FATLOAD
疲労荷重パラメータを定義します。
フォーマット
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FATLOAD | ID | TID | LCID | LDM | Scale | Offset | LHFORMAT | CHANNEL | |
SWEEP | SR | SRUNIT | |||||||
HARMO | Fi | MAGi | |||||||
LDHIST | BGNSTP | ENDSTP |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | それぞれのFATLOADカードには固有のIDが必要です。この識別子はFATEVNT定義から参照される場合があります。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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TID | TABFAT またはTABLEDiエントリの識別番号。 TABFAT IDを参照します: LCIDが線形静的サブケースを参照する場合、TIDは正の整数(整数 > 0)または空白にする必要があります。空白に設定するには、FATEVNTエントリでSQNTLフィールドを設定する必要があります。 LCIDが過渡またはランダム応答サブケースを参照する場合、TIDは空白になります。 ASSIGN,DACまたはASSIGN,RPC上のTIDを参照します: LCIDが線形静的サブケースを参照する場合、TIDは正の整数になります(整数 > 0)。このTIDは、ASSIGN,DACまたはASSIGN,RPCエントリ上のTIDに一致する必要があります。TABFATとASSIGN,DACの両方のTIDが同じである場合、TABFATからの荷重履歴は使用されず、単に無視されます。 TABLEDi IDを参照します: LCIDが周波数応答サブケースを参照している場合、TIDは、荷重倍率表を定義するTABLEDi表を参照します。 正弦波掃引疲労解析でTIDが空白の場合、正弦波掃引の計算に使用される周波数応答出力には1.0のスケールファクターが自動的に適用されます。 (整数 > 0 または空白) |
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LCID | 線形静的、過渡、周波数応答、ランダム応答、またはマルチボディダイナミクス(MDB)の各サブケースのサブケース識別番号。 3 デフォルトなし(整数 > 0) |
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LDM | 時刻歴と同じ単位におけるFEA荷重の大きさ。過渡解析サブケースに基づく疲労解析では無視されます。 2 デフォルト = 1.0(実数) |
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Scale | 荷重または時刻歴に適用されるスケールファクター。過渡解析サブケースに基づく疲労解析では無視されます。 デフォルト = 1.0(実数) |
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Offset | 荷重または時刻歴に適用されるオフセット。過渡解析サブケースに基づく疲労解析では無視されます。 デフォルト = 0.0(実数) |
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LHFORMAT | TIDフィールドを介して定義された荷重履歴情報のフォーマットを特定します。
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CHANNEL | RPCフォーマットの荷重履歴定義に使用されるチャンネルを特定します。LHFORMATフィールドがRPCに設定されている場合、このフィールドは必須です。 デフォルト = 空白(整数 > 0) |
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SWEEP | 掃引テストのオプションが次に続くことを示すフラグ。 | |
SR | 掃引速度。 4 デフォルトなし(実数 ≥ 0.0) |
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SRUNIT | 掃引速度の単位。
デフォルト値はありません。 |
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HARMO | サインオンランダム疲労解析の正弦波トーン特性またはマルチサイントーン疲労解析からの疲労計算を示す継続行。 | |
Fi | 正弦波トーン周波数。 デフォルトなし(実数) |
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MAGi | 指定された周波数(Fi)での周波数応答応力に対する拡大係数。 0.0の場合、この周波数での正弦波荷重は無視されます。 デフォルト = 1.0(実数) |
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LDHSIT | 基礎となる非線形解析での定常サイクルの最初の出力タイムステップと最後の出力タイムステップを示す継続行。 | |
BGNSTP | 基礎となる非線形解析での定常サイクルの最初の出力タイムステップ。 デフォルト = 1(整数) |
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ENDSTP | 基礎となる非線形解析での定常サイクルの最後の出力タイムステップ。 デフォルト = 空白(最後の出力タイムステップ) |
コメント
- この大きさを有限要素応力/ひずみを正規化するためのスケールファクターとして使用し、単位荷重による応力/ひずみの分布を取得します。
- 以下の式は、LDM、Scale、およびOffsetの値がどのように連携して、時刻
のFEA応力テンソルをスケーリングするかを示しています。
FATEVNTのSQNTLフラグが空白(デフォルト)の場合は、特定のFATEVNTで参照しているすべてのFATLOADが同時に適用されます。
それぞれのFATLOADの各時刻 における応力テンソルは、疲労イベント全体について次のように計算されます。つづいて、 を使用してレインフローカウンティングが実行され、等価応力振幅と平均応力が計算されます。この結果を使用して、この疲労イベントの損傷と寿命が計算されます。
FATEVNTのSQNTLフラグを設定している場合、特定のFATEVNTで参照しているすべてのFATLOADは、同時ではなく1つずつ順番に適用されます。
それぞれのFATLOADの各時刻 における応力テンソルは、次のように計算されます。(1) ここで、- 時刻 の関数とした、疲労イベント全体で重畳された応力テンソル。
- 時刻 の関数とした、疲労荷重の応力テンソル。
- FATLOADエントリ の静解析から得られた応力テンソル(TABFATエントリを参照しているTIDは静的サブケースのみで使用されます。TIDは、過渡解析に基づいた疲労解析では空白にする必要があります)。
- 、 、 、および
- それぞれのFATLOADエントリ で該当するLDM、TABFAT、Scale、Offsetの各フィールドの値。
- 参照されているMBDサブケースにより、ESL法を使用した疲労最適化が可能になります。この解析では疲労解析はサポートされておらず、最適化のみがサポートされています。
- SR=0.0の場合、掃引は行われません。この場合、最初の周波数(FREQiエントリから)での損傷が計算されます。最後の損傷は、FATSEQ内のT#で乗算された後に報告されます。同様に、単一の荷重周波数がFRFサブケースで使用される場合、損傷はその周波数において計算され、最後の損傷は、FATSEQ内のT#で乗算された後に報告されます。
- 基礎となる非線形解析の結果の時刻歴が疲労解析で荷重履歴として直接使用される場合は、BGNSTPとENDSTP間の荷重履歴のみが疲労解析で使用されます。この機能は、非線形解析の定常サイクルを選択したり、セットアップ荷重を削除したりするために使用できます。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。