BORE

バルクデータエントリ 静解析サブケースのボア変形出力の要求に必要なサーフェス、座標系、およびパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BORE BID CID USID ORDER MIDPNT        

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BORE 6 2 4 3          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
BID ボア識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
CID Z軸がボアの中心軸に沿っているユーザー定義の円筒座標系の識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
USID ボアの内部サーフェスを定義するボアサーフェスの識別番号(SURFバルクデータエントリ)。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
ORDER ボアの歪みが計算される範囲のフーリエ級数の次数を定義します。

デフォルトなし(100 > 整数 > 0)

 
MIDPNT ボアサーフェス上の2次要素の中間節点を含むかどうかを制御します。
YES
ボアサーフェス上の2次要素の中間節点が含まれます。
NO(デフォルト)
2次要素の中間節点は含まれません。コーナー節点のみが使用されます。
 

コメント

  1. ボア変形解析のコンテキストで使用されるすべての“変位”は、このバルクエントリのCIDフィールドで定義した円筒座標系の半径方向の変位です。
  2. BOREバルクデータエントリは、ボアサーフェスの節点に関連付けられた変位結果からさまざまな次数のボアの歪みを決定します。歪みの次数は、フーリエ級数を使用してボア変形プロファイルを表し、高速フーリエ変換(FFT)を使用してフーリエ級数を評価することによって決定されます。(1)
    R L = r 0 + k = 1 N ( A k cos ( k θ ) + B k sin ( k θ ) )
    (2)
    M k = A k 2 + B k 2
    ここで、
    R L
    次数 N ORDERフィールドで定義)までの層 L のボア変形。
    θ
    極角
    A k および B k
    フーリエ級数の k 次の係数。
    r 0
    ゼロ次変形
    M k
    k 次の変形の大きさ。

    モデル内にBOREエントリが存在している場合、真円度も出力されます。真円度は:

    Circularity (at each Z-depth) = Max(True Distortion) – Min(True Distortion

    ここで、

    真の歪み = 節点の変位 – (0次変形 + 1次変形)

    特定のZ-深度において、この深度でのボアの各節点は、真の歪みの対応する値を有するようになります。真円度の値は、特定のZ-深度における節点の真の歪みの最大値と最小値の差です。

  3. BOREバルクデータエントリが入力デックに存在する場合、2つの出力ファイル、<filename>_bdst.mvw<filename>.bdstが生成されます。各次数のボアの歪みの大きさは、ボアの深度(Z-深度)との対比でプロットされ、ここでボア変形が計算されます(層 L )。また、真円度はボアの深度(Z-深度)に対してもプロットされます。
  4. ボア変形出力は、現在は静的サブケースのみで使用できます。