有効です。
 
CTIDi 削除または再アクティブ化される接触インターフェース(TYPE=CONTACT)の識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
SIDi 削除または再アクティブ化される要素SETまたは剛体SET(それぞれTYPE=ELMSETまたはTYPE=RIGID)の識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 

コメント

  1. MODCHGバルクデータエントリは、サブケース情報コマンドMODCHG=optionによって選択されます。これを参照できるのは非線形サブケースのみです。

    TYPE=CONTACT: 非線形静解析および非線形過渡解析でサポートされます。最適化でもサポートされます。

    TYPE=ELMSET/RIGID: 非線形静解析でのみサポートされます。これは最適化ではサポートされていません。

    MODCHGは、微小変位非線形静解析のCGAP/CGAPG要素とN2S接触ではサポートされていません。(MODCHGは、モデルにLGDISPサブケースも含まれる場合にのみ、微小変位非線形静解析のN2Sでサポートされます。)

  2. PARAM,HASHASSM,YESを指定する必要があります。
  3. TYPE=CONTACTの場合:
    • 接触インターフェースを非線形サブケースから削除すると、接触拘束がサブケースに対して非アクティブになります。ただし、接触インターフェースが前のサブケース(CNTNLSUBを使用して現在のサブケースから参照するサブケース)でアクティブになっていた場合、前のサブケースの末尾にある対応する接触節点力が、現在のサブケースの最初から最後に向けて線形に徐々にゼロまで減少します。
    • 接触インターフェースを非線形サブケースで再アクティブ化すると、接触拘束がサブケースに対してアクティブになります。大変位非線形解析では、接触が新たにアクティブ化されると、接触要素が変形後の状態でのコンフィギュレーションで再作成されます。微小変位非線形解析では、接触が新たにアクティブ化されても接触要素は再作成されません。
    • 接触がアクティブ化されると、接触拘束はすぐに有効になります。FREEZEおよびTIE接触の場合、接触が新たにアクティブ化されるときのコンフィギュレーションは、ゼロ相対運動条件の状態が参照されます。非フリーズ接触の場合、接触開口 / 貫通は変形後の状態でのコンフィギュレーションに基づいて計算されます。
    • 次の場合、接触インターフェースは非線形サブケースで削除も再アクティブ化もされません。
      • サブケースに前のサブケースが存在しない場合に、接触拘束がアクティブである。
      • サブケースに前のサブケースが存在する場合に、接触拘束が(前のサブケースでアクティブかどうかによって)アクティブになることがある。
    • MUMPSソルバーを指定する必要があります。
  4. TYPE=ELMSETの場合:
    • ソリッド、シェル、CBUSHCONM2JOINTGCBARCBEAMCRODJOINTGおよびガスケット要素(CGASK8CGASK16CGASK6およびCGASK12)がサポートされています。
    • 非線形過渡解析では、要素セットの削除 / 再アクティブ化はできません。
    • 節点を参照するすべての要素を削除すると、その節点も削除されます。
    • 小変位および大変位非線形静解析用において、要素の、ひずみなしで再アクティブ化(WOSTRN)とひずみを再計算して再アクティブ化(WISTRN)の両方をサポートします。
    • 削除ステップの最初に、OptiStructは、削除される要素が残りの要素に対してそれらの間の取り付け節点で及ぼす力を計算します。次にこの力は、残りの要素に対して適用される荷重として処理され、削除ステップの最後でゼロになるように徐々に減少します。つまり、削除はステップの最後でようやく完了するということです。削除された要素セットは、再アクティブ化されるまで、後のサブケースでは非アクティブになります。
    • 前のサブケースで削除された要素セットのみを再アクティブ化できます。また、削除できるのはアクティブな要素セットのみです。1つのサブケース内で同じ要素セットを削除して再アクティブ化することはできません。
    • OPT=WOSTRNを使用した場合とOPT=WISTRNを使用した場合の違いを以下に示します。図のように、初期と現在の両方のコンフィギュレーションを持つ要素例AおよびBを考えます。要素Aは、前のサブケースでは非アクティブで、現在のサブケースで再アクティブ化されます。


      図 1. OPT=WORSTRN/WISTRNを使用して再アクティブ化された要素(A)
      要素A
      現在のサブケースで再アクティブ化されますが、前のサブケースでは非アクティブです。
      要素B
      現在のサブケースと前のサブケースの両方でアクティブです。
      節点100および101
      要素Aと要素B で共有されている節点。
      現在のサブケースの開始時点の節点の位置。
      節点の初期位置。
      • OPT=WOSTRNを使用した要素再アクティブ化の場合:
        要素Aは、再アクティブ化後にゼロ応力の参照コンフィギュレーションとして使用されます。そのため、要素Aは、再アクティブ化時に初期ひずみを取得しません。
      • OPT=WISTRNを使用した要素再アクティブ化の場合:
        要素Aは、再アクティブ化後にゼロ応力の参照コンフィギュレーションとして使用されます。
        節点の位置は現在のサブケースの開始時点にあるため、要素Aは、再アクティブ化時に初期ひずみを取得できます。この初期ひずみは、すぐにではなく、徐々にこのサブケースの要素Aに適用されます。
  5. TYPE = RIGIDの場合:
    • RBE2およびRBE3剛体の削除 / 再アクティブ化がサポートされています。SIDiフィールドは、TYPE=RIGIDSETバルクデータエントリを参照する必要があります。
  6. PARAM, MCHGRMV, 1は、MODCHGによって削除された要素を解析に加える(ただし、非常に小さい剛性で)ために使用できます。これを使用することで、前のサブケースでの構造の大変形の後に要素が再アクティブ化されたときのメッシュの歪みを回避することができます。
  7. このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。