FLLWER

バルクデータエントリ 大変位非線形解析で追従荷重の計算に使用するパラメータを定義します。

サポートされている荷重タイプは次のとおりです:
圧力荷重
PLOADPLOAD2PLOAD4PLOADSFPLOADE1PLOADX1およびPRSPENE
集中荷重
FORCE1FORCE2MOMENTMOMENT1MOMENT2

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
FLLWER ID OPT              
次の継続行を使用して、特定の追従(またはDLOAD)荷重インターフェース用の別の追従荷重パラメータセットを定義します(このパラメータセットは上記のパラメータセットより優先されます)。これは必要に応じて反復できます。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
+ LOADSET OPT LSID1 LSID2 LSID3 LSID4      
+ DLOADSET OPT LSID5 LSID6 LSID7 LSID8      

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
FLLWER 99 2              
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
FLLWER 99                
+ LOADSET -1 8 12 13        
+ DLOADSET 1 9 14 15 16      
+ LOADSET 2 10 17 19 20 21    
+ 22 23 24            

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID それぞれのFLLWERバルクデータカードには固有のIDが必要です。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
OPT 追従荷重の計算のためのオプション。
= -1, 0
追従荷重の計算はアクティブになりません。
= 1(デフォルト)
追従効果がアクティブになります。圧力荷重の場合は、要素表面積と荷重方向の両方が追従効果の計算に算入され、圧力のタイプが静水圧である場合はZ座標の変化も考慮されます。集中荷重または集中モーメントの場合は、荷重方向のみが算入されます。
= 2
追従効果がアクティブになります。静水圧荷重の場合は、このオプションによって、完全な追従オプションFLLWER = 1と同じ効果が得られます。他の圧力荷重の場合は、要素表面積のみが算入されます。集中荷重または集中モーメントの場合は、荷重方向のみが算入されます(FLLWER = 1と同様)。
= 3
追従効果がアクティブになります。静水圧荷重の場合は、このオプションによって、完全な追従オプションFLLWER = 1と同じ効果が得られます。他の圧力荷重の場合は、荷重方向のみが算入されます。集中荷重または集中モーメントの場合は、荷重方向のみが算入されます(FLLWER = 1と同様)。
 
LSIDi
LOADSET
以下の識別番号を指定します。
  • サブケース情報セクションのLOADから直接参照されるLOAD(ADD)バルクデータエントリ、または
  • サポートされているバルクデータエントリ(FORCEPLOAD4など)で構成される荷重セット。
DLOADSET
以下の識別番号を指定します。
  • DLOADバルクデータエントリ、または
  • TLOAD1 / TLOAD2バルクデータエントリ。

デフォルトなし(整数 > 0)

 

コメント

  1. FLLWERバルクデータエントリは、サブケース情報コマンドのFLLWER = オプションによって選択されます。
  2. 現在のところ、集中荷重(静的および動的)と静水圧の追従オプションは、大変位非線形静解析と大変位非線形過渡解析のサブケースでのみサポートされています。
  3. 前の非線形サブケースからの非線形解析の継続(CNTNLSUBエントリを使用)はサポートされています。ただし、荷重セットが両方のサブケースで適用された場合、その荷重セットのFLLWERオプションはそれら2つのサブケースでまったく同じである必要があります。
  4. サブケースについて、LOADと動的LOADによって同一荷重セットが同時に参照されている場合、この荷重セットの追従オプションは固有である必要があります。
  5. ハッシュアセンブリが追従効果の計算にデフォルトで使用されます。
  6. 追従荷重の剛性は一般に非対称です。OptiStructでは、追従荷重ケースで対称ソルバーと非対称ソルバーの両方をサポートしています。非対称ソルバーをアクティブにするにはPARAM,UNSYMSLV,YESを使用します。
  7. 追従荷重を伴う大変位陰解法非線形解析では、収束の向上を図るために非対称方程式ソルバー(PARAM,UNSYMSLV,YES)の使用をお勧めします。
  8. 追従オプションの優先順位は、低いものから順に以下のとおりです。
    • PARAM,FLLWERエントリ
    • FLLWERバルクデータエントリの最初の1行目のOPT
    • OPTは、LSIDiに割り当てられます。LSIDiは、トップレベルの LOAD(ADD)またはDLOADエントリで、これは、サブケース情報エントリセクションのLOADまたはDLOADエントリから直接参照されます。
    • OPT は、LSIDiに割り当てられます。LSIDiは、LOADSETラベルを持つ、またはDLOADSETラベルを持つTLOAD1/TLOAD2荷重セットIDです。

    高い優先順位を持つオプションは、低い優先順位のものを上書きします。また、LOAD(ADD)エントリは別のLOAD(ADD)エントリーを参照することができますが、中間LOAD(ADD)エントリのLSIDiはサポートされていません。

  9. 大変位(LGDISP)サブケースでPARAM,FLLWER, FLLWERサブケース情報エントリやFLLWERバルクデータエントリを指定していない場合でも、圧力荷重について追従効果がデフォルトで計算されます。
  10. FORCE1FORCE2MOMENT1MOMENT2の追従効果は、ユーザー指定の節点によって形成されるベクトルに基づいています。一方、FORCE/MOMENTの追従効果は、これらの節点の回転に基づいています。
  11. FORCE/MOMENTの追従効果をアクティブにするには、追加のフラグROTが必要です。詳細については、FORCE / MOMENTバルクデータエントリをご参照ください。
  12. 非線形陽解法解析(NLEXPL)の場合、追従荷重がDLOAD/TLOAD#でサポートされている対象は、すべての圧力荷重、FORCE1FORCE2MOMENT1、およびMOMENT2です。
  13. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。