SPC
バルクデータエントリ このエントリは、構造解析の単点拘束や強制変位、熱(定常熱伝導と過渡熱伝導)解析の温度境界条件、または電気解析の電位を定義するために使用できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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SPC | SID | GID/GSETID | C | D | GID/GSETID | C | D | ||
GSET |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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SPC | 2 | 32 | 436 | 0.0 | |||||
SPC | 3 | 44 | 53 | F |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | 単点拘束セットの識別番号。 (整数 > 0) |
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GID/ GSETID | GID: 節点またはスカラーポイントの識別番号。 (整数 > 0または<PartName.number>) 9 GSETID: 節点のSETのID。この場合は、GSET継続行を指定する必要があります。
(整数 > 0または<文字列>) |
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C | 成分番号。 (このフィールドには、整数0または空白(スカラーポイントの場合)、あるいは、間に空白を挟まない最大6桁の各桁が一意な数字(0 < 数字 ≤ 6)(節点の場合)を指定できます。これらの成分は節点が参照する座標系を参照します。) |
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D |
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GSET | G/GSETIDフィールドが、SPC拘束が適用される節点のSETとして識別されることを示します。 |
コメント
- このエントリ上で従属と宣言された自由度には、次のような制限があります:
- 拘束の単点反力は、応力データのリカバリー中に回復されます。
- 1つのエントリ上で最大12の単点拘束を定義できます。
- 継続は許可されません。
- GRIDエントリ上では、SPC自由度を永続的な拘束として重複して指定できます。
- 静解析では、SPCを使用して強制変位を定義できます。
- 静解析と動解析において、SYSSETTING I/OオプションのSPSYNTAXがCHECK(デフォルト)またはSTRICTに設定されている場合、グリッドと成分のペア(G#/C#)では、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときは成分が0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)のときは成分 ≥ 1である必要があります。SPSYNTAXにMIXEDを設定した場合、グリッド / 成分のペア(G#/C#)について、成分が0、1、または空白の場合には、グリッド参照はスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)のどちらでも構いません。スカラーポイントはすべて0、構造節点の場合は1と解釈されます。成分が1より大きい場合、グリッド参照は常に構造節点(GRID)である必要があります。
- 線形定常熱伝導解析では、SPCを使用して温度境界条件を定義できます。温度境界条件では、SYSSETTING I/OオプションのSPSYNTAXがCHECK(デフォルト)またはSTRICTに設定されている場合は、成分を0または空白にする必要があります。SPSYNTAXがMIXEDに設定されている場合は、成分を1とすることが許容されます。
- 特定のパート内でサポートされているローカルエントリは、モデル内のSPCエントリの“完全修飾参照”を使用することで参照できます。完全修飾参照(PartName.number)は数値参照のフォーマットと類似しています。PartNameは、参照されるローカルエントリを含むパートの名前です(パート名はモデル内のBEGINバルクデータエントリで定義します)。numberは、パートPartName内で参照されるローカルエントリの識別番号です。完全修飾参照の使用の詳細については、ユーザーズガイドのパートとインスタンスをご参照ください。
- 文字列ベースのラベルは、他のカードにより参照される際などに、セットの視認をより迅速にします。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
- HyperMeshでは、このカードは拘束荷重として表されます。