XSTEP
バルクデータエントリ 陽解析制御を定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XSTEP | SID | TA0 | DTA | DTTH | NPRINT | RFILE | NITER | NPAMS | |
DTSCA | DTMIN | TSTYP | TACT | ||||||
TYPE1 | TSC1 | DT1 | DTM1 | ESID1 | AMST1 | ||||
TYPE2 | TSC2 | DT2 | DTM2 | ESID2 | AMST2 | ||||
etc. |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XSTEP | 2 | ||||||||
0.9 | DETAIL | ||||||||
GRID | CST | 0.9 | 0.1e-6 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
SID | セット識別番号。 (整数 > 0) |
|
TA0 | アニメーションファイル書き出しの開始時間。 デフォルト = 0.0(実数 > 0) |
|
DTA | アニメーションファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3 デフォルト = 0.01*TTERMS(実数 > 0) |
|
DTTH | 時刻歴ファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3 デフォルト = 0.001*TTERMS(実数 > 0) |
|
NPRINT | 反復においてNPRINT毎に出力を行います。この値が負の場合は.outファイルおよび標準出力に出力します。この値が正の場合は.outファイルのみに出力します。 デフォルト = -1000(整数) |
|
RFILE | 非線形反復計算のリスタートファイルを書き出すサイクル間隔。 デフォルト = 5000 (整数 > 0) |
|
NITER | 共役勾配法の最大反復回数 TSTYP=GRIDとTACT=AMSの時のみ有効です。 デフォルト = 1000 (整数 > 0) |
|
NPAMS | 共役勾配法での収束前に反復回数に関して付加的な出力を行う頻度(サイクル数) デフォルト = 空白(整数 > 0) |
|
DTSCA | すべての要素の陽解法時間ステップに対するデフォルトのスケールファクター。 デフォルト = 0.9(実数 > 0) |
|
DTMIN | デフォルトの最小陽解法時間ステップ。 デフォルト = 0.0(実数 > 0) |
|
TSTYP | 時間ステップ制御タイプ。 2
(文字) |
|
TACT | 最小時間ステップに到達した場合のアクション(TSTYP=GRID、ELEM、CONTACTの場合)。 3
|
|
TYPEi | エンティティタイプ選択。 4
デフォルトなし(文字) |
|
TSCi | 時間ステップ制御法。 4
デフォルト = 表に従います(空白または文字) |
|
DTi | エンティティタイプの時間ステップスケールファクター。 4 デフォルト = 0.9(実数 > 0.0) |
|
DTMi | エンティティタイプの最小時間ステップ。 デフォルト = 0.0(実数 > 0.0) |
|
ESIDi | GRID SET識別番号(TYPEi=GRIDで、TSCi ≠ AMSの場合)。 デフォルトなし(空白、整数 ≥ 0) |
|
AMSTi | 高度マススケーリング収束のトレランス(TYPEi=AMSの場合のみ)。 デフォルト = 10-4(実数 > 0.0) |
コメント
- XSTEPバルクデータエントリは、サブケース情報コマンドXSTEP = optionによって選択されます。陽解析(ANALYSIS = EXPDYN)でのみ使用されます。他の解析では無視されます。
- 任意の数の継続行を使用できます。
- 陽解析用の時間ステップ制御。
- GRID
- 要素
- デフォルト
- なし
- オプション
- AMS、CST、STOP
- ELEM: シェル要素
- デフォルト
- DEL
- オプション
- CST、STOP
- ELEM: ソリッド要素
- デフォルト
- STOP
- オプション
- CST、DEL
- TSTYP=GRID
- 節点の時間ステップが使用されます。このオプションでは周期ごとの計算量が若干増加しますが、主に最適化されていないメッシュの場合、時間ステップが大きくなるため、全体のランタイムが短くなります。
- TSTYP=GRID
- TACT=CST、DTMIN1に到達したグリッドの質量が増加されます。ユーザーがモデルの質量の変化をチェックする必要があります。
- TSTYP=ELEM
- TACT=CST、DTMIN1に到達した要素ごとに要素定式化が微小ひずみに切り替わります。
- TYPEiのデフォルト設定とオプションの概要は下記の通りです。
なし STOP DEL CST AMS SET シェル N/A オプション デフォルト オプション N/A N/A SOLID N/A デフォルト オプション オプション N/A N/A CONTACT デフォルト オプション オプション オプション オプション N/A GRID デフォルト オプション N/A オプション オプション オプション - TYPEi=GRID
- 節点の時間ステップが使用されます。このオプションでは周期ごとの計算量が若干増加しますが、主に最適化されていないメッシュの場合、時間ステップが大きくなるため、全体のランタイムが短くなります。
- TYPEi=GRIDおよびTSCi=CST
- DTi=0.67にすることが推奨されます。
- TYPEi=CONTACTおよびTSCi=DEL
- 時間ステップを固定する衝突された節点がインターフェースから削除されます。
- TYPEi=SOLIDおよびTSCi=CST
- PSOLIDX上でフラグISMSTR=2が設定されたソリッド要素に対してのみアクティブになります。このオプションは、8積分点には使用できません。
- 非線形解析の詳細については、ユーザーズガイドの陽解法動解析(Radioss連携)をご参照ください。
- TSTYP=NODAとTACT=AMSで、TYPEi=NODAとTSCi=AMSと同様に高度マススケーリングの要素時間ステップをアクティブにします。
- NITERとNPAMSは、高度マススケーリング(AMS)でのみ有効です。共役勾配法の収束の前にNITER回を超える反復が実行された場合、計算は停止しエラーが出力されます。NPAMSが指定された場合、NPAMSサイクルごとに以下を含む付加的な出力がなされます: そのサイクルでの共役勾配法の収束前の反復回、最後の残差ノルムと力のベクトルのノルム。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。