MAT5

バルクデータエントリ 異方性材料の温度材料特性を定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT5 MID KXX KXY KXZ KYY KYZ KZZ CP  
  RHO HGEN              

例

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT5 2 .300     100   200    
  2e5                

定義

フィールド 内容 SI単位の例
MID 固有の材料ID。
整数
この材料の識別番号を指定します。
<文字列>
この材料エントリのユーザー定義の文字列ラベルを指定します。 2

デフォルトなし（整数 > 0、または<文字列>）

  
Kij 熱伝導率。

デフォルト = 0.0（実数）

  
CP 単位質量あたりの熱容量（比熱）。 4

（実数 > 0.0、または空白）

  
RHO 密度。 4

デフォルト = 1.0 （実数 > 0.0）

  
HGEN QVOLエントリで使用される熱生成機能。HGENはQVOLで使用されるスケールファクターです。

HGENはスケールファクターで、QVOLは単位体積あたりの生成されるパワー、Pin = volume * HGEN *です。

デフォルト = 1.0（実数 ≥ 0.0）

  

コメント

  1. 材料識別番号 / 文字列は、構造材料特性定義（MAT1、MAT2、MAT8、MAT9、またはMGASK）と共有することができますが、他の温度材料特性定義（MAT4またはMAT5）を含めた中では固有である必要があります。
  2. 文字列のラベルを使用すると、他のカードによって参照されている場合などに材料を視覚的に識別しやすくなります（例： プロパティのMIDフィールド）。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  3. 熱伝導マトリックスは以下の形式です：(1)
    K = [ KXX KXY KXZ KXY KYY KYZ KXZ KYZ KZZ ]
  4. 熱容量（CP）は単位質量あたりで定義されます。これに密度（RHO）を掛けて、非定常熱伝導解析で熱容量マトリックスを計算します。RHOがMAT5エントリで定義されない場合、MIDが合致する構造材料エントリからの正の密度が使用されます。MAT5が合致する構造材料を擁さない場合は、デフォルト値である1.0が用いられます。
  5. HyperMeshでは、このカードは材料として表されます。