PBAR

バルクデータエントリ 単純ビーム(バー)のプロパティを定義します。これは、CBARエントリを介してバー要素を作成するために使用されます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBAR PID MID A I1 I2 J NSM    
  C1 C2 D1 D2 E1 E2 F1 F2  
  K1 K2 I12            

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBAR 39 6 2.9 8.4 5.97 1.1      
      2.0 4.0          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
PID 固有の単純ビームプロパティ識別。
整数
このプロパティの識別番号を指定します。
<文字列>
このプロパティのユーザー定義の文字列ラベルを指定します。 2

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
MID 材料識別。 1 2
整数
材料識別番号を指定します。
<文字列>
ユーザー定義の材料識別文字列を指定します。

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
A バーの断面積。

デフォルトなし(実数 ≥ 0.0)

 
I1 中立軸の周りのプレーン1内の断面二次モーメント。

デフォルトなし(実数 ≥ 0.0)

 
I2 中立軸の周りのプレーン2内の断面二次モーメント。

デフォルトなし(実数 ≥ 0.0)

 
I12 断面相乗モーメント。

デフォルト = 0.0(実数)(I1 > 0.,I2 > 0., I1 * I2 > I122

 
J ねじり定数。

デフォルト = 0.0(実数 > 0.0)

 
NSM 単位長さあたりの非構造質量。

デフォルト = 0.0(実数)

 
K1, K2 せん断の面積係数。

デフォルト = 0.0(実数)

 
Ci, Di, Ei, Fi 応力リカバリー係数。

デフォルト = 0.0(実数)

 

コメント

  1. 構造問題で、MIDMAT1材料エントリのみ参照できます。熱伝導問題で、MIDMAT4材料エントリのみ参照できます。
  2. 文字列によるラベルを使用すると、他のカードで参照する際などに、プロパティを識別しやすくなります(たとえば、要素のPIDフィールド)。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  3. プレーン1および2の横せん断剛性は、それぞれ(K1)AGおよび(K2)AGです。K1K2のデフォルト値は無限大です。つまり、横せん断のたわみ性が0に設定されます。I12 ≠ 0の場合、K1K2は無視されます。K1K2に値0.0を使用すると、横せん断柔軟性は0.0に設定されます(K1K2は無限と解釈されます)。
  4. 応力リカバリー係数のC1C2などは、応力を計算するポイントの、BAR要素座標系によるy座標とz座標です。応力は、BARの両端で計算されます。


    図 1. Bar要素の座標系(PBAR)。
  5. 慣性モーメントは次のように定義されます。(1)
    I 1 = I xx = y 2 dA
    (2)
    I 2 = I yy = z 2 dA
  6. このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。