MATUSR

バルクデータエントリ ユーザー定義の構造材料の材料特性とパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATUSR MID PARAM1 VALUE1 PARAM2 VALUE2 PARAM3 VALUE3    
  PARAM4 VALUE4 etc.            
  etc.                
  PROPERTY PROP1 PROP2 PROP3 PROP4 PROP5 PROP6 PROP7  
    PROP8 etc.            

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATUSR 12 USUBID 5 NDEPVAR 1 EXPAN ISO    
  DENSITY 0.25              
  PROPERTY 210000.0 0.4 320.0 500.0 0.0 180.0 1.2e+2  
    1.2e-6              

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID それぞれのMATUSRバルクデータエントリには固有のIDが必要です。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
USUBID ユーザーサブルーチンID。さまざまなタイプの材料特性を定義できます。この値は、ユーザーサブルーチン内の変数iduに対応します。

デフォルト = 空白(整数 > 0)

 
NDEPVAR ユーザー定義の状態変数の数です。この値は、ユーザーサブルーチン内の変数nstate(*)に対応します。

デフォルト = 0(整数 ≥ 0)

 
EXPAN 熱膨張係数のタイプは、PROPERTY継続行で定義されます。 5
ISO(デフォルト)
等方性材料。
ORTHO
直交異方性材料。
ANISO
異方性材料。
 
GROUP LOADLIBエントリのグループ引数で指定されるユーザー定義のグループ。このフィールドを使用して、対応する.dllを読み込むためのLOADLIBエントリを識別します。

(文字列)

 
DENSITY ユーザー定義の密度。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
PROPERTY 後続のフィールドで、ユーザー定義の材料特性データが定義されることを示します。熱膨張係数データは特性データの末尾で定義されます。 3 4 5  
PROPi ユーザー定義の材料特性データ。これらの値は、ユーザーサブルーチン内の変数propsに対応します。ユーザーサブルーチン内のnprops変数は、PROPiフィールドを介して定義されるプロパティの総数を定義します。熱膨張係数データは特性データの末尾で定義されます。 3 4 5

デフォルト = 空白(実数)

 

コメント

  1. 詳細については、ユーザーズガイドユーザー定義の構造材料および外部ライブラリの構築をご参照ください。
  2. ユーザー定義材料に対応するダイナミックリンクライブラリ(.dllまたは.so)は、LOADLIBエントリに基づいて読み込まれます。LOADLIBエントリが定義されていない(またはGROUPパラメータが指定されていない)場合は、OptiStructumat.dllまたはumat.soファイルを作業ディレクトリから読み込みます。
  3. PROPERTY継続行の前にリストされるパラメータと値のペアはすべてフリーフォーマットです。このため、パラメータ名と値のペアは、定義済みのフィールドの任意の場所に配置できます。
  4. PROPiデータは読み込まれた.dllまたは.soファイルに直接渡され、ここで、USUBIDパラメータによって識別されたサブルーチンによって使用されます。
  5. EXPANパラメータを定義すると、最後の1つ(ISO)、最後の3つ(ORTHO)、または最後の6つ(ANISO)のPROPi値が、対応する熱膨張係数として使用されます。
  6. MATUSRは、大変位非線形静解析と大変位非線形過渡解析でサポートされます。微小変位非線形解析および線形解析では、ユーザー定義の材料の線形部分のみが解析で使用されます。
  7. MATUSRは、現在、PSOLIDバルクデータエントリを介して参照されるソリッド要素とPSHELLまたはPCOMPエントリにより参照されるシェル要素でサポートされています。
  8. ユーザー定義の材料については、Fortran、C、C++のいずれかを使用して共有ライブラリ(.dllまたは.so)を作成できます。