SECTION

バルクデータエントリ モデル断面の特定の面を定義します。

断面は節点のセットによって決定され、面は要素のセットによって指定されます。面は、指定された要素を含まない節点セットの側面として解釈されます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SECTION SID LABEL GSID ESID RSID CID GID STYPE  

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID 断面のセット識別番号。

デフォルト値はありません(整数)

 
LABEL 定義された断面に関連付けられている断面名。

デフォルトなし(文字列)

 
GSID 断面の形状を定義するGRID ポイントのSETのセット識別番号。 2

デフォルトなし(整数 > 0)

 
ESID 断面の面を定義する要素(TYPE=ELEM)のSETのセット識別番号。 2

デフォルトなし(整数 > 0)

 
RSID 断面の面を定義する剛体要素(TYPE=RIGID)のSETのセット識別番号。 2

デフォルトなし(整数 > 0)

 
CID 力とモーメントが求められる座標系の座標系識別番号。 7
LOCAL(デフォルト)
選択された断面に対してLOCAL座標系が自動的に確立され、これが出力に使用されることを示します。X軸は断面に対して垂直で、Y軸はその断面への基準Y軸の投影から抽出されます(特殊な処理については、Comment 9を参照してくださいい)。

LOCALまたは整数 ≥ 0)

 
GID モーメントを計算する節点の節点識別番号。
CENT
座標系が断面の重心にシフトすることを示します。
PRIN
座標系が主軸に対して回転される必要もあることを示します。
ORIGIN
参照ポイントが断面の座標系の原点(CID)であることを示します。
整数 > 0
モーメントを計算する節点の識別番号。

デフォルト = <断面の幾何学的重心>

 
STYPE このエントリを使用して生成する断面のタイプを特定します。
RESULT
解析および最適化実行での応答(RESFORCE応答)として力 / モーメントを計算する断面の面を定義します。 1
FLOW
パワーフローと機械インテンシティーの計算に使用する断面の面を定義します。 1
PROP
この断面が、DRESP1上のRTYPE=SECTIONによる断面プロパティの解析および最適化のみに使用されることを示します。
空白(デフォルト)
 

コメント

  1. SECTIONエントリはRTYPE=RESFORCEDRESP1エントリ上)による解析および最適化実行での応答として力 / モーメントを計算する、断面の面を定義するために使用できます。そのような場合、節点の力またはモーメントは、節点セット(GSID)内で指定されている各GRIDで追加されます。ESIDによって指定した要素を除き、節点(GSID)上のすべての要素の影響は、応答の計算で考慮されます。SECTIONエントリは、パワーフローと機械インテンシティーの計算にも使用できます。パワーフロー計算の詳細については、POWERFLOW入出力オプションエントリをご参照ください。パワーフローと機械インテンシティーの計算で必要なフィールドは、GSIDESIDSTYPEのみです。その他のフィールドは入力しても無視されます。
  2. 断面が節点のセットによって決定され、特定の面が要素のセットによって指定されます。面は、指定された要素を含まない節点セットの側面として解釈されます(図 1図 3)。これは、RSID(剛体要素セット)にも同様に当てはまります。

    section_resforce
    図 1. RESFORCE応答のSECTIONの定義

    section_gsid
    図 2. GSIDセットの選択

    section_esid
    図 3. 対応するESIDの選択
  3. デフォルトのGIDは、断面の幾何学的中心です。たとえば、シェルモデルでは、断面がテーパーの場合(図 4)、幾何学的中心は自動的に更新されます(GIDフィールドが空白の場合)。


    図 4. GID = デフォルトでの幾何学的中心
  4. 断面プロパティについては、座標系が定義されている場合、プロパティはその定義された座標系で計算されます。座標系が定義されていない場合、基準座標系が使用されます。
  5. 断面プロパティについては、現時点ではビーム、バー、シェル、ソリッド要素のみがサポートされています。オフセットが考慮され、現時点ではせん断中心は計算されません。
  6. 1Dおよび3Dのプリテンションボルト断面に対して、SECTIONが自動的に作成されます。この場合、CIDLOCALで、GIDCENTです。
  7. LOCALからの局所座標系が一意に決まらない場合は、警告が表示されます。このような場合には、ユーザー定義の座標系を使用することが推奨されます。このユーザー定義の座標系のX軸は、断面に対して垂直でなければなりません。
  8. これは、解析と最適化でサポートされています。
  9. SECTIONに1つの節点と1つのビーム / ロッド要素しか含まれていない特殊なケースでは、その局所X軸がその要素に揃えられます。このことは、内部的に作成された断面(1Dボルトプリテンション断面など)と、同じ特性を持つユーザー定義のSECTIONの両方に当てはまります。加えて、この特殊なケースでは、局所X軸に直交する平面に全体Y軸を投影することによってY軸が決定されます。
  10. ユーザー定義のSECTIONと内部的に生成された断面の両方に関する情報が、デフォルトでOPTIフォーマットの.secresファイルと.outファイルに出力されます。.secresファイルへの出力は、RESULTANT入出力オプションによって制御されます。