PLY

バルクデータエントリ 積層ベースの複合材定義で使用されるプライのプロパティを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PLY ID MID T THETA SOUT TMANUF DID    
  ESID1 ESID2 ESID3 ESID4 ESID5 ESID6 ESID7 ESID8  
  ESID9 etc.              

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
PLY 1 2 0.1 45 YES 0.01      
  1                

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID 固有のプライ識別。
整数
プライの識別番号を指定します。
<文字列>
プライのユーザー定義文字列ラベルを指定します。 4

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
MID 材料識別番号。MAT1MAT2、またはMAT8バルクデータエントリを参照する必要があります。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
T プライ板厚。

デフォルト無し (実数 > 0.0)

 
THETA 指定の要素に関連付けられた材料座標系のX軸に対する長手方向のプライ配向角(単位=度)。要素の材料座標系が指定されていない場合は、その要素の側面1-2を基準に角度が測定されます。

デフォルト = 0.0(実数または空白)

 
SOUT 応力、ひずみ、および破壊指数の出力要求。 2 3
YES
NO(デフォルト)
 
TMANUF 製造可能なプライ1つの厚み。製造可能なプライ1つの厚みを定義します。このパラメータは、プライバンドルの厚みがTMANUFの倍数と等しくなるような離散設計変数を自動作成するために、寸法最適化中に使用されます。

デフォルト = 空白(実数または空白)

 
DID ドレーピング識別番号。DRAPEバルクデータエントリを参照する必要があります。

デフォルト = 空白(整数 > 0)

 
ESID# 要素セット識別番号。このPLYカードを定義する要素をリストします。

少なくとも1つのESID#を指定する必要があります。

デフォルトなし(整数 > 0)

 

コメント

  1. PLYカードは、PCOMPPカードおよびSTACKカードと組み合わせて、積層ベースの定義による複合材プロパティの作成に使用されます。
  2. PLYの応力、ひずみ、および破壊指数の出力は、SOUTYESに設定することによってアクティブにできます。また、CFAILURE入出力オプションを定義する必要があります。PLYの破壊指数出力では、対応するPCOMPPエントリ上でのFTフィールドとSBフィールドの定義、および参照材料上の許容応力 / ひずみの定義も必要とします。
  3. プライ結果と共に使用可能な追加情報は、“要素の破壊指数”です。これは、この要素内の個別プライの最大破壊指数です。この最大値の評価では、SOUTYESに設定されたプライのみが考慮されます。
  4. 文字列によるラベルを使用すると、STACKエントリのPLYID#フィールドで参照する際などに、プライのエントリを識別しやすくなります詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  5. このカードは、HyperMesh内のプライとして表されます。