IMPERF
バルクデータエントリ 非線形解析の開始時に初期形状の不完全性を定義します。
フォーマット
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IMPERF | ID | TYPE |
不完全性は、既存のH3D結果ファイルに基づいて指定できるほか(TYPE=H3DRES)、節点ごとに明示的に定義することもできます(TYPE=GRID)。
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H3DRESID | SUBID | NRES | FACT | GSET |
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G | X | Y | Z |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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IMPERF | 5 | H3DRES | |||||||
1 | 1 | 1 | 0.1 | ||||||
1 | 2 | 2 | 0.05 | 11 | |||||
2 | 101 | LAST | 0.02 | 12 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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IMPERF | 5 | GRID | |||||||
11 | 0.1 | 1.0 | |||||||
12 | 0.2 | 3.0 | |||||||
13 | 0.3 | 2.0 | 6.0 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | セット識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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TYPE | 不完全性タイプ。 1
デフォルトなし(整数 > 0) |
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H3DRESID | ASSIGN,H3DRESで指定する、H3D結果ファイルの識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
SUBID | サブケースの識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
NRES | 結果番号(座屈モード番号、または変位結果での増分番号)
デフォルトなし(整数 ≥ 0) |
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FACT | スケールファクター。 デフォルト = 1.0(実数 ≥ 0.0) |
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GSET | (オプション)不完全性の適用先とする節点セットの識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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G | グリッド識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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X, Y, Z | 1つの節点における不完全性(節点座標系で指定)。 デフォルトなし(実数) |
コメント
- 座屈モードまたは変位結果を不完全性として扱うことができます。H3DRESID継続行を必要な回数だけ繰り返すことができます。それぞれの継続行は、1つの特定の不完全性形状を表します。線形重ね合わせによって複数の不完全性形状が組み合わせられます。H3DRESIDは、H3D結果ファイルIDに関連付けられています。SUBIDには、線形座屈解析でのサブケースID、または変位結果を備えた任意のサブケースを指定できます。NRESフィールドは結果の番号です。線形座屈解析の座屈モードの番号、または変位結果を収めた増分番号を指定できます。GSETは節点セットIDであり、必要に応じて不完全性形状ごとに指定できます。
- 弧長法を使用した座屈後解析では、不安定性問題を解析するために不完全性が推奨されることがあります。不完全性によって、不安定な分岐問題を安定した限界点問題に実質的に変換できます。
- 現時点では、非線形解析でのみ不完全性を適用できます。IMPERF=IDはサブケース情報セクションで指定します。不完全性形状を定義するには、IMPERFバルクデータエントリを追加します。
- 有限要素モデルの観点から見ると、不完全性によって節点の並進座標が変化します。不完全性形状は、既存のH3D結果ファイルから取得するか、節点ごとに明示的に定義できます。TYPE=H3DRESの場合、H3D結果ファイルには、少なくとも座屈モードまたは変位結果が記述されている必要があります。1つのIMPERFカードの中で、座屈モードと変位結果を同時に組み合わせることができます。必要に応じて、継続行ごとに節点セットIDを指定することで、不完全性の適用範囲をモデルの特定領域に限定できます。
- 同じモデルで、複数の非線形サブケースにそれぞれ異なる不完全性を定義できます。ただし、不完全性はソルバー計算でのみ考慮され、最終的なH3D結果ファイルには元の構造のメッシュがそのまま記述されます。不完全性の大きさはきわめて小さいことが普通です。そうでない場合は、新しいモデルを作成することをお勧めします。
- サブケースの継続では、最初のサブケースにのみ不完全性を指定できます。この最初のサブケースの後に続くすべての継続サブケースでは、この最初のサブケースが参照コンフィギュレーションとして使用されます。
- 不完全性は、微小変位解析と大変位解析の両方について、非線形静解析と直接法による非線形過渡解析でサポートされています。