SENSOR

バルクデータエントリ 異なるタイプのセンサーを定義します。センサーは荷重をアクティブにするために使用できます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SENSOR SID STYPE DELAY NACC          
STYPE=TEMPの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  LSID GID LBOUND/LTID UBOUND/UTID          
STYPE=ACCELの場合の継続行(継続行の数 = NACC
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  AID1 DIR1 AMIN1 TMIN1          
  AID2 DIR2 AMIN2 TMIN2          
  etc. etc.              
STYPE=DISTの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  G1 G2 DMIN DMAX          
STYPE=SENSANDORの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  SID1 SID2              
STYPE=NOTの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  SID1                
STYPE=NTERの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  CID                
STYPE=RWALの場合の継続行
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  RWID                

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SENSOR 100 ACCEL 1            
  7 X 500.0 0.03          

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SENSOR 2 TEMP              
  4 933 100.0 200.0          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID 固有のセンサー識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
STYPE センサータイプ。以下のいずれかにすることができます:
TEMP
温度。110
TIME
開始時間 - センサーは時間遅延(DELAY)後にアクティブになります。
ACCE
加速度計。
DIST
節点の距離。
SENS
センサーSID1によるアクティブ化、センサーSID2による非アクティブ化。
INTER
インターフェースのアクティブ化と非アクティブ化。
RWAL
剛壁のアクティブ化と非アクティブ化。
AND
センサーSID1SID2がONの場合はON。
NOT
センサーSID1がOFFの場合はON。
OR
センサーSID1またはSID2がONの場合はON。

デフォルト値はありません。

 
LSID QBDY1またはQVOLバルクデータエントリの荷重セット識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
GID 節点またはスカラーポイントの識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
LBOUND/LTID 温度範囲の下限値、または時間の関数として下限値を指定するTABLEDiエントリの表識別番号。

デフォルトなし(実数または整数)

 
UBOUND/UTID 温度範囲の上限値、または上限値を時間の関数として指定するTABLEDiエントリの表識別番号。

デフォルトなし(実数または整数)

 
DELAY 時間遅延。

(実数 > 0)

 
NACC 加速度計ACCELの数。

(0 < 整数 ≤ 6)

 
AID# 加速度計の識別子

ACCLRバルクデータエントリのIDを参照。

(整数 > 0)

 
DIR# 加速度計#の方向。以下のいずれかにすることができます:
X
X方向
Y
Y方向
Z
Z方向
XY
XY平面 ( γ x 2 + γ y 2 )
YZ
YZ平面 ( γ y 2 + γ z 2 )
ZX
ZX平面 ( γ z 2 + γ x 2 )
XYZ
全体加速度 ( γ x 2 + γ y 2 + γ z 2 )

デフォルト値はありません。

 
AMIN# 加速度計#の加速度の最小絶対値。

(実数 ≥ 0)

 
TMIN# 加速度計#のAMINの最小継続時間。

(実数 ≥ 0)

 
G1 グリッドID