DGLOBAL
バルクデータエントリ グローバルサーチオプション(GSO)で必要な入力パラメータを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DGLOBAL | ID | NGROUP | NPOINT | SPMETH | NOUTDES | DESTOL | |||
+ | MAXSP | MAXSUCC | MAXWALL | MAXCPU | |||||
+ | GROUP | SID1 | NPOINT1 | SPMETH1 | |||||
+ | GROUP | SID2 | NPOINT2 | SPMETH2 | |||||
+ | 同様 | 同様 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | それぞれのDGLOBALカードには固有のIDが必要です。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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NGROUP | 設計変数グループの数。 1
(整数 > 0) |
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NPOINT | 設計変数の各グループの開始ポイントの数。 1
(整数 > 0) |
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SPMETH | 開始ポイントの生成に使用する方法。 2
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NOUTDES | 保存する固有の設計の数。 4
(整数 > 0) |
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DESTOL | 固有の設計トレランス。 4 デフォルト = 1%(実数 > 0.0または空白) |
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MAXSP | 開始ポイントの最大数。 5 デフォルト = 20(整数 > 0、または空白) |
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MAXSUCC | 固有の設計が見つかるまでの開始ポイントの最大連続数。 5 デフォルト = 10(整数 > 0、または空白) |
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MAXWALL | 最大WALL時間(時間単位)。 5 デフォルト = 無限大(実数 > 0.0または空白) |
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MAXCPU | 最大CPU時間(時間単位)。 5 デフォルト = 無限大(実数 > 0.0または空白) |
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GROUP | 設計変数グループ化情報が後に続くことを示します。 3 | |
SID# | 設計変数SET識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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NPOINT# | 設計変数の現在のグループの開始ポイント数。
(整数 > 0) |
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SPMETH# | 設計変数の現在のグループの開始ポイントを生成するために使用する方法。
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コメント
- 設計変数は自動的にグループにまとめられ、特定のグループ内の設計変数には同じ相対開始ポイント(下限や上限など)が割り当てられます。AUTOオプションを使用すると、管理可能で妥当な数の開始ポイントが生成されるよう、OptiStructによってNGROUPおよびNPOINTが決定されます。小さい最適化問題の場合、各設計変数に独自のグループを割り当てることもできます。デフォルトでは、グループ数は独立した設計変数の数と同じです(上限は10)。より大きい最適化問題の場合は、複数の設計変数をグループ化して、使用可能と考えられる開始ポイントが統合されます。NGROUPとNPOINTの値は、解析対象のモデルに基づいて変化します。設定されたグループ数(NGROUP)が少なすぎる場合は、多くの設計変数が同時に変更され、最適化解結果のばらつきは最小限になるため、グローバルサーチオプションを使用する目的はかなえられません。定義されたグループ数が多すぎる場合は、同じ局所最適解に収束する不要な実行が生じる可能性があります。開始ポイントの数は、MAXSPが非常に小さい値に設定されている場合や、MAXSUCCに達している場合を除き(MAXWALLとMAXCPUも開始ポイントの数に影響を与える可能性があります)、(NPOINT)NGROUPに等しくなります。
- EXTREMEオプションとOFFSETオプションを使用すると、開始点の分布は均等になります。
- より細かい制御が必要な状況では、DESVAR SETを作成することにより、手動で設計変数をグループ化できます。NPOINT#およびSPMETH#は個々のグループに対しても定義できます。特定のグループに対してこれらのパラメータを定義していない場合、値は汎用的なNPOINTおよびSPMETHパラメータから継承されます。
- 固有の設計トレランスDESTOLではしきい値を指定します。2つの設計がそのしきい値より小さい場合、これらの設計は同一とみなされます。これは、最後の反復計算時における設計変数間の相対的な差の平均として測定されます。 次の式は、DESTOLがどのように適用されるのかを示しています。2つの設計が同じであると見なされるのは、異なる開始ポイントからの2つの設計の最後の反復計算での設計変数間の相対差異の正規化された平均が、DESTOLを下回っている場合のみです。2つの設計が固有であると見なされるのは、次の値がDESTOLより小さい場合です。
(1) ここで、- 現在の開始ポイントの最後の反復計算の設計変数
- 前の開始ポイントの最後の反復計算の設計変数
- 設計変数の上限
- 設計変数の下限
このような同一の設計が見つかった場合は、最適なものが保持され、他の結果は破棄されます。固有の設計の最大数はNOUTDESで指定し、この数の設計が<filename_#s_#u>という名前のサブディレクトリに保存されます。
ここで、- #s
- 開始点
- #u
- 固有の設計のランク
- 以下の条件のいずれかが満たされると、グローバルサーチオプションは最適な設計の検索を停止します。
- 開始ポイントの最大数(MAXSP)に達した。
- 固有の設計が見つからないまま開始ポイントの連続最大数(MAXSUCC)に達した。
- 最大WALL時間(MAXWALL)に達したか、最大WALL時間を超えた。
- 最大CPU時間(MAXCPU)に達したか、最大CPU時間を超えた。
- 開始ポイントの可能性があるポイントがすべて調査された。
- 一般的には、グローバルサーチオプションはデフォルトパラメータで実行することを推奨します(終了条件を除く)。
- DGLOBALバルクデータエントリは、入力データの入出力オプションセクションの中でDGLOBALコマンドで参照します。
- OptiStructではグローバルサーチオプション(GSO: Global Search Option)は、寸法および形状最適化でサポートされています。