PCNTX2
バルクデータエントリ 幾何学的非線形解析用のCONTACT面のプロパティを定義します。
フォーマット
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PCNTX2 | PID | ||||||||
IGNORE | FSPOT | LEVEL | ISRCH | IDELG |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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RUPT | IFILT | SRTID | SNTID | STTID | MAXND | MAXTD | |||
FSTR | FSTRATE | FDIST | ALPHA |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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STFAC | VISC |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PCONT | 34 | ||||||||
PCNTX2 | 34 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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PID | 関連するPCONTのプロパティ識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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IGNORE | TIE接触でメインセグメントが見つからなかった場合のセカンダリ節点を無視するフラグ。 6
CONTPRMで定義されているデフォルト(整数) |
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FSPOT | スポット溶接定式化フラグ。
(整数) 20、21、22 - 破壊を伴う定式化。XSTEPカードの節点時間ステップGRID(CST)と適合しません。応力は、節点周囲の”等価”なサーフェスに従って、セカンダリ節点ごとに計算されます。等価なサーフェスは、次のように定義されます。
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LEVEL | インターフェースの階層レベル デフォルト無し(整数 > 0) |
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ISRCH | 最も近いメインセグメントを検索するための、検索定式化フラグ
(整数) |
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IDELG | 節点削除フラグ。
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RUPT | 破壊モデル(FSPOT = 20、21、または22のみで使用可能です)(整数)。 6
(整数) |
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IFILT | フィルタリングフラグ。 12
(整数) |
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SRTID | 応力係数対応力速度を定義するTABLEDiエントリ識別番号。 8 デフォルトなし(整数 ≥ 0) |
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SNTID | 最大法線応力対法線相対変位(ND)を定義するTABLEDiエントリ識別番号。 この関数は必ず定義する必要があります。 8 デフォルトなし(整数 > 0) |
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STTID | 最大接線応力対接線相対変位(TD)を定義するTABLEDiエントリ識別番号。 この関数は必ず定義する必要があります。 8 デフォルトなし(整数 > 0) |
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MAXND | 最大法線相対変位 デフォルト = 1.0E20(実数) |
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MAXTD | 最大接線相対変位 デフォルト = 1.0E20(実数) |
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FSTR | 応力スケールファクター。 8 デフォルト = 1.00(実数) |
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FSTRATE | 応力速度スケールファクター。 8 デフォルト = 1.00(実数) |
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FDIST | 距離スケールファクター。 8 デフォルト = 1.00(実数) |
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ALPHA | 応力フィルタのalpha値。 デフォルト = 1.00(実数) |
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STFAC | インターフェース剛性スケールファクター。(FSPOT = 25の場合のみ使用されます) デフォルト = 1.00(実数) |
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VISC | (オプション)インターフェース剛性の臨界減衰係数(FSPOT = 25の場合のみ用いられます) デフォルト = 0.05(実数) |
コメント
- プロパティ識別番号は、既存のPCONTバルクデータエントリの番号である必要があります。特定のPCONTに関連付けることができるのは、1つのPCNTX2プロパティ拡張のみです。
- PCNTX2は、ANALYSIS = EXPDYNで定義される幾何学的非線形解析サブケースでのみ適用されます。他のすべてのサブケースでは無視されます。
- PCNTX2は、TIEバルクデータエントリを使用して指定されたタイド接触でのみ有効です。TIEエントリ上のPIDフィールドは、PCNTX2エントリを参照するために使用できます。
- インターフェースTYPE2は運動条件です。セカンダリサーフェスのいずれの節点上にも、他の運動条件を設定することはできません。
- SRCHDISのデフォルトはメインセグメントの平均値です。
- IGNORE = 1または2の場合、メインセグメントが見つからなかったセカンダリ節点をインターフェースから削除します。
IGNORE = 1かつSRCHDISが空白の場合、最も近いメインセグメントを探索する距離のデフォルト値はメインセグメントの平均サイズです。
IGNORE = 2で、同時にSRCHDISが空白の場合、最も近いメインセグメントを探索する距離は、セカンダリ節点ごとに以下のように計算されます:
d1 = 0.6 * (Ts + Tm)
d2 = 0.05 * Tmd
SRCHDIS = max(d1 , d2)
ここで、- Ts
- セカンダリ節点が結合している要素の板厚で、ソリッドに対してはTs = 0.0です。
- Tm
- メインセグメントの板厚で、ソリッドに対してはTm = 要素体積 / セグメントの面積です。
- Tmd
- メインセグメントの対角線です。
- 1つ目のインターフェースの階層レベルが、2つ目のインターフェースの階層レベルよりも低い場合に、1つ目のインターフェースであるインターフェースTYPE2のメイン節点を、2つ目のインターフェースTYPE2のセカンダリ節点にすることができます。階層レベルはFSPOT=2の場合のみ使用可能です。
- 破壊(FSPOT = 20、21、または22)の場合は、接着結合等をモデル化できます。この場合、セカンダリ節点の力は、下記のように計算される縮退力係数
(
)によってスケーリングされます。
(1) 縮退力が最大値と比較されます:
の場合、 = 1、つまり力は減少しません。
の場合、 、つまり力は減少します。
ここで、最大値は下記を利用してユーザーが定義します。
ここで、- SNTIDによって定義される最大法線応力
- 法線応力
- STTIDによって定義される最大接線応力
- 接線応力
- FSTR
- 応力係数の入力定数
- SRTID
- 可変係数の入力値
- SNTIDおよびSTTID
- 入力の応力-変位の表
破裂基準(Ruptによって定義)に達すると、接触は削除されます。
- RUPT = 1の場合、破壊規準は以下の通りです:
(2) - FSPOT = 30の場合、メイン節点に対するセカンダリの質量 / 慣性 / 剛性の分布はKirschoffモデルをベースとし、線形関数(標準の定式化)の代わりに双3次形式の関数が使用されます。この場合、荷重/モーメントの伝達で要素の形状曲率が考慮されるため、より柔らかな接触の挙動が可能になります。
- IDELG = 1の場合、4節点シェル、3節点シェル、またはソリッド要素が削除されると、それがインターフェースのメイン側からも削除されます(関連セカンダリ節点上の運動条件が除去されます)。
- IFILTが1に設定されている場合、垂直応力と接線応力はalphaフィルタによって、以下のようにフィルタリングされます:
(3) (4) - FSPOT= 25(ペナルティの定式化)は、実行時全体にわたってペナルティの定式化を保持します。(この接触の)セカンダリ節点を、剛体等の別の運動学的オプションのセカンダリ節点にすることもできます。ペナルティ剛性は一定で、メインおよびセカンダリ側の平均節点剛性として計算されます。これは、必要に応じて剛性係数STFACを使用して修正することができます。ペナルティ剛性には、STFACを掛けます。臨界粘性減衰係数(VISC)を使用すると、インターフェース剛性に減衰を適用できます。