PCNTX24
バルクデータエントリ 幾何学的非線形解析用のCONTACT面のプロパティTYPE24を定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PCNTX24 | PID | ||||||||
ISTF | |||||||||
GAPMAXs | GAPMAXm | ||||||||
STMIN | STMAX | IGAP0 | IPEN0 | IPENMAX | IPENMIN | ||||
STFAC | FRIC | TSTART | TEND | ||||||
IBC | INACTI | VISS | |||||||
IFRIC | IFILTR | FFAC | SENSID | ||||||
FRICDAT | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 | C6 |
例
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PCONT | 34 | ||||||||
PCNTX24 | 34 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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PID | 対応するPCONTエントリのプロパティ識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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ISTF | 剛性定義フラグ。 5
CONTPRMで定義されているデフォルト(整数 = 0、…、5) |
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GAPMAXs | セカンダリの最大ギャップ。 (実数) |
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GAPMAXm | メインの最大ギャップ。 (実数) |
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STMIN | 最小剛性( > 1の場合のみ)。最小剛性(ISTF > 1の場合のみ)。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
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STMAX | 最大剛性( > 1の場合のみ)。最大剛性(ISTF > 1の場合のみ)。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
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IGAP0 | フリーエッジ上のセカンダリシェル節点のギャップ修正フラグ。
(整数) |
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IPEN0 | 初期貫通検出フラグ
(整数) |
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IPENMAX | 最大初期貫通: この値より大きい貫通は考慮されません。 (実数) |
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IPENMIN | 最小初期貫通: この値より大きい貫通が考慮されます。 (実数) |
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STFAC | インターフェース剛性スケールファクター。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
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FRIC | Coulomb摩擦。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
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TSTART | 開始時間 デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0) |
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TEND | 一時的な非アクティブ化の時間。 デフォルト = 1030(実数 ≥ 0) |
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IBC | セカンダリグリッドセットに適用された衝撃時点での境界条件を非アクティブ化するフラグ。 CONTPRMで定義されているデフォルト(文字 = X、Y、Z、XY、XZ、YZ、またはXYZ) |
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INACTI | 初期貫通の処理対象フラグ。
CONTPRMで定義されているデフォルト(整数 = 0、1、-1、または5) |
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VISS | インターフェース剛性の臨界減衰係数。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
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IFRIC | 摩擦定式化フラグ。 8
CONTPRMで定義されているデフォルト(文字) |
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IFILTR | 摩擦フィルタリングフラグ。 9
CONTPRMで定義されているデフォルト(文字) |
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FFAC | 摩擦フィルタリングファクター。 CONTPRMで定義されているデフォルト |
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SENSID | インターフェースをアクティブ / 非アクティブにするセンサー識別子。 12 デフォルト値はありません(整数) センサー識別子が定義されている場合は、インターフェースのアクティブ化 / 非アクティブ化はセンサーに基づき、TSTARTまたはTSTOPには基づきません。 |
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FRICDAT | IFRICの付加情報が続くことを示します。IFRIC = GEN、DARM、またはRENの時のみ使用可能。 | |
C1、C2、C3、C4、C5、C6 | IFRIC = GEN、DARM、またはRENで可変摩擦係数を定義するための係数。 CONTPRMで定義されているデフォルト(実数 ≥ 0) |
コメント
- プロパティ識別番号は、既存のPCONTバルクデータエントリの番号である必要があります。特定のPCONTに関連付けることができるのは、1つのPCNTX24プロパティ拡張のみです。
