TLOAD1
バルクデータエントリ 時間依存の動的荷重または強制モーションを定義します。
説明
過渡応答解析や非定常熱伝導解析に使用し、非線形静解析のユーザー定義静荷重曲線の指定にも使用します。
ここで、
は、時間依存の動的荷重または強制モーション、非定常熱伝導伝達係数の乗数、またはユーザー定義の荷重曲線です。
は、過渡応答解析での動的加振の倍率、または非線形静解析でのベース荷重を定義し、EXCITEIDフィールドによって参照されます。
の時間と共に変化する性質または荷重スケールファクターを定義する、ユーザー定義関数です。これは、TIDフィールドにあらかじめ定義されたTABLEDiエントリを参照することで指定します。
は、DELAYフィールドに定義された時間遅延です。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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TLOAD1 | SID | EXCITEID | DELAY | TYPE | TID | ||||
"EXTN" | TSTIME |
例
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TLOAD1 | 5 | 7 | LOAD | 13 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | セット識別番号。 (整数 > 0) |
|
EXCITEID |
を定義するDAREA、SPCD、FORCEx、MOMENTx、PLOADx、PLOADSF、PRSPENE、RFORCE、QVOL、QBDY1、ACCEL、ACCEL1、ACCEL2、GRAV、TEMP、またはTEMPDエントリセットの識別番号。 2 3 TYPE = 5, J, JO, JOU, または JOULの場合、この項目はsteady-state electrical analysis (SSEC)のサブケースの識別番号を指す。 (整数 > 0) |
|
DELAY | 時間遅延
を定義します。0以外の整数の場合は、
を定義するDELAYバルクデータエントリの識別番号を表します。これが実数値の場合は、この動的荷重エントリによって加振されるすべての自由度に使用される
の値を直接定義します。 空白または0の場合、 はゼロになります。 (整数 ≥ 0、実数、または空白) |
|
TYPE | 動的加振のタイプを定義します。 2 3 デフォルト = 0(整数、文字、または空白) |
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TID |
を指定するTABLEDiまたはTABLEGエントリの識別番号。 (整数 > 0) |
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"EXTN" | 拡張オプションの指標。 | |
TSTIME | 総時間 / サブケース時間の切り替えを示す文字列。非線形サブケースに対してのみサポートされます。 9
デフォルト = TOT |
コメント
- 動的加振セットは、サブケース情報コマンドのDLOAD = SIDを使用して選択する必要があります。
- 動的加振のタイプは、下の表に従ってTYPEによって指定されます。
TYPE 動的加振のタイプ 整数 文字 0 L、LO、LOA、またはLOAD 適用荷重(力、モーメント、または圧力) (デフォルト)
1 D、DI、DIS、またはDISP 強制変位または温度。EXCITEIDはSPC/SPCDデータを参照します。 2 V、VE、VEL、またはVELO 強制速度。EXCITEIDはSPC/SPCDデータを参照します。 3 A、AC、ACC、またはACCE 強制加速度。EXCITEIDはSPC/SPCDデータを参照します。 4 T、TE、TEM、またはTEMP 強制温度; EXCITEIDはTEMP/TEMPDデータを参照します。 5 J、JO、JOU、またはJOUL 強制ジュール損失密度。EXCITEIDは、定常電気伝導解析サブケースのIDを参照します。このIDから、ジュール損失密度が非定常熱伝導サブケースに適用されます。 - TYPEは、以下のように、EXCITEIDがプログラムで使用される方法も決定します。
- TYPEによって指定された加振に荷重が適用される場合、EXCITEIDはDAREA、FORCEx、MOMENTx、PLOADx、PLOADSF、PRSPENE、RFORCE、GRAV、QVOL、ACCEL、ACCEL1、ACCEL2、またはQBDY1エントリを参照する必要があります。
- TYPEで指定された加振が強制運動(TYPE=1、2または3)である場合、EXCITEIDはSPC/SPCDエントリを参照する必要があります。
- TYPEで指定された加振が強制温度(TYPE=4)である場合、EXCITEIDはTEMP/TEMPDエントリを参照する必要があります。
- EXCITEIDフィールドが、過渡熱伝導解析で時間依存の温度境界条件を定義するために使用されるSPCDデータを参照する場合は、= 1を指定する必要があります。これは、SPCDを使用して時間依存の熱伝導伝達係数を識別する場合にも適用されます。
- TLOAD1荷重は、DLOADエントリ上で指定された場合にのみTLOAD2荷重と合算できます。つまり、TLOAD1エントリ上のSIDとTLOAD2エントリ上のSIDは異なっている必要があります。
- SIDは、すべてのTLOAD1、TLOAD2、RLOAD1、およびRLOAD2エントリの中で固有である必要があります。
- TLOAD1エントリがフーリエ解析用に選択された場合、TLOAD1エントリ上の時間依存の荷重は周波数領域に変換されます。その後に周波数応答解析としての解析が実行されますが、解と出力は時間領域に変換されて出力されます。
- EXCITEIDがSPCDエントリを参照している場合は、SPCD自由度ごとに単位指定された変位を伴う線形静解析による変位ベクトルによってモード空間が拡張されます。EXCITEIDはLOADとLOADADDバルクデータエントリを参照することはできません。
- NLPARMバルクデータエントリ上のDTおよびTTERMフィールドは、非線形静解析用の荷重曲線を定義する代替方法(NINCの代わり)となり得ます。DLOADサブケースエントリは、NLSTATサブケースでTLOAD1バルクデータエントリを参照するために使用できます。これにより、TLOAD1エントリ上のTIDフィールドを使用した、ユーザー定義の荷重曲線の指定が可能になります。TIDフィールドは、EXCITEIDフィールドで指定されている荷重をスケーリングする、時間(X)と荷重スケールファクター(Y)の関係を参照します。
- TSTIME フィールドは、非線形構造解析、線形非定常熱伝導解析、非線形非定常熱伝導解析に対応しています。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。