FATSEAM

バルクデータエントリ シーム溶接疲労解析のパラメータとプロパティ識別データを定義するために使用します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
FATSEAM ID WTYPE REFEID WLDSIDE          
  PSHELL PID1 PID2 同様 同様 同様 同様 PID7  
    PID8 PID9 同様          
  ELSET SETID1 SETID2 SETID3 SETID4 SETID5 SETID6 SETID7  
    SETID8 SETID9 SETID10 同様        

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID それぞれのFATSEAMカードには固有のIDが必要です。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
WTYPE 溶接タイプ。
FILLET
フィレット
OVLAP
オーバーラップ
LOVLAP
レーザーオーバーラップ
LEOVLAP
レーザーエッジオーバーラップ
BUTT
突合せジョイント(Joint Line法専用)
L
Lフィレットジョイント(Joint Line法専用)
T
Tフィレットジョイント(Joint Line法専用)
GENERIC
汎用ジョイント(Joint Line法専用)

デフォルト値はありません。

 
REFEID 参照要素の識別番号。 3

デフォルト = 空白(整数 > 0)

 
WLDSIDE 溶接サイド。 4
NORMAL
ANORMAL
空白(デフォルト)

(整数)

 
PSHELL 次に続くプロパティフィールドがPSHELLエントリを参照することを示します。  
PIDi 溶接要素のプロパティ識別子。 1

デフォルトなし(整数 > 0)

 
ELSET 次に続くフィールドが、参照要素のSET IDを参照することを示します。  
SETIDi 溶接要素の要素SET ID。 1

デフォルトなし(整数 > 0)

 

コメント

  1. Volvo法の場合は(FATPARMMETHOD=VOLVOを設定)、PSHELLプロパティを参照しているCQUAD4要素またはCTRIA3要素のみを使用してシーム溶接要素をモデリングする必要があります。CTRIA3要素は、コーナーまたは終端のみに使用します。Volvo法の場合は、PSHELLELSETの両方の継続行を使用して溶接要素を指定できます。ELSETの場合は、PSHELLを参照しているCQUAD4要素またはCTRIA3要素のセットのみを、これらで参照する必要があります。

    Joint Line法の場合は(FATPARMMETHOD=JNTLINEを設定)、PLOTEL要素のみを使用してシーム溶接要素をモデリングする必要があります。PLOTELFATDEF節点に対する番号割り当てに解析との関連性はありません。PLOTEL要素の役割は溶接線の指定のみであり、解析に構造的な影響を与えることはありません。Joint Line法の場合、PLOTEL要素のセットの指定に使用できるのはELSET継続行のみです。

  2. FATDEFバルクデータエントリでは、FATSEAM継続行を介してこの識別子を参照できます。
  3. REFEIDのデフォルトには次の条件があります:
    • WTYPETに設定している場合、REFEIDは必須です。
    • WTYPELに設定していて、溶接線で3つのシェルプレートが結合している場合、REFEIDは必須です。
  4. WLDSIDEのデフォルトには次の条件があります:
    • WTYPETGENERIC、およびBUTTに設定している場合、WLDSIDEは必須ではありません。
    • WTYPELに設定していて、溶接線で3つのシェルプレートが結合している場合、WLDSIDEは必須です。
    • WTYPELに設定していて、溶接線で2つのシェルプレートが結合し、WLDSIDEが空白である場合は、これら2つのシェルプレートが成す辺のうち、角度が小さい方に溶接が配置されます。
  5. REFEIDWLDSIDEを指定している場合は、これらを組み合わせて使用して、溶接が存在する方向が特定されます。REFEIDは、溶接線に結合している要素を特定し、WLDSIDEは、REFEIDで指定された要素に対する法線を基準として、溶接の方向を特定します。図 1 は、溶接の位置がどのように特定されるのかをわかりやすく示しています。EVALDISは、PFATSMWエントリで指定された評価距離です。


    図 1. Lフィレットジョイントの例(WTYPE=L)