ACMODL

バルクデータエントリ 流体-構造インターフェースのモデルパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
ACMODL INTER INFOR FSET SSET NORMAL   SKNEPS DSKNEPS  
  INTOL ALLSET SRCHUNIT MAXSGRID          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
INTER 流体-構造インターフェースのタイプ。
DIFF(デフォルト)
IDENT
 
INFOR FSETおよびSSETで指定したグリッドや要素を流体-構造インターフェースの定義に使用するかどうかを定義します。
GRID(デフォルト)
ELEMENT
 
FSET このインターフェースで考慮する流体要素またはグリッドのSETのID。

デフォルト = 空白(整数)

 
SSET このインターフェースで考慮する構造要素または節点のSETのID。

デフォルト = 空白(整数)

 
NORMAL 流体法線のトレランス。

INTER = DIFFの場合のデフォルト = 1.0;

INTER = IDENT(実数)の場合のデフォルト = 0.001

 
SKNEPS 流体法線のトレランス。 4 5

デフォルト = 0.5(実数)

 
DSKNEPS 二次流体スキン拡張トレランス。 4 5

デフォルト = 1.5 * SKNEPS(実数)

 
INTOL 内向き法線のトレランス。

デフォルト = 0.5(実数)

 
ALLSET SSETおよびFSETでの節点の連成を制御します。 6
YES
SSETおよびFSETで定義されたグリッドは、カップリングされるべきグリッドとして認識されます。これらのグリッドが初期境界ボックス検索でカップリングされない場合、このセット内のカップリングされていないグリッド用のみに後続の境界ボックス検索の第二ラウンドが存在します。このプロセスは、すべてのグリッドがカップリングされるまで繰り返されます。
NO(デフォルト)
初期境界ボックス検索で見つかった場合、SSETおよびFSET で定義されたグリッドはカップリングされます。
 
SRCHUNIT 検索単位。
ABS
絶対モデル単位
REL(デフォルト)
要素サイズに基づいた相対モデル単位
 
MAXSGRID 1つの流体要素の面と接触する可能性がある構造グリッドの最大数。200より大きい値が指定されていると、自動的に200にリセットされます。

デフォルト = 200(0 < 整数 ≤ 200)

 

コメント

  1. ACMODLカードはデックではオプションです。指定する場合は、1つのACMODLカードのみ使用できます。
  2. INTER=IDENTの場合、インターフェースは流体部分と構造部分でグリッドとグリッドがどの程度一致しているかに基づいて計算されます。INTER=IDENTの場合、INFORにはGRIDまたは空白を指定する必要があります。FSET/SSETで指定した各グリッドは、一致するインターフェースグリッドを検出できる必要があります。FSETまたはSSETのどちらも指定しなかった場合は、サーフェスのスキン上にあるグリッドが検索アルゴリズムによって検出されます。
  3. INTER=DIFFの場合、FSET/SSETを指定したときは、サーフェスのスキンはセットに基づきます。FSETまたはSSETのどちらも指定しなかった場合は、検索アルゴリズムによってサーフェスのスキンが検出されます。この場合の検索アルゴリズムは、流体の面から法線までの距離に基づきます。INTER=DIFFの場合、グリッドとグリッドの一致は必要なくなります。
  4. 検索ボックスは、下記の複数のパラメータで記述されます。


    図 1.
    • 検索ボックスの高さは、NORMALパラメータに基づきます。Lが流体要素の面の最も短い辺の場合、検索ボックスの高さはNORMAL × Lになります。
    • SKNEPSは、検索ボックスの定義に使用する流体サーフェスの平面を拡大することを表します。流体表面の中心から各表面グリッドへの対角距離Dは、(1.0+SKNEPS) x D.の分、押し出されます。
    • DSKNEPSは、SKNEPSで構造要素をまったく検出できなかった場合に、検索ボックスの定義に使用する流体サーフェスをもう一度拡大することを表します。流体表面の中心から各表面グリッドへの対角距離は、(1.0+DSKNEPS) x D.の分、押し出されます。
    • INTOLは、流体が構造インターフェースから飛び出している場合の、流体内部に対する法線方向を表します。これはINTOL x Lで定義されます。ここで、Lは流体要素のサーフェスの最も短い辺です。
  5. 二次流体スキン拡張トレランス(DSKNEPS)フィールドに必要な値は、流体スキン拡張トレランス(SKNEPS)の値よりも常に大きくなければなりません。
    • DSKNEPSに必要な値がSKNEPSより小さいと、ERRORメッセージが出力され、実行は停止されます。
    • DSKNEPSフィールドを空のままにすると、1.5 * SKNEPSに等しいデフォルト値が割り当てられます。
  6. 流体グリッドはまたALLSSETについても考慮されます。
  7. HyperMeshでは、このカードはコントロールカードとして表されます。