TEMPP1

バルクデータエントリ 熱荷重、温度依存材料特性、および応力リカバリーの特定のため、シェル要素の温度フィールドを定義します(参照面温度および厚み方向の線形温度勾配として)。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TEMPP1 SID EID1 TBAR TPRIME T1 T2      
  EID2 EID3 EID4 EID5 EID6 EID7 EID8 etc.  

別フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TEMPP1 SID EID1 TBAR TPRIME T1 T2      
  EID2 THRU EIDi EIDj THRU EIDk      

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TEMPP1 10 5 100.0 5.0 75.0 125.0      
  17 20 21 30          
TEMPP1 10 5 100.0 5.0 75.0 125.0      
  6 THRU 21 25 THRU 54      

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID LOADセット識別。

(整数 > 0)

 
EID# TEMPP1の温度が適用される要素の要素識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
TBAR シェル参照面の温度。

デフォルト = コメント10を参照(実数)

 
TPRIME 有効線形温度勾配。

デフォルト =0.0(実数)

 
T1 シェル要素の下側サーフェスの温度

デフォルト = 空白(実数)

 
T2 シェル要素の上側サーフェスの温度

デフォルト = 空白(実数)

 

コメント

  1. TEMPERATURETEMPERATURE(MATERIAL、またはTEMPERATURE(BOTH)の各サブケース情報エントリで、サブケースで使用する温度セットを選択できます。
  2. 複数のTEMPP1エントリが同じ要素ID(EID#)を参照することはできません。さらに、要素ID(EID#)は、同じTEMPP1エントリ上で重複できません。
  3. TEMPP1は線形静解析でのみサポートされています。現時点でこれは最適化ではサポートされていません。
  4. 継続エントリが存在する場合、EID1とその継続エントリで指定されている後続の要素に、このTEMPP1エントリで定義された温度が割り当てられます。
  5. 任意のモデルに熱荷重を適用するには、すべての要素にTEMPP1を使用して直接、または結合されている節点温度(TEMPまたはTEMPDエントリで定義)の平均として間接的に、温度フィールドが定義されている必要があります。(TEMPP1を介して)直接定義された要素温度は、常に、対応する要素の節点温度の平均より優先されます。
  6. EIDiフィールドは、CTRIA3CQUAD4CTRIA6、またはCQUAD8シェル要素のみを参照できます。
  7. 現在は、TPRIMEフィールドを介してシェル要素板厚方向全体に一定の線形温度勾配のみを適用できます。物理的構造内の温度フィールドが非線形に変化することが予測される場合、1つのオプションとして、均質なプレートの“有効勾配”を次のように近似する方法があります:(1)
    T P R I M E = 1 I 1 2 1 2 z T ( z ) d z
    ここで、
    I MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGjbaaaa@39A5@
    曲げ慣性
    z
    シェルの正の法線方向での中立面からの距離
    t MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWG0baaaa@39D0@
    シェル厚み
  8. 現時点では、TBARフィールドを介して1つの中立面温度のみをシェル要素に指定できます。温度がボリューム全体で変化することが予測される場合、均質なプレートの平均温度を次のように近似することができます:(2)
    T B A R = 1 V 0 V T ( V ) d V

    ここで、 V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGwbaaaa@39B2@ はシェル要素の体積を表します。

  9. シェル要素の任意の層の温度値は次のように計算されます:(3)
    T ( z ) = T B A R + z ( T P R I M E )
    ここで、 z はシェルの正の法線方向での中立面からの距離です。代わりにT1T2が指定されている場合は、TBARTPRIMEが次のように計算されます:(4)
    T B A R = T 1 + T 2 2 T P R I M E = T 2 T 1 t

    ここで、 t MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWG0baaaa@39D0@ は、シェルの板厚です。

  10. 要素材料が温度に依存する場合、その特性は平均温度TBARを使用して評価されます。
  11. 複合プレート要素の場合、TEMPP1により指定された温度フィールドが均質な複合要素に適用されます。
  12. 板厚方向全体での温度勾配に基づく荷重は、PSHELLエントリのMID2フィールドが曲げ材料特性を参照している場合にのみサポートされます。
  13. TEMPP1エントリによって適用される温度は、該当する要素のみの温度荷重として直接使用されます。したがって、TEMPP1荷重は、隣接する要素の温度荷重には寄与しません。例えば、隣接要素にTEMPP1荷重が適用されない場合、その節点での荷重は、TEMP荷重(存在する場合)のみに基づきます。存在しなければ、そのような要素にはTEMPD荷重が使用されます。