CWELD

2つのサーフェスパッチまたはポイントを結合する溶接またはファスナを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD EWID PWID GS TYP GA GB SPTYP    
  GA1/

SHIDA

GA2/

SHIDB

GA3 GA4 GA5 GA6 GA7 GA8  
  GB1 GB2 GB3 GB4 GB5 GB6 GB7 GB8  

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD 7 34 233 GRIDID     QT    
  55 56 21 22          
  101 102 378            

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD 7 34 233 ELEMID          
  15 16              

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD 7 34   ALIGN 103 259      

CWELDカードの別フォーマット - PARTPAT/ELPAT

溶接の直径が1つのシェル要素より長い場合には、以下のCWELD代替フォーマットが便利です。これらのオプションは、溶接要素の各側でパッチあたり最大3x3のシェル要素を結合します(三角形要素の場合は、さらに多くの要素を結合できます)。

フォーマット(別形式)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD EWID PWID GS PATCHTYP GA GB      
  PIDA/

SHIDA

PIDB/

SHIDB

             
  XS YS ZS            

例1(別形式)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD 10 20   PARTPAT          
  33 34              
  5.0 5.0 0.0            

例2(別形式)

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
CWELD 10 20 345 ELPAT          
  1034 2035              

定義

フィールド 内容 SI単位の例
EWID 固有の要素識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
PWID PWELDエントリの識別番号。

デフォルト = EWID(整数 > 0)

 
GS コネクターの場所を定義する節点の識別番号。TYPGRIDIDまたはELEMIDで、GAGBが指定されていない場合は必須です。 2 4

デフォルト無し(整数 > 0または<PartName.number>) 14

 
TYP 結合の定義方法を指定する文字列。
GRIDID
グリッド識別番号GA#およびGB#をそれぞれ使用して結合を定義するよう指定します。 3
ELEMID
シェル要素識別番号SHIDAおよびSHIDBを使用して結合を定義するよう指定します。 7
ALIGN
2つのシェル頂点節点間で結合を定義するよう指定します。 8
デフォルト値はありません。
 
GA, GB TYPGRIDIDまたはELEMIDの場合、これらはそれぞれサーフェスAおよびサーフェスBのピアシングポイントのグリッド識別番号を表します。 4

TYPALIGNの場合、これらはそれぞれ1つ目および2つ目のシェルの頂点グリッド識別番号を表します。

デフォルト無し(整数 > 0または<PartName.number>) 14

 
SPTYP サーフェスパッチAとBのタイプを示す文字列。
Q
四角形のサーフェスパッチを示します。
T
三角形のサーフェスパッチを示します。
TYPGRIDIDの場合は必須です。 5

デフォルト値はありません(QQTTQTTQQ、またはT

 
GA# 1つ目のサーフェスパッチのグリッド識別番号。GA1からGA3は必須です。 6

デフォルト無し(整数 > 0または<PartName.number>) 14

 
GB# 2つ目のサーフェスパッチのグリッド識別番号。 6

デフォルト = 空白(整数 > 0または<PartName.number>) 14

 
PATCHTYP パッチ間の結合タイプ。どちらのフォーマットも、パッチあたり最大3x3の要素を結合します(三角形要素の場合は、さらに多くの要素を結合できます)。 12
PARTPAT
A側とB側にあるシェルのプロパティ番号、およびPIDAPIDBをそれぞれ指定して、サーフェスパッチ間の結合を定義します。
ELPAT
シェルSHIDASHIDBそれぞれのIDを指定して、サーフェスパッチ間の結合を定義します。
 
PIDA, PIDB サーフェスAとサーフェスBをそれぞれ定義するPSHELLエントリのプロパティ識別番号。PARTPATでは必須です。

(整数 > 0。PIDAPIDB

 
SHIDA, SHIDB 溶接の終端AおよびBをそれぞれ定義するシェルの要素識別番号。ELPATの場合は必須です。

(整数 > 0。SHIDASHIDB

 
XS, YS, ZS 基本座標系で溶接の場所を定義するポイントの座標。GSの位置を指定する別の方法です。PARTPAT/ELPATオプションとのみ使用できます。

実部

 

