MCOHE

バルクデータエントリ potential-basedの粘着材料モデルの材料特性を定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MCOHE MID MODEL              
  COHE CRTOD MAXOD BETA EXP VED   SFC  

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MCOHE 2 1              
  20.0 0.02 0.2         1.0e5  

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MCOHE 2 2              
  10.0 0.03   0.5   1.0e-3   -1.0  

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MCOHE 2 3              
  20.0 0.03     2.0 1.0e-4   SOFT  

定義

フィールド 内容 SI単位の例
MID 材料識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
MODEL トラクションと分離距離の関係のプロファイルタイプを示します。
1
双一次
2
指数
3
線形-指数

デフォルト値はありません(整数)

 
COHE 粘着要素が吸収できる単位面積当たりのエネルギー。これはトラクション-分離距離曲線の下の部分の面積に該当します。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

[ N m ] または [ J m 2 ]
CRTOD 臨界開口距離。

デフォルトなし(実数 ≥ 0.0)

[ m ]
MAXOD 最大開口変位(双一次モデルのみ)。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

[ m ]
BETA 変位に基づく混合モードのせん断開口の係数。

デフォルト = 1.0(実数 ≥ 0.0)

 
EXP 指数関数的減衰の係数(線形-指数モデルのみ)。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
VED 粘性エネルギー散逸係数。

デフォルト = 0.0(実数 > 0.0)

 
SFC 圧縮における硬化係数。
正の値(= 実数 > 0.0)
直接指定される剛性。
負の値(= 実数 < 0.0)
剛性スケールファクターを定義します。剛性のスケールファクターは|実数 < 0.0|に等しい値です。このスケーリングは分離状態での初期剛性に適用されます。
SOFT
圧縮剛性として数値モデルの全体剛性の最大対角値に1.0E2を乗算した値を取ります。
HARD
圧縮剛性として数値モデルの全体剛性の最大対角値に1.0E6を乗算した値を取ります。
AUTO
圧縮剛性として数値モデルの全体剛性の最大対角値に1.0E4を乗算した値を取ります。

デフォルト = -1.0

 

コメント

  1. 材料識別番号は、MAT1MAT2MAT3MAT8MAT9MGASKMCOHEMCOHEDの各エントリのすべてで固有であることが必要です。
  2. 場合によっては、粘着要素を含む数値モデルではスナップバック現象が現れる場合があります。解析を安定させるには、VEDを使用します。
  3. 詳細については、ユーザーズガイド粘着域のモデル化をご参照ください。