XSTEP

バルクデータエントリ 陽解析制御を定義します。

フォーマット

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XSTEP SID TA0 DTA DTTH NPRINT RFILE NITER NPAMS  
  DTSCA DTMIN TSTYP TACT          
  TYPE1 TSC1 DT1 DTM1 ESID1 AMST1      
  TYPE2 TSC2 DT2 DTM2 ESID2 AMST2      
  etc.                

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XSTEP 2                
  0.9   DETAIL            
  GRID CST 0.9 0.1e-6          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID セット識別番号。

(整数 > 0)

 
TA0 アニメーションファイル書き出しの開始時間。

デフォルト = 0.0(実数 > 0)

 
DTA アニメーションファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3

デフォルト = 0.01*TTERMS(実数 > 0)

 
DTTH 時刻歴ファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3

デフォルト = 0.001*TTERMS(実数 > 0)

 
NPRINT 反復においてNPRINT毎に出力を行います。この値が負の場合は.outファイルおよび標準出力に出力します。この値が正の場合は.outファイルのみに出力します。

デフォルト = -1000(整数)

 
RFILE 非線形反復計算のリスタートファイルを書き出すサイクル間隔。

デフォルト = 5000 (整数 > 0)

 
NITER 共役勾配法の最大反復回数

TSTYP=GRIDTACT=AMSの時のみ有効です。

デフォルト = 1000 (整数 > 0)

 
NPAMS 共役勾配法での収束前に反復回数に関して付加的な出力を行う頻度(サイクル数)

デフォルト = 空白(整数 > 0)

 
DTSCA すべての要素の陽解法時間ステップに対するデフォルトのスケールファクター。

デフォルト = 0.9(実数 > 0)

 
DTMIN デフォルトの最小陽解法時間ステップ。

デフォルト = 0.0(実数 > 0)

 
TSTYP 時間ステップ制御タイプ。 2
ELEM
要素の時間ステップ。
GRID(デフォルト)
節点の時間ステップ。
CONTACT
接触面の時間ステップ。
DETAIL
継続行内の定義。

(文字)

 
TACT 最小時間ステップに到達した場合のアクション(TSTYP=GRIDELEMCONTACTの場合)。 3
DEF
デフォルト(TSTYP=GRIDCONTACT - 特になし、ELEM(シェル要素) = DELELEM(ソリッド要素) = STOP)。
DEL
削除(TSTYP=ELEMCONTACTの場合のみ)。
STOP
実行停止。
CST
標準マススケーリング。一定の時間ステップで繰り返されます。
AMS
高度マススケーリング。一定の時間ステップで繰り返されます(TSTYP=GRIDCONTACTの場合のみ)。
 
TYPEi エンティティタイプ選択。 4
GRID
CONTACT
シェル
SOLID

デフォルトなし(文字)

 
TSCi 時間ステップ制御法。 4
STOP
DTMiに到達後、停止。リスタートファイルが書き込まれます。このオプションは、ブリックおよび四角形要素のデフォルトです。
DEL
要素の削除。DTMiに到達した要素が削除されます。これは、シェル要素のデフォルトです
TYPEi=CONTACTの場合、時間ステップを固定する衝突されたグリッドがインターフェースから削除されます。
CST
DTMiに到達後の一定の時間ステップ。
YPEi=SHELLSOLID(8積分点六面体を除く)の場合、DTMiに到達した要素ごとに定式化が微小ひずみに切り替わります。
TYPEi=GRIDCONTACTの場合、DTMiに到達したグリッドの質量が増加されます。ユーザーがモデルの質量の変化をチェックする必要があります。
AMS
高度マススケーリング。DTMiに到達後の一定の時間ステップ。高度マススケーリングは全体質量を変更しないため、関連節点の全体運動量が維持されます。TSCi=CSTの場合よりも正確です(TYPEi=GRIDCONTACTの場合のみ)。
SET
一定の時間ステップを維持するために荷重が削減されます(TYPEi=GRIDの場合のみ)。

デフォルト = 表に従います(空白または文字)

 
DTi エンティティタイプの時間ステップスケールファクター。 4

デフォルト = 0.9(実数 > 0.0)

 
DTMi エンティティタイプの最小時間ステップ。

デフォルト = 0.0(実数 > 0.0)

 
ESIDi GRID SET識別番号(TYPEi=GRIDで、TSCiAMSの場合)。

デフォルトなし(空白、整数 ≥ 0)

 
AMSTi 高度マススケーリング収束のトレランス(TYPEi=AMSの場合のみ)。

デフォルト = 10-4(実数 > 0.0)

 

コメント

  1. XSTEPバルクデータエントリは、サブケース情報コマンドXSTEP = optionによって選択されます。陽解析(ANALYSIS = EXPDYN)でのみ使用されます。他の解析では無視されます。
  2. 任意の数の継続行を使用できます。
  3. 陽解析用の時間ステップ制御。
    GRID
    要素
    デフォルト
    なし
    オプション
    AMSCSTSTOP
    ELEM: シェル要素
    デフォルト
    DEL
    オプション
    CSTSTOP
    ELEM: ソリッド要素
    デフォルト
    STOP
    オプション
    CSTDEL
    TSTYP=GRID
    節点の時間ステップが使用されます。このオプションでは周期ごとの計算量が若干増加しますが、主に最適化されていないメッシュの場合、時間ステップが大きくなるため、全体のランタイムが短くなります。
    TSTYP=GRID
    TACT=CSTDTMIN1に到達したグリッドの質量が増加されます。ユーザーがモデルの質量の変化をチェックする必要があります。
    TSTYP=ELEM
    TACT=CSTDTMIN1に到達した要素ごとに要素定式化が微小ひずみに切り替わります。
  4. TYPEiのデフォルト設定とオプションの概要は下記の通りです。
      なし STOP DEL CST AMS SET
    シェル N/A オプション デフォルト オプション N/A N/A
    SOLID N/A デフォルト オプション オプション N/A N/A
    CONTACT デフォルト オプション オプション オプション オプション N/A
    GRID デフォルト オプション N/A オプション オプション オプション
    TYPEi=GRID
    節点の時間ステップが使用されます。このオプションでは周期ごとの計算量が若干増加しますが、主に最適化されていないメッシュの場合、時間ステップが大きくなるため、全体のランタイムが短くなります。
    TYPEi=GRIDおよびTSCi=CST
    DTi=0.67にすることが推奨されます。
    TYPEi=CONTACTおよびTSCi=DEL
    時間ステップを固定する衝突された節点がインターフェースから削除されます。
    TYPEi=SOLIDおよびTSCi=CST
    PSOLIDX上でフラグISMSTR=2が設定されたソリッド要素に対してのみアクティブになります。このオプションは、8積分点には使用できません。
  5. 非線形解析の詳細については、ユーザーズガイド陽解法動解析(Radioss連携)をご参照ください。
  6. TSTYP=NODATACT=AMSで、TYPEi=NODATSCi=AMSと同様に高度マススケーリングの要素時間ステップをアクティブにします。
  7. NITERNPAMSは、高度マススケーリング(AMS)でのみ有効です。共役勾配法の収束の前にNITER回を超える反復が実行された場合、計算は停止しエラーが出力されます。NPAMSが指定された場合、NPAMSサイクルごとに以下を含む付加的な出力がなされます: そのサイクルでの共役勾配法の収束前の反復回、最後の残差ノルムと力のベクトルのノルム。
  8. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。