- PCNTX24は、ANALYSIS = EXPDYNで定義される幾何学的非線形陽解法動解析サブケースでのみサポートされています。他のすべてのサブケースでは無視されます。
- 幾何学的非線形解析の/INTERエントリでは、PCONTX/PCNTX#エントリでFRICが明示的に定義されていない場合は、CONTACTまたはPCONTエントリのMU1値がFRICに対して使用されます。定義されている場合は、PCONTX/PCNTX#のFRICにより、CONTACT/PCONTのMU1値が上書きされます。
- 陰解法解析では、セカンダリとメインのセットが重なったり(自己接触)、重ならなかったりする接触に対して異なる接触定式化が使用されます。
自己接触の場合、ギャップのゼロはあり得ないため、一定のギャップが使用されます。小さな初期ギャップの場合、<varname>GAP</varname>の方が初期ギャップよりも大きければ、収束はより安定し、収束までの時間も短縮されます。
陰解法解析では、スケーリングファクターが縮小される(<varname>STFAC</varname> = 0.01など)または衝撃を受ける厚さが縮小される(剛体など)剛性を使用すると、力の不均衡を低減し、収束が向上する場合があります。これは特に、実効剛性が膜剛性よりはるかに小さい構造や、曲げられているシェル構造などで顕著です。ただし、値が小さ過ぎても発散につながる可能性があるので注意してください。
- ISTF ≠ 1の場合、インターフェース剛性Kはメインセグメント剛性Kmやセカンダリセグメント剛性Ksから算出されます。
メイン剛性は、Km = STFAC * B * S * S/V(ソリッドの場合)およびKm = 0.5 * STFAC * E * t(シェルの場合)によって算出されます。
セカンダリ剛性は、Ks = STFAC * B * V-3(ソリッドの場合)とKs = 0.5 * STFAC * E * t(シェルの場合)から算出される等価節点剛性です。
これらの等式において、Bは体積弾性率、Sはセグメント面積、そしてVはソリッド体積です。剛性係数の値に対する制限はありません(ただし、値が1.0より大きいと、初期時間ステップが短くなる場合があります)。
インターフェース剛性は、K = max (STMIN, min (STMAX, K1))と次の式で求められます。- ISTF = 0の場合、K1 = Km
- ISTF = 2の場合、K1 = 0.5 * (Km + Ks)
- ISTF = 3の場合、K1 = max (Km, Ks)
- ISTF = 4の場合、K1 = min (Km, Ks)
- ISTF = 5の場合、K1 = Km * Ks / (Km + Ks)
- ギャップは、衝撃ごとにgs + gmで自動的に計算されます(PCNTX7でのIGAP = VARに似ています)。ここで:
- gm - 下記のようなメイン要素で:
gm = t/2(t: メイン要素の厚さ)(シェル要素の場合)
gm = 0(ソリッド要素の場合)
- gs - 下記のようなセカンダリ節点のギャップ:
gs = 0(セカンダリ節点がどの要素にも結合されていないか、ソリッドまたはスプリング要素にのみ結合されている場合)
gs = t/2(tは、セカンダリ節点に結合されているシェル要素の最大厚)
gs = 1/2✓S(トラスおよびビーム要素の場合)。Sは要素の断面です。
gmおよびgsは、ギャップ計算の前にGAPMAXmおよびGAPMAXsによって別個に制限されます。
- gm - 下記のようなメイン要素で:
- 係数 C1 conref="./../bank/solvers_symbols_equations_r_b.dita#reference_xh2_vkk_pw/sym_c_6" id="pcntx24_bulk_r_ph_rtr_tsg_x1b"/> は可変摩擦係数 を決定するのに使用されます。
- IFRICは摩擦モデルを定義します。
IFRIC = COUL - FT ≤ FRIC * FNを伴うCoulomb摩擦。
IFRIC > 0の場合、摩擦係数は関数( )によって設定されます。
ここで、pはメインセグメント上の垂直抗力の圧力、Vはセカンダリ節点の接線速度です。
下記の式を使用できます。- IFRIC = GEN - 汎用の粘性摩擦則
(1) - IFRIC = DARM - Darmstad則
(2) - IFRIC = REN - Renard則
0 ≤ V ≤ C5 C5 ≤ V ≤ C6 C6 ≤ V ここで、(3) - 最初の臨界速度のVcr1は0以外にする必要があります(C5 ≠ 0)。また、2番目の臨界速度Vcr2未満にする必要もあります(C5 < C6)。
- 静止摩擦係数のC1と動摩擦係数のC2は、最大摩擦のC3以下にする必要があります(C1 ≤ C3かつC2 ≤ C3)。
- 最小摩擦係数C4は静摩擦係数のC1と動摩擦係数のC2以下にする必要があります(C4 ≤ C1かつC4 ≤ C2)。
- IFRIC = GEN - 汎用の粘性摩擦則
- IFILTRは、摩擦フィルタリング係数を算出する方法を定義します。IFILTR ≠ NOの場合、接線摩擦力はフィルターを使用して下記のようにスムージングされます。
FT = α * F'T + (1 conref="../../bank/solvers_symbols_equations_r_b.dita#reference_xh2_vkk_pw/o2_sym_alpha"/>) * F'T-1
ここで、- FT
- 接線力
- F'T
- 時間tにおける接線力
- F'T-1
- 時間t-1における接線力
- α
- フィルタリング係数
IFILTR = SIMP conref="../../bank/solvers_symbols_equations_r_b.dita#reference_xh2_vkk_pw/o2_sym_alpha"/> = FFAC
IFILTR = PER conref="../../bank/solvers_symbols_equations_r_b.dita#reference_xh2_vkk_pw/o2_sym_alpha"/> = 2π dt/FFAC、ここでdt/T = FFAC、Tはフィルタリング時間
IFILTR = CUTF conref="../../bank/solvers_symbols_equations_r_b.dita#reference_xh2_vkk_pw/o2_sym_alpha"/> = 2π * FFAC * dt、ここでFFACはカットオフ周波数
- IFORMは、2種類の接触摩擦ペナルティ定式化を選択します。
粘性(合計)の定式化(IFORM = VISC)では、接着力は下記のように算出されます。
Fadh = VISF * ✓(2KM) * VT
FT = min ( FN, Fadh)
剛性(増分)の定式化(IFORM = STIFF)では、接着力は下記のように算出されます。
Fadh = FTold + FT
FT = K * VT * dt
FTnew = min ( FN, Fadh)
- インターフェースのアクティブ化 / 非アクティブ化のためにSENSIDが定義されている場合は、TSTARTおよびTSTOPは考慮されません。
- 接触タイプが対称サーフェス間であり、2つのサーフェスが適切に分離されている場合は、THファイルの出力垂直接触力は正しく計算されます。
- 陰解法テストの場合: インターフェースTYPE24は、現在はSMPでのみ使用可能です。ISTFのデフォルトは、4に設定されます。デフォルトのINACTIは、-1に設定されます。
- このカードは、HyperMesh内のPCONTプロパティの拡張として表現されます。