THIST

バルクデータエントリ 非線形陽解法解析の時刻歴出力要求を設定します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
THIST SID DTTH FILE            
  LABEL TH_group_name
ENTRYGRIDまたはSHELLの継続行:
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  ENTRY ID CID VAR1 VAR2 VAR3 VAR4 VAR5  
    VAR6 VAR7 etc.          
ENTRYSOLIDまたはCONTACTの継続行:
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  ENTRY ID VAR1 VAR2 VAR3 VAR4 VAR5 VAR6  
    VAR7 VAR8 etc.          

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
THIST 10 100              
  LABEL groupA
  GRID 101 0 DEF REACX REACY REACZ    
  SOLID 102 DEF            
  CONTACT 501 FNX FTX FNY        

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID THISTエントリの識別番号。一意である必要はありません。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
DTTH 時刻歴の出力頻度。
整数値(N)
N番目の荷重サイクルごとに出力が得られます。
実数値(T)
T番目の時間ごとに出力が得られます。

デフォルト = 100(整数 > 0または実数 > 0.0)

 
FILE ファイル名のサフィックス。最大4文字まで指定できます。

ファイルごとに特定の結果が必要な場合、複数のTHISTを設定する際に有用です。デフォルトでは、1つの_TH.h5ファイルのみが生成されます。

例えば以下の場合、
  • FILE = ‘acc’と指定すると、名前が_THacc.h5の時刻歴ファイルが作成されます。
  • FILE = ‘disp’と指定すると、名前が_THdisp.h5の時刻歴ファイルが作成されます。

デフォルト = 空白(文字)

 
LABEL 時刻歴ファイルのラベル。

デフォルトなし(文字)

 
ENTRY 識別子のリストが続くことを示すフラグ。同じTHISTエントリで任意の数のエントリを指定できます。
GRID
節点のセットについて要求した時刻歴が出力されます。
SHELL
シェル要素のセットについて要求した時刻歴が出力されます。
SOLID
ソリッド要素のセットについて要求した時刻歴が出力されます。
CONTACT
指定した接触ペアについて要求した時刻歴が出力されます。 4
デフォルトなし(文字)
 
ID ENTRYの識別番号。 4

(整数 > 0)

 
CID 出力座標系。

ENTRYGRIDの場合およびSHELLの場合にのみ適用できます。

デフォルト = 0(全体座標系)

(整数)

 
VARi 出力データラベル。 4

デフォルトなし(文字)

 

コメント

  1. THISTバルクデータエントリを参照するには、THISTサブケース情報エントリを使用する必要があります。これは陽解法動解析(ANALYSIS = NLEXPL)専用です。
  2. 時刻歴出力は_TH.h5ファイル HDF5フォーマットのファイルで得られます。
  3. THISTエントリをそのサブケースで参照している場合は、デフォルトでグローバルエネルギー結果が必ず出力されます。FILEを設定している場合でも、グローバルエネルギーは_TH.h5ファイルにのみ書き込まれ、他の_TH<FILE>.h5ファイルには書き込まれません。グローバルエネルギーは以下のように記述されます:
    出力データラベル
    内容と注釈
    IE
    グローバル内部エネルギー。
    すべての材料内部エネルギーとグローバルスプリング内部エネルギーが含まれますが、スプリング回転内部エネルギーは含まれません。
    KE
    グローバル運動エネルギー。
    CE_ELAST
    弾性接触エネルギー。
    接触ペナルティスプリングに保存された復元可能なエネルギー。
    CE_FRIC
    摩擦接触エネルギー。
    HE
    グローバルアワグラスエネルギー。
    EFW
    グローバル外力仕事。
    TE
    合計エネルギー = IE + KE。
  4. 次の表は、さまざまな出力要求に対するENTRYIDVARiの値を示しています。
    注: VARiにかっこの前の文字を指定すると、そのかっこ内のすべての結果が出力されます。例えば、ENTRY = SHELLの場合は次のようになります。
    • VARi = STRESSの場合は、F1、F2、F12、Q1、Q2、M1、M2、M12の時刻歴が出力されます。
    • VARi = F1の場合は、F1の時刻歴のみが出力されます。
    エントリ ID 出力データラベル(VARi) 内容と注釈
    GRID 節点セットID DEF (DX, DY, DZ, VX, VY, VZ). 変位の6成分すべてが出力されます。
    D (DX, DY, DZ) 並進変位成分
    V (VX, VY, VZ) 並進速度成分
    A (AX, AY, AY) 並進加速度成分
    DR (DRX, DRY, DRZ) 回転変位成分
    VR (VRX, VRY, VRZ) 角速度成分
    ARX (ARX, ARY, ARZ) 角加速度成分
    REACX、REACY、REACZ 反作用成分。
    REACXX、REACYY、REACZZ 反作用モーメント成分。
    SHELL 要素セットID DEF (F1, F2, F12, M1, M2, M12) 厚みを二乗した面積当たりの単位長さ当たりの応力とモーメントを構成する成分1、2、12が出力されます
    STRESS (F1, F2, F12, Q1, Q2, M1, M2, M12) F1、F2、F12:1、2、12の各方向の応力

    Q1、Q2:13、23の各方向の平均応力

    M1、M2、M12:厚みを二乗した面積当たりの単位長さ当たりモーメントの1、2、12の各方向成分

    STRAIN (E1, E2, E12, SH1, SH2, K1, K2, K12) E1、E2、E12:1、2、12の各方向の応力

    SH1、SH2:1、2の各方向のせん断ひずみ

    K1、K2、K12:1、2、12の各方向の曲率

    SOLID 要素セットID DEF (SX, SY, SZ, SXY, SYZ, SXZ) すべての応力テンソル成分が出力されます
    STRESS (SX, SY, SZ, SXY, SYZ, SXZ). SX、SY、SZ、SXY、SYZ、SXZ:応力テンソル成分
    EPSXX, EPSYY, EPSZZ, EPSXY, EPSYZ, EPSXZ ひずみテンソル成分
    CONTACT 接触ID DEF (FNX, FNY, FNZ, FTX, FTY, FTZ) すべての接触力成分が出力されます
    FN (FNX, FNY, FNZ) 接触力の法線方向成分
    FT (FTX, FTY, FTZ) 接触力の接線方向成分