EIGRA

バルクデータエントリ 自動マルチレベルサブストラクチャリングでの実固有値解析の実行に必要なデータを定義します。

フォーマット

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EIGRA SID V1 V2 ND MSGLVL AMPFFACT   NORM  

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EIGRA   0.1 3.2 10          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID 固有のセット識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
V1,V2 ユニット時間毎のサイクル数で表される、興味の周波数範囲の範囲。

V2は必須です。

V1ではデフォルト = 0.0(V1 < V2、実数、またはV1では空白)

 
ND 希望する固有値の数。 3

デフォルト無し(整数 > 0または空白)

 
MSGLVL AMSESモジュール内の特異性メッセージを出力するように切り替えます。
0(デフォルト)
特異性が検出された場合、何のメッセージも.outファイルに出力されません。
1
特異性が検出された節点をリストする情報が.outファイルに出力されます。
空白
 
AMPFFACT 拡大係数サブストラクチャのモードはAMPFFACT*V2の周波数まで解かれます。より大きなAMPFFACTの値はより正確な結果となりますが、実行時間が長くなります。 6 9

デフォルト = 5.0(実数または空白)

 
NORM 固有ベクトル正規化の際に使用する手法。
MASS
固有ベクトルは、一般化質量の単位の値に正規化されます。
MAX
固有ベクトルは、解析セット内の最大変位の単位の値に正規化されます。
ALL
利用可能なすべての正規化手法(MASSおよびMAX)を使用した出力が提供されます。

ノーマルモード解析では、デフォルト = MASS です。

 

コメント

  1. V1およびV2の単位は、単位時間毎のサイクル数です。
  2. 固有ベクトルはデフォルトで質量マトリックスを基準に正規化されます。
  3. 固有値は大きさの順序(昇順)で発見されます。つまり、ゼロに一番近いものが最初に発見されます。発見される固有値の数とタイプは、表 1のように決定されます。
    表 1.
    V1 V2 ND 発見される固有値の数とタイプ
    V1 V2 ND 最小の固有値からND個または範囲内のすべてのうち、小さい方。
    V1 V2 空白 範囲内のすべて
    空白 V2 ND V2未満で最小の固有値からND個。
    空白 V2 空白 V2未満のすべての固有値。
  4. 固有値は、大きさの順にソートされて出力されます。
  5. 振動解析では、小さい負の固有値は通常は計算上のゼロであり、剛体モードを示します。有限の負の固有値は、モデルに問題があることを示します。V1を明示的にゼロに設定した場合、V1は無視されます。
  6. AMPFFACTは若干長い実行時間で固有値と固有ベクトルの精度を増加させるのに用いられます。エンジンブロックやサスペンションコンポーネントのようなソリッドの構造では、[5.0, 15.0]の間のより高いAMPFFACTの値が推奨されます。
  7. EIGRAデータは、サブケースごとにMPCセットSIDがそれぞれ異なる、複数のノーマルモードサブケースで参照することができます。ただし、モーダル周波数応答解析またはモーダル過渡解析で使用できるのは1つだけです。
  8. EIGRAデータは、複数のモーダル動的サブケースで、MPCセットSIDがそれぞれのサブケースで同じで、SPCD自由度がそれぞれのサブケースで同じ場合、参照することができます。また、AMSESでは複数の固有値解析サブケースを使用できますが、モーダル周波数応答解析またはモーダル過渡解析で使用できるのは1つだけです。
  9. AMPFFACTを指定せず、モデルに多数のソリッド要素が含まれる場合、AMPFFACTの値は自動的に10にリセットされます。
  10. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。