コメント

  1. CWELDは2つのサーフェスパッチ、1つのポイントと1つのサーフェスパッチ、または2つのシェル頂点節点間における柔軟な結合を定義します。


    図 1. 2つのサーフェスパッチ間の結合


    図 2. 1つのポイントと1つのサーフェスパッチ間の結合


    図 3. 2つのシェル頂点節点間の結合
  2. GSは、TYPALIGNの場合は無視されます。
  3. TYPGRIDIDの場合は、ポイントとパッチの結合(GSGA#)またはパッチ間の結合(GA#GB#)のいずれかを定義します。パッチ間の結合の場合は、GA#で1つ目のサーフェスパッチ、GB#で2つ目のサーフェスパッチを記述します。
  4. TYPGRIDIDまたはELEMIDの場合、ピアシングポイントGAGBの入力は任意です。GAまたはGBを指定しない場合、これらはサーフェスパッチへのGSの法線投影から生成されます。GAGBが指定された場合、それぞれの端点の定義でGSに優先されます。また、それらの位置はそれぞれサーフェスパッチAとB上に乗るように修正されます。GSを指定しなかった場合、GAGBの両方が必要です。コネクターの長さはGAGBの距離です。
  5. SPTYPでは、結合するサーフェスパッチのタイプを定義します。TYPGRIDIDの場合、四角形または三角形パッチを識別するため、SPTYPは必須です。有効な組み合わせは次のとおりです:
    SPTYP
    説明
    QQ
    四角形サーフェスパッチA(QUAD4またはQUAD8)を四角形サーフェスパッチB(QUAD4またはQUAD8)に結合します。
    QT
    四角形サーフェスパッチA(QUAD4またはQUAD8)を三角形サーフェスパッチB(TRIA3またはTRIA6)に結合します。
    TT
    三角形サーフェスパッチA(TRIA3またはTRIA6)を三角形サーフェスパッチB(TRIA3またはTRIA6)に結合します。
    TQ
    三角形サーフェスパッチA(TRIA3またはTRIA6)を四角形サーフェスパッチB(QUAD4またはQUAD8)に結合します。
    Q
    節点GBGBを指定していない場合はGS)を四角形サーフェスパッチA(QUAD4またはQUAD8)に結合します。サーフェスパッチBは指定しないでください。
    T
    節点GBGBを指定していない場合はGS)を三角形サーフェスパッチA(TRIA3またはTRIA6)に結合します。サーフェスパッチBは指定しないでください。
  6. GA#は、TYPGRIDIDの場合は必須です。GA#には、3~8個のグリッドIDを指定することができます。GA#GB#の順番には、三角形および四角形要素の定義順序が適用されます。中間節点はなくても構いません。


    図 4. TYPGRIDIDの場合に定義される四角形サーフェスパッチと三角形サーフェスパッチ
  7. TYPELEMIDの場合は、ポイントとパッチの結合(GSSHIDA)またはパッチ間結合(SHIDASHIDB)を定義します。SHIDASHIDBには、有効なシェル要素識別番号を指定する必要があります。
  8. TYPALIGNの場合、ポイント間の結合を定義します。GAおよびGBは必須です。GAおよびGBは、TYPGRIDIDまたはELEMIDの場合は必須ではありません。
  9. 要素座標系では、フォースとモーメントが出力されます。

    要素のx軸の向きはGAからGBに向かいます。要素のy軸は基準座標系の要素のx軸と要素のx軸の最小成分によって構成される平面上にあり、要素のx軸に直交します。要素のz軸は、要素のx軸と要素のy軸の外積です。

  10. 力とモーメントの出力フォーマットは、符号規則を含めCBAR要素と同一です。


    図 5. 要素座標系と要素の力の符号規則
  11. 検索および投影パラメータの診断出力、チェックアウト実行、および非デフォルト設定は、SWLDPRMバルクデータエントリで要求します。まず、デフォルト設定から使用してみることを推奨します。
  12. PARTPATおよびELPATフォーマットは、A側とB側のシェル要素パッチを結合します。これらのパッチを識別するには、ELPAT結合の場合はSHIDAおよびSHIDBを指定し、PARTPAT結合の場合はプロパティID PIDAおよびPIDBを指定します(SHIDAおよびSHIDBを特定するには、サーフェスAおよびBそれぞれへのGS(またはGA)の最適な投影を適切な条件で検索します)。ピアシングポイントGAおよびGBは、SHIDAおよびSHIDBへ適切に投影することによって特定します。続いて軸GA-GBを使用し、パッチのAとB上にそれぞれ配置された4組の補助点(GAHiGBHi、i=1~4)を定義します。この結果生成される六面体の断面積は接合面積と同じです。溶接剛性マトリックスは、まず補助点を使用して作成された後、それぞれの形状関数を使用して支持シェル節点に拘束されます。


    図 6.
  13. 熱伝導解析において、ファスナー要素は無視されます。
  14. 特定のパート内でサポートされているローカルエントリは、モデル内のCBARエントリの“完全修飾参照”を使用することで参照できます。完全修飾参照(“PartName.number”)は数値参照のフォーマットと類似しています。“PartName”は、参照されるローカルエントリを含むパートの名前です(パート名はモデル内のBEGINバルクデータエントリで定義します)。“number”は、パート“PartName”内で参照されるローカルエントリの識別番号です。完全修飾参照の使用の詳細については、ユーザーズガイドパートとインスタンスをご参照ください。
  15. HyperMeshでは、このカードはロッド要素として表されます。