FREQ3
バルクデータエントリ モーダル周波数間の周波数の数を指定することによって、モーダル法による周波数応答解析のための周波数のセットを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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FREQ3 | SID | F1 | F2 | TYPE | NEF | CLUSTER |
例
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FREQ3 | 6 | 20.0 | 200.0 | LINEAR | 10 | 2.0 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | セット識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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F1 | ユニット時間毎のサイクル数で表される、モーダル周波数範囲の下限。 デフォルトなし(TYPE = LINEARの場合、実数 ≥ 0.0。TYPE = LOGの場合、実数 > 0.0) |
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F2 | ユニット時間毎のサイクル数で表される、モーダル周波数範囲の上限。 デフォルト = F1(実数 > 0.0。F2 ≥ F1) |
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TYPE | 周波数の補間が線形または対数のいずれであるかを指定します。
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NEF | 各サブレンジ内(両端を含む)の加振周波数の数。最初のサブレンジは、F1と境界内の最初のモーダル周波数との間となります。中間のサブレンジは、境界内で計算された各モード間に存在します。最後のサブレンジは、境界内の最後のモーダル周波数とF2との間となります。 デフォルト = 10 (整数 > 1) |
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CLUSTER | 範囲の両端に近い部分の加振周波数のクラスタを指定します。 5 デフォルト = 1.0 (実数 > 0.0) |
コメント
- FREQ3は、モーダル法による周波数応答解析にのみ適用されます。
- FREQ3エントリは、サブケース情報セクションでFREQUENCY = SIDを使用して選択する必要があります。
- 加振周波数は構造共振に近いため、ある程度の減衰を指定することが重要です。
- 同じセット識別番号を持つすべてのFREQiエントリが使用されます。重複する周波数は無視されます。
と
は、以下の式が成立する場合に重複しているとみなされます。
(1) ここで、- DFREQ
- デフォルト値が10-5 *のユーザーパラメータ
- 統合したFREQiエントリの最大および最小の加振周波数
- CLUSTERは、応答の変化が最大であるモーダル周波数の近くでより良い解を得るために使用します。これは以下の式に応じて使用されます。
(2) ここで、- -1 + 2(k - 1)/(NEF - 1)は、-1と1の間のパラメトリック座標。
- k
- サブレンジ内の加振周波数の数(1、2、3、...、NEF)
- サブレンジの下限の周波数。(TYPEがLOGの場合、これは周波数の対数です。)
- サブレンジの上限の周波数。(TYPEがLOGの場合、これは周波数の対数です。)
- k番目の加振周波数。(TYPEがLOGの場合、これは周波数の対数です。)
CLUSTER> 1.0の場合は、周波数範囲の両端に近づくほど加振周波数の間隔がより狭くなります。この値が1.0未満の場合は、周波数範囲の中央に近づくほど間隔がより狭くなります。
例えば、周波数範囲が10~20、NEF = 11、TYPE = "LINEAR"の場合、様々なCLUSTERの値に対する加振周波数は、下の表のようになります。加振周波数番号 CLUSTER 0.25 0.50 1.0 2.0 4.0 加振周波数(Hz) 1 -1.0 10.00 10.0 10.0 10.0 10.0 2 -0.8 12.95 11.8 11.0 10.53 10.27 3 -0.6 14.35 13.2 12.0 11.13 10.60 4 -0.4 14.87 14.2 13.0 11.84 11.02 5 -0.2 14.99 14.8 14.0 12.76 11.66 6 0.0 15.00 15.0 15.0 15.00 15.00 7 0.2 15.01 15.2 16.0 17.24 18.34 8 0.4 15.13 15.8 17.0 18.16 18.98 9 0.6 15.65 16.8 18.0 18.87 19.40 10 0.8 17.05 18.2 19.0 19.47 19.73 11 1.0 20.00 20.0 20.0 20.00 20.00 - 設計最適化では、設計反復計算ごとに計算されたモーダル周波数から加振周波数が求められます。
- モーダル解析では、ゼロ加振周波数における剛体モードからのモード自由度の解は破棄される場合があります。ゼロ以外のモードの解は保持されます。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。