RSPINT
バルクデータエントリ ローターダイナミクスの過渡解析の実行時に時間に対するロータースピン速度とローター減衰のパラメータを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RSPINT | ROTORID | GRIDA | GRIDB | SPDUNIT | SPTID | ||||
GR | ALPHAR1 | ALPHAR2 | WR3R | WR4R | WRHR | HYBRID |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RSPINT | 140 | 2500 | 2501 | FREQ | 300 | ||||
0.04 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
ROTORID |
デフォルトなし<整数 > 0> |
|
GRIDA | ローターラインモデル上の節点を識別します。 GRIDAとGRIDBは、正のロータースピン方向を定義します。GRIDAとGRIDBを繋ぐベクトルが正の方向のベクトルです。ローター軸はROTORGバルクデータエントリを使用して定義され、2つの節点(GRIDA、GRIDB)もROTORGバルクデータエントリで指定されます。 デフォルトなし<整数 > 0> |
|
GRIDB | ローターラインモデル上の節点を識別します。 GRIDAとGRIDBは、正のロータースピン方向を定義します。GRIDAとGRIDBを繋ぐベクトルが正の方向のベクトルです。ローター軸はROTORGバルクデータエントリを使用して定義され、2つの節点(GRIDAとGRIDB)もROTORGバルクデータエントリで指定されます。 デフォルトなし<整数 > 0> |
|
SPDUNIT |
デフォルト値はありません。 |
|
SPTID |
デフォルト値はありません。 |
|
GR | ローター構造減衰係数。 4 5 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
ALPHAR1 | レイリー減衰のローター質量マトリックスに適用されるスケールファクター。 5 6 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
ALPHAR2 | レイリー減衰のローター剛性マトリックスに適用されるスケールファクター。 5 6 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
WR3R | GRフィールドで指定されるローター構造減衰について、ローターの減衰項と回転項を計算するための平均加振周波数。 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
WR4R | GE(材料、ブッシュなど)エントリで指定されるローター構造減衰について、ローターの減衰項と回転項を計算するための平均加振周波数。 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
WRHR | HYBRIDエントリで指定されるローター構造ハイブリッド減衰について、ローターの減衰項と回転項を計算するための平均加振周波数。 デフォルト = 0.0 <実数> |
|
HYBRID | ハイブリッド減衰。ハイブリッド減衰仕様用のHYBDAMPエントリの識別番号を参照します。 6 デフォルト = 0 <整数 ≥ 0> |
コメント
- ROTORGバルクデータエントリを使用して定義したローターラインモデルには、それぞれにRSPINTエントリが存在する必要があります。
- GRIDAとGRIDBは、正のロータースピン方向を定義します。GRIDAとGRIDBを繋ぐベクトルが正の方向のベクトルです。ローター軸はROTORGバルクデータエントリを使用して定義され、2つの節点(GRIDA、GRIDB)もROTORGバルクデータエントリで指定されます。
- TABLED1エントリを使用して、時間に対するさまざまなローター速度を指定できます。時間値はX軸で指定し、対応するローター速度はY軸で定義します。
- ローター構造減衰係数(
)は、解析タイプに応じて、等価な粘性減衰または構造減衰として組み込むことができます。
(1) または(2) ここで、WR3は、RSPINTエントリ上のフィールドとして、またはPARAM, WR3によって定義されるパラメータです。両方とも指定されている場合は、RSPINT上のWR3が優先されます。GRは、RSPINTバルクデータエントリのフィールドとして定義されます。
この選択は次の要因に応じて異なります:- モーダル周波数応答解析なのか、複素固有値解析なのか
- 同期解析なのか、非同期解析なのか
- PARAM, GYROAVGの値
- ローターのレイリー減衰値はALPHA1およびALPHA2から計算されます。
および
は、レイリー粘性減衰を定義するために、次のように使用します:
(3) および(4) - 対応する減衰項および回転項により各タイプのローター減衰をシステム方程式に入力する方法については、ユーザーズガイドのローターダイナミクスをご参照ください。
- ローター減衰は累積するものなので、複数の減衰効果を割り当てるときには注意が必要です。