MAT2

バルクデータエントリ 2次元要素用の、線形で温度非依存な異方性材料の材料特性を定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT2 MID G11 G12 G13 G22 G23 G33 RHO  
  A1 A2 A12 TREF GE ST SC SS  
  RAYL ALPHA BETA            

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MAT2 13 6.2+3     6.2+3   5.1+3 0.056  
  6.5-6 6.5-6   -500.0          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
MID 固有の材料ID。
整数
この材料の識別番号を指定します。
<文字列>
この材料エントリのユーザー定義の文字列ラベルを指定します。 2

デフォルトなし(整数 > 0、または<文字列>)

 
Gij 材料特性マトリックス。

デフォルトなし(実数)。

 
RHO 質量密度。すべての構造要素の質量を自動的に計算するために使用されます。

デフォルトなし(実数)

 
Ai 熱膨張係数ベクトル。

デフォルトなし(実数)。

 
TREF 熱荷重の計算における参照温度。MAT2エントリのデータは、等価のEG、またはNUの値の調整は行われず、直接使用されます。

デフォルト = 空白(実数または空白)

 
GE 構造要素の減衰係数。 6 7

デフォルトなし(実数)

 
ST, SC, SS 引張、圧縮、せん断における応力限界。複合材プライ破壊計算で使用されます。

デフォルトなし(実数)。

 
RAYL 材料依存のレイリー減衰のための継続行フラグ。  
ALPHA 質量マトリックスのための材料依存のレイリー減衰係数。

デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0)

 
BETA 剛性マトリックスのための材料依存のレイリー減衰係数。

デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0)

 

コメント

  1. 材料識別番号 / 文字列は、MAT1MAT2MAT8、およびMAT9の各エントリのすべてで固有であることが必要です。
  2. 文字列のラベルを使用すると、他のカードによって参照されている場合などに材料を視覚的に識別しやすくなります(例: プロパティのMIDフィールド)。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  3. フィールド3から8に配置されているGijの規則は、以下のマトリックスの関係によって表されます。(1)
    { σ 1 σ 2 τ 12 } = [ G 11 G 12 G 13 G 12 G 22 G 23 G 13 G 23 G 33 ] ( { ε 1 ε 2 γ 12 } ( T TO ) { A 1 A 2 A 12 } )
  4. このエントリがPSHELLMID3フィールド(横せん断)によって参照されている場合、G13G23G33は空白でなくてはなりません。
  5. ロングフィールドフォーマットを使用することができます。
  6. 減衰係数GEを取得するには、臨界減衰率の C / C 0 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaam4qaiaac+ cacaWGdbWaaSbaaSqaaiaaicdaaeqaaaaa@391F@ に2.0を掛けます。
  7. MAT2エントリをPCOMPエントリが参照している場合、とGEは無視されます。
  8. PSHELL上のMID4MAT2カードを指しており、MAT2の材料IDが400,000,000を超えている場合、熱膜-曲げ係数のA1A2、およびA12の解釈は変更され、[alpha]ではなく、[G]*[alpha]を表します。ここで、[G]はG11G22、…、G33で構成されるマトリックスです。これは、PCOMPカードで内部的に生成された個別の項との一貫性を保つためです。
  9. HyperMeshでは、このカードは材料として表されます。