PBUSH

バルクデータエントリ 汎用スプリングダンパ質量構造要素の公称プロパティ値を定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBUSH PID K K1 K2 K3 K4 K5 K6  
    KMAG KMAG1 KMAG3 KMAG4 KMAG5 KMAG6    
    B B1 B2 B3 B4 B5 B6  
    GE GE1 GE2 GE3 GE4 GE5 GE6  
    ANGLE ANGLE1 ANGLE2 ANGLE3 ANGLE4 ANGLE5 ANGLE6  
    M M1 M2 M3 M4 M5 M6  

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBUSH 35 K 4.35 2.4 RIGID     3.1  
    GE 0.02            

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBUSH 35 B 4.35            
    M 1.2   7.1        

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PBUSH 35 KMAG 3944.0            
    ANGLE 15.0            

定義

フィールド 内容 SI単位の例
PID 固有のプロパティ識別。
整数
このプロパティの識別番号を指定します。
<文字列>
このプロパティのユーザー定義の文字列ラベルを指定します。 2

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
K 次の1~6のフィールドが剛性値であることを示すフラグ。

デフォルト値はありません(文字)

 
Ki 方向1~6の公称剛性値。 4 6 8

RIGIDが定義されている場合は、自由度の剛体結合をシミュレートするために非常に高い相対剛性が選択されます。剛体要素の定式化は、SYSSETTINGPBUSHFOR)を使用して制御できます。

デフォルト = 0.0(実数またはRIGID

 
KMAG 次の1~6のフィールドが剛性の大きさ(K*)の値であることを示すフラグ。 4

デフォルトなし(文字)

 
KMAGi 方向1~6の剛性の大きさ(K*)の公称値。 4 6 8 9

デフォルト = 0.0(実数)

 
B 次の1~6のフィールドが速度あたりの力減衰であることを示すフラグ。

デフォルト値はありません(文字)

 
Bi 単位速度あたりの力を単位とした方向1~6の公称減衰係数。

デフォルト = 0.0(実数)

 
GE 次の1~6のフィールドが構造減衰定数であることを示すフラグ。

デフォルト値はありません(文字)

 
GEi 方向1~6の公称構造減衰定数。

GEiは、PARAM, W4が指定されていない場合、過度解析で無視されます。 4 6

デフォルト = 0.0(実数)

 
M 次の1~6のフィールドが方向質量であることを示すフラグ。  
Mi 方向1~6の公称質量値。
陰解法解析の場合: 10
M1
並進質量計算用。
デフォルト = 0.0(実数)
M2, M3
定義されている場合は、M1と同じでなければなりません。
デフォルト = 空白(実数)
M4, M5, M6
慣性の計算用。
この場合、Inertia = max. (M4, M5, M6)
デフォルト = 空白(実数)
陽解法解析の場合:
M1
並進質量計算に必要。
デフォルトなし(実数)
M2, M3
定義されている場合は、M1と同じでなければなりません。
デフォルト = 空白(実数)
M4
慣性の計算用。
長さがゼロのCBUSH要素の場合:
M4
必要。デフォルトなし(実数)
長さがゼロではないCBUSH要素の場合:
M4
オプション。デフォルト = 空白(実数)
M5, M6
現時点では、これらは無視されます。
デフォルト = 空白(実数)
 
ANGLE 次の1~6のフィールドが損失角度(度単位)であることを示すフラグ。 9

デフォルトなし(文字)

 
ANGLEi 方向1~6の公称角度値。 4 6 8 9  

コメント

  1. すべての汎用スプリングダンパ質量プロパティエントリには固有のID番号が必要です。
  2. 文字列によるラベルを使用すると、他のカードで参照する際などに、プロパティを識別しやすくなります(たとえば、要素のPIDフィールド)。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  3. KBGE、およびMの行は任意の順序で指定できます。
  4. KMAGiBiGEiANGLEi、またはMiは、PBUSHTエントリを使用することによって、直接周波数応答とモーダル周波数応答の両方に対して周波数依存にすることができます。

    公称値は、周波数応答を除く、すべての解析タイプに使用されます。モーダル周波数応答の場合、ノーマルモードは剛性と質量の公称値を使用して計算されます。周波数依存値はすべての加振周波数で使用されます。

  5. 減衰係数GEを取得するには、臨界減衰率の C / C 0 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaam4qaiaac+ cacaWGdbWaaSbaaSqaaiaaicdaaeqaaaaa@391F@ に2.0を掛けます。
  6. Nastranとの下位互換性のために、PBUSHエントリ上でGE1のみが指定され、そのPBUSHエントリ上のGEi(i = 2~6)が空白の場合は、単一の構造減衰が想定され、そのPBUSHのすべてのKiに適用されます。PBUSHエントリのGEi(i = 2~6)が指定されている場合(0.0の場合でも)、GEiフィールドはそのPBUSHエントリの変数と見なされます。
  7. PBUSHエントリで指定されている公称プロパティ値が、PBUSHTエントリの対応フィールド(空)で使用されます。
  8. 回転剛性値は、ラジアンで定義された回転に基づいて入力されます。
  9. PBUSHKMAGANGLEが指定されている場合、剛性(K)と減衰(GE)は次のように計算されます: (1)
    K = k m a g cos ( a n g l e ) MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGlbGaeyypa0Jaam4Aaiaad2gacaWGHbGaam4zaiabgwSixlGa cogacaGGVbGaai4CaiaacIcacaWGHbGaamOBaiaadEgacaWGSbGaam yzaiaacMcaaaa@4977@
    (2)
    G E = tan · ( a n g l e ) MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGhbGaamyraiabg2da9iGacshacaGGHbGaaiOBaiabl+y6Njaa cIcacaWGHbGaamOBaiaadEgacaWGSbGaamyzaiaacMcaaaa@46AD@
    ここで、
    k m MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGRbGaamyBaaaa@3AB9@
    剛性の大きさ
    a n g l e MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGHbGaamOBaiaadEgacaWGSbGaamyzaaaa@3D77@
    損失角度

    KMAGおよびANGLEタイプは、KおよびGEの代替タイプです。KMAGおよびANGLEを、KGEと一緒に指定すると、OptiStructエラーが生成されます。

  10. 陰解法解析の場合、重力や遠心力に対するMiフィールドの寄与は含まれません。
  11. このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。