GENEL

バルクデータエントリ 任意の数の節点に結合された一般要素の剛性、柔軟性、質量、粘性減衰または構造減衰を定義します。

フォーマット(剛性マトリックス)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL EID   GI1 CI1 GI2 CI2 GI3 CI3  
  GI4 CI4 GI5 CI5 etc.        
  UD   GD1 CD1 GD2 CD2 GD3 CD3  
  GD4 CD4 GD5 CD5 etc.        
  KまたはZ KZ11 KZ12 KZ13 etc. KZ21 KZ22 etc.  
  KZ31 KZ32 etc.            
  S S11 S12 S13 etc. S21 S22 etc.  
  S31 S32 etc.            

フォーマット(質量マトリックス)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL EID   GI1 CI1 GI2 CI2 GI3 CI3  
  GI4 CI4 GI5 CI5 etc.        
  M M11 M21 M31 etc. M22 M32 同様  
  M33 M43 etc.            

フォーマット(粘性減衰マトリックス)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL EID   GI1 CI1 GI2 CI2 GI3 CI3  
  GI4 CI4 GI5 CI5 etc.        
  B B11 B21 B31 etc. B22 B32 同様  
  B33 B43 etc.            

フォーマット(構造減衰マトリックス)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL EID   GI1 CI1 GI2 CI2 GI3 CI3  
  GI4 CI4 GI5 CI5 etc.        
  K4 K411 K421 K431 etc. K422 K432 同様  
  K433 K443 etc.            

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL 537   1001 1 1001 2 1001 3  
  1002 1 1002 2 1002 3      
  K 5757. -816.6 -43.1 -5757. 816.6 43.1 35479.3  
  -1151. 816.6 -35479.3 1151. 6538.6 43.1 1151. -6538.6  
  5757. -816.6 -43.1 35479.3 -1151. 6538.6      

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL 4001   1073 1 1073 2 1073 3  
  1073 4 1073 5 1073 6      
  UD   1074 1 1074 2 1074 3  
  1074 4 1074 5 1074 6      
  Z .592-6       .39-6   .592-6  
    -.39-6     .1-9        
  .319-6     .319-6   .1-9      

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL 435   11 1 23 4 72 0  
  17 2              
  S 1.7 2.3 3.6 4.4 5.2 6.8 7.1  
  8.9                
  K .1 .2 .3 .4 .5 .6 .7  
  .8                
  UD   12 2 47 0      

例4

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
GENEL 435   11 1 23 4 72 0  
  17 2              
  M 2.1 3.2 1.8 2.2 0.9 1.2 3.1  
  0.89                

定義

フィールド 内容 SI単位の例
EID 固有の要素識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
GIi/CIi KZmnの後で指定される剛性または柔軟性の順に並べられた、節点(またはスカラーポイント)と成分。スカラーポイントでは、CIiはゼロです。

デフォルト値はありません(GIiは整数 > 0、およびCIiは整数 > 0)。

 
UD 続くフィールドと継続行エントリで、GDj/CDjの値が、KZ、またはSがフィールド2で指定されるか、またはこのエントリが終わるまで含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
GDj/CDj Sマトリックスの列の順に並べられた、節点(またはスカラーポイント)と成分。

デフォルト値はありません(GDjは整数 > 0、およびCDjは整数 ≥ 0)。

 
KまたはZ 次のフィールドと継続行エントリで剛性値が、UDまたはSがフィールド2で指定されるか、またはこのエントリが終わるまで含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
KZmn GIi/CIiの自由度に対する剛性または撓み性マトリックス、ここで、mは行番号、nは列番号。マトリックスの下三角成分のみ指定する必要があります。ゼロの値は空白または0.0で指定する必要があります。

デフォルト = 0.0(実数)

 
S 続くフィールドと継続行エントリで、Sマトリックスの成分が含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
Sij Sマトリックスの値、ここで、KZ、またはUDがフィールド2で指定されるか、このエントリが終わるまで、IGIi/CIiリストに対応し、jGDj/CDjリストに対応します。マトリックスの全ての値が指定される必要があり、ゼロの値は空白または0.0で指定される必要があります。

デフォルト = 0.0(実数)

