TLOAD2

バルクデータエントリ 時間依存の動的加振または強制モーションを定義します。

説明

過渡応答問題で使用するためのフォーム(1)
f ( t ) = { 0 for t < ( T 1 + τ ) or t > ( T 2 + τ ) A t ˜ B e C t ¨ cos ( 2 π f ¯ t ˜ + ϕ ) for ( T 1 + τ ) t ( T 2 + τ )

過渡応答解析および非定常熱伝導解析で使用する場合、ここで t ˜ = t T 1 τ MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0l bbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0R Yxir=Jbba9q8aq0=yq=He9q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaabaqaciGa caGaaeqabaqaaeaadaaakeaaceWG0bGbaGaacqGH9aqpcaWG0bGaey OeI0IaamivamaaBaaaleaacaaIXaaabeaakiabgkHiTiabes8a0baa @3A2B@ かつ T 2 > T 1 です。非線形静解析のユーザー定義静荷重曲線の指定にも使用できます。

ここで、

f ( t ) は、時間依存の動的荷重または強制モーション、非定常熱伝導伝達係数の乗数、またはユーザー定義の荷重曲線です。

A MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGbbaaaa@399D@ は、過渡応答解析での動的加振の倍率、または非線形静解析でのベース荷重を定義し、EXCITEIDフィールドによって参照されます。

τ は、DELAYフィールドに定義された時間遅延です。

T 1 T 2 は、T1およびT2フィールドで定義される時間定数です。

は増加率、Cは指数係数、 f は周波数、 φ は位相角で、それぞれBCFPフィールドで定義されます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TLOAD2 SID EXCITEID DELAY TYPE T1 T2 F P  
  C B              
  "EXTN" TSTIME              

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TLOAD2 4 10     2.1 4.7 12.0    
  2.0                

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID セット識別番号。

(整数 > 0)

 
EXCITEID A MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGbbaaaa@399D@ を定義するDAREASPCDFORCExMOMENTxPLOADxPLOADSFPRSPENERFORCEQVOLQBDY1ACCELACCEL1ACCEL2GRAVTEMPまたはTEMPDエントリセットの識別番号。 2 3

TYPE = 5, J, JO, JOU, または JOULの場合、この項目はsteady-state electrical analysis (SSEC)のサブケースの識別番号を指す。

(整数 > 0)

 
DELAY 時間遅延 τ を定義します。0以外の整数の場合は、 τ を定義するDELAYバルクデータエントリの識別番号を表します。これが実数値の場合は、この動的荷重エントリによって加振されるすべての自由度に使用される τ の値を直接定義します。

空白または0の場合、 τ はゼロになります。

(整数 ≥ 0、実数、または空白)

 
TYPE 動的加振のタイプを定義します。 2 3

デフォルト = 0(整数、文字、または空白)

 
T1 時間定数。

(実数 ≥ 0.0)

 
T2 時間定数。

(実数。T2 > T1

 
F 単位時間あたりのサイクル数で表される周波数。

デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0.0)

 
P 位相角(単位は度)。

デフォルト = 0.0(実数)

 
C 指数係数。

デフォルト = 0.0(実数)

 
B 増加率。

デフォルト = 0.0(実数)

 
"EXTN" 拡張オプションの指標。  
TSTIME 総時間 / サブケース時間の切り替えを示す文字列。非線形サブケースに対してのみサポートされます。 10
TOTまたは0
現在のTLOAD2の表データの参照に総時間を使用します。
SUBまたは1
現在のTLOAD2の表データの参照にサブケース時間を使用します。
空白

デフォルト = TOT

 

コメント

  1. 動的加振セットは、サブケース情報コマンドのDLOAD = SIDを使用して選択する必要があります。
  2. 動的加振のタイプは、下の表に従ってTYPE(フィールド5)によって指定されます。
    TYPE 動的加振のタイプ
    整数 文字
    0 LLOLOA、またはLOAD 適用荷重(力、モーメント、または圧力)。

    (デフォルト)

    1 DDIDIS、またはDISP 強制変位または温度。EXCITEIDSPC/SPCDデータを参照します。
    2 VVEVEL、またはVELO 強制速度。EXCITEIDSPC/SPCDデータを参照します。
    3 AACACC、またはACCE 強制加速度。EXCITEIDSPC/SPCDデータを参照します。
    4 TTETEM、またはTEMP 強制温度; EXCITEIDTEMP/TEMPDデータを参照します。
    5 JJOJOU、またはJOUL 強制ジュール損失密度。EXCITEIDは、定常電気伝導解析サブケースのIDを参照します。このIDから、ジュール損失密度が非定常熱伝導サブケースに適用されます。
  3. TYPEは、下記で説明されているように、EXCITEIDがプログラムで使用される方法も決定します。
    • TYPEによって指定された動的加振のタイプに荷重が適用される場合、EXCITEIDDAREAFORCExMOMENTxPLOADxPLOADSFPRSPENERFORCEGRAVQVOLACCELACCEL1ACCEL2、またはQBDY1エントリを参照する必要があります。
    • TYPEで指定された動的加振のタイプが強制運動(TYPE=12または3)である場合、EXCITEIDSPC/SPCDエントリを参照する必要があります。
    • TYPEで指定された加振が強制温度(TYPE=4)である場合、EXCITEIDTEMP/TEMPDエントリを参照する必要があります。
    • EXCITEIDフィールドが、過渡熱伝導解析で時間依存の温度境界条件を定義するために使用されるSPCDデータを参照する場合は、= 1を指定する必要があります。これは、SPCDを使用して時間依存の熱伝導伝達係数を識別する場合にも適用されます。
  4. TLOAD1 荷重は、DLOADエントリ上で指定された場合にのみTLOAD2荷重と合算できます。つまり、TLOAD1エントリ上のSIDTLOAD2エントリ上のSIDは異なっている必要があります。
  5. SIDは、すべてのTLOAD1TLOAD2RLOAD1、およびRLOAD2エントリの中で固有である必要があります。
  6. TLOAD2エントリはフーリエ解析では使用できません。
  7. 継続エントリはオプションです。
  8. EXCITEIDSPCDエントリを参照している場合は、SPCD自由度ごとに単位指定された変位を伴う線形静解析による変位ベクトルによってモード空間が拡張されます。EXCITEIDLOADLOADADDバルクデータエントリを参照することはできません。
  9. NLPARMバルクデータエントリ上のDTおよびTTERMフィールドは、非線形静解析用の荷重曲線を定義する代替方法(NINCの代わり)となり得ます。DLOADサブケースエントリは、NLSTATサブケースでTLOAD2バルクデータエントリを参照するために使用できます。これにより、TLOAD2エントリを使用した、ユーザー定義の荷重曲線の指定が可能になります。
  10. TSTIME フィールドは、非線形構造解析、線形非定常熱伝導解析、非線形非定常熱伝導解析に対応しています。
  11. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。