MBSIM

バルクデータエントリ マルチボディシミュレーション用のパラメータを定義します。

フォーマット

TYPE = TRANSおよびITYPE = DSTIFFの場合

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM ID TYPE TTYPE TIME STYPE DELTA/

NSTEP

/

PRINCR

     
  ITYPE DTOL H0 HMAX HMIN VTOLFAC MAXODR    
  DAEIDX DCNTOL DCRMXIT DCRMNIT DVCTRL DJACEVL DEVLEXP    
  DJACINI DINTPRL              

TYPE = TRANSおよびITYPE = VSTIFF/MSTIFF/ABAMの場合

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM ID TYPE TTYPE TIME STYPE DELTA/

NSTEP

/

PRINCR

     
  ITYPE DTOL H0 HMAX HMIN VTOLFAC MAXODR    

TYPE = STATICの場合

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM ID TYPE TTYPE TIME STYPE DELTA/

NSTEP

/

PRINCR

     
  KETOL/RESTOL DQTOL/FITOL NITER STBLT COMPDEL STTYPE      

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM 99 TRANS END 5.0 NSTEPS 250      
  VSTIFF 0.001 0.001 0.01   1000.0 5    

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM 99 TRANS END 5.0 NSTEPS 250      
  DSTIFF 0.001 0.001     1000.0 9    
  3   4   TRUE        

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MBSIM 91 STATIC              
  1.0e-6 0.0001 100            

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID 固有の識別番号。

(整数 > 0)

 
TYPE シミュレーションのタイプ。
TRANS
過渡シミュレーションタイプ。
STATIC
静的シミュレーションタイプ。

デフォルト値はありません。

 
TTYPE 終了タイプ。 2
END
DUR

デフォルト値はありません。

 
TIME TTYPEに基づく終了時間または期間。

(実数 > 0.0) 2

 
STYPE 出力ステップのタイプ。
DELTA
次の引数には正の実数値が使用されます。これはシミュレーションの実行時の出力ステップ時間です。
NSTEPS
次の引数には正の整数値が使用されます。これはシミュレーションの実行時の出力ステップ数です。
PRINCR
次の引数には正の整数値が使用されます。この値は出力インクリメントとなります。ソルバーは、中間出力インクリメント値ごとに出力します。PRINCRが1に設定されている場合は、ソルバーは積分器のステップごとに中間結果を出力します。

デフォルト値はありません。 2

 
DELTA 出力タイムステップ。

(実数 > 0.0) 2

 
NSTEPS 時間ステップの最大数。

(整数 > 0) 2

 
ITYPE 積分法のタイプ。
ABAM
VSTIFF
MSTIFF
DSTIFF(デフォルト)
 
DTOL 積分法のトレランス。

デフォルト = 0.001(実数 > 0.0)

 
H0 積分法の初期時間ステップ。

デフォルト = 1e-8(実数 > 0.0)

 
HMAX 積分法が実行可能な最大ステップサイズ。

デフォルト = 0.01(実数 > 0.0)

 
HMIN 積分法が実行可能な最小ステップサイズ。

デフォルト = 1.0e-6(実数 > 0.0)

 
VTOLFAC 速度の状態の誤差トレランスを得るためにDTOLに乗じる係数。

デフォルト = 1000(実数 > 0.0)

 
MAXODR 積分法で扱うことのできる最大次数。

デフォルトはITYPEに依存します。(整数 > 0)

 
DAEIDX DAE定式化の指標。

デフォルト = 3 (整数 > 0)

 
DCNTOL 収束時に修正子が満たす必要があるすべての代数制約方程式のトレランス。

デフォルト = 0.001(実数 > 0.0)

 
DCRMXIT 修正子が収束達成のために受けることができる反復計算の最大数。

デフォルト = 4 (整数 > 0)

 
DCRMNIT 修正子が修正子発散をチェックするまでに受けることができる反復計算の最小数。

デフォルト = 1 (整数 > 0)

 
DVCTRL 速度状態に対してステップごとにローカル積分エラーをチェックするかどうかを制御する論理フラグ。
True
False

DAEIDXが3の場合、デフォルト = True、その他の場合はFalse

 
DJCEVL 修正子の反復計算時におけるヤコビアンマトリックスの評価の頻度を制御する属性。

デフォルトはMotionSolveによって決定されます(整数 ≥ 0)

 
DEVLXP 積分ステップの数。この数を超えると、DJCEVLによって定義される評価パターンが無視され、デフォルトの評価パターンが使用されます。

デフォルト = 0(整数 ≥ 0)

 
DJACINI 修正子の反復計算時におけるヤコビアンマトリックスの評価を制御します。
0(デフォルト)
積分器は、収束率を検証することによって、新しいヤコビアンが必要なタイミングを自動的に決定します。
1
新しいヤコビアンが1回目の反復で計算されます。
2
新しいヤコビアンが2回目の反復で計算されます。
 
DINTRPL 積分器が出力ステップで結果に対して補間を使用するかどうかを指定します。
TRUE(デフォルト)
ソルバーは、積分器で<Simulate>ブロックで指定されたstart_timeからend_timeまでの状態を積分するように強制します。その後で、ユーザーから要求された出力点で結果が補間されます。
FALSE
ソルバーは積分器に対して何も制限しません。
 
KETOL 運動エネルギーの最大残差トレランス。

デフォルト = 1.0e-5(実数 > 0.0) 3

 
RESTOL Force Imbalance手法の最大残差トレランス。

デフォルト = 1.0e-4(実数 > 0.0) 4

 
DQTOL 最大座標差分トレランス。

デフォルト = 0.001(実数 > 0.0) 3

 
FITOL 最大Force Imbalanceトレランス。

デフォルト = 0.001(実数 > 0.0) 4

 
NITER 静的ソリューションが収束するまでの最大反復計算数。

デフォルト = 50 (整数 > 1) 3

 
STBLT 特異マトリックスにならないように、ヤコビアンに追加する質量マトリックスの割合を指定します。

デフォルト = 1e-10(実数) 6

 
COMPDEL コンプライアンスマトリックスの計算に使用されるデルタ値。

デフォルト = 0.001(実数) 6

 
STTYPE 静的ソルバーのタイプ。 5
FIM
Force Imbalance手法。
MKM(デフォルト)
Maximum Kinetic Energy Attrition手法。
 

コメント

  1. 指定されたシミュレーションタイプに基づいて、適切なオプションを探します。
  2. シミュレーションタイプが静的(STATIC)で、終了タイプ、終了時間 / 持続時間、ステップタイプ、出力時間ステップ / 時間ステップの最大数が提供されていない場合、ソルバーは静解析を実行します。この情報が提供されている場合は、準-静的解析が実行されます。
  3. KETOLDQTOL、およびNITERは、STATICシミュレーションタイプにのみ適用できます。
  4. RESTOLFITOL、およびNITERは、準-静的解析で使用されるForce Imbalance静的手法に適用できます。
  5. 準-静的解析が要求されると(STATICと終了時間を指定)、STTYPEオプションは無視され、Force Imbalance手法を使用した準-静的解析が実行されます。
  6. 詳細については、MotionSolveリファレンスガイドParameters: Transient SolverおよびParameters: Static Solverをご参照ください。
  7. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。