 
質量マトリックス: 8 9 10
GIi/CIi Mmnの後で指定される質量値の順に並べられた、節点(またはスカラーポイント)と成分。

デフォルト値はありません(GIiは整数 > 0、およびCIiは整数 ≥ 0)。

 
M 次のフィールドと継続行エントリで質量値が、このエントリが終わるまで含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
Mmn GIi/CIiの自由度に対する質量マトリックス、ここで、mは行番号、nは列番号。マトリックスの下三角成分のみ指定する必要があります。ゼロの値は空白または0.0で指定する必要があります。

デフォルト = 0.0(実数)

 
粘性減衰マトリックス: 8 9 10
GIi/CIi Bmnで指定される粘性減衰値の順に並べられた、節点(またはスカラーポイント)と成分。

デフォルト値はありません(GIiは整数 > 0、およびCIiは整数 ≥ 0)。

 
B 次のフィールドと継続行エントリで粘性減衰値が、このエントリが終わるまで含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
Bmn GIi/CIiの自由度に対する粘性減衰マトリックス、ここで、mは行番号、nは列番号。マトリックスの下三角成分のみ指定する必要があります。ゼロの値は空白または0.0で指定する必要があります。

デフォルト = 0.0(実数)

 
構造減衰マトリックス: 8 9 10
GIi/CIi K4mnで指定される構造減衰値の順に並べられた、節点(またはスカラーポイント)と成分。

デフォルト値はありません(GIiは整数 > 0、およびCIiは整数 ≥ 0)。

 
K 次のフィールドと継続行エントリで構造減衰値が、このエントリが終わるまで含まれることを示すフラグ。

デフォルトなし(文字)

 
K4mn GIi/CIiの自由度に対する構造減衰マトリックス、ここで、mは行番号、nは列番号。マトリックスの下三角成分のみ指定する必要があります。ゼロの値は空白または0.0で指定する必要があります。

デフォルト = 0.0(実数)

 

コメント

  1. /CIiおよびKZmnは必須の入力です。KまたはZは指定される必要がありますが、両方はできません。
  2. KZ、およびSは下の3番目の例題に示したように、任意の順番で指定することができます。
  3. UDSはオプションの入力です。SGIi/CIiGDj/CDj自由度の間の移動を以下の様に定義します:(1)
    { u i } = [ S ] { u d }

    しかしSが指定された場合、GDj/CDjは必ず指定される必要があります。Sが指定されなかった場合、GDj/CDjは6自由度のみを含むことができ、SPOINTを参照することはできません。

  4. KまたはZのみがUD無しで入力された場合、結果の剛性は全ての剛体モードを含む、非拘束の要素を表現していることを推奨します。そうでない場合、UDオプションで、指定されたか内部的に計算されるSを用いて、剛体モードを再導入することができます。
    • K UDが指定された場合、プログラムは以下の式で定義された完全な剛性を形成します:(2)
      { F i F d } = [ K K S S T K S T K S ] { u i u d }

      ここで、 K マトリックスはKZmn値から形成され、SマトリックスはSij値から形成されるか、または自動的に計算されます。

    • ZUDが指定された場合、プログラムは以下の式で定義された完全な剛性を形成します。 (3)
      { F i F d } = [ Z 1 Z 1 S S T Z 1 S T Z 1 S ] { u i u d }

      ここで、ZマトリックスはKZmn値から形成され、SマトリックスはSij値から形成されるか、または自動的に計算されます。Zは非特異である必要があります。

  5. PARAM, CK3 を全てのGENEL要素で生成された剛性に対するスケールファクターとして用いる事ができます。
  6. 全てのKZの下三角値と全てのSの値は入力で考慮される必要があります。ゼロの値は、0.0または空白にしておくことで指定できますが、いずれかの継続行内のエントリが全てゼロの場合、少なくとも1つの可視化できる文字をこの行に指定する必要があります(いずれかのフィールドに0.0、または最初の列にプラス記号(+)を指定できます)。これは空白行はコメントとして取り扱われるためです。使われないフィールド(最後のマトリックスエントリの後)は空白である必要があります。
  7. 熱伝導解析において、一般要素は無視されます。
  8. /CIiおよびMmn(またはBmn/K4mn)は必須の入力です。
  9. UD”および“S”は、質量、粘性減衰、または構造減衰マトリックスと一緒に定義してはいけません。
  10. マトリックスの下三角成分のみ入力する必要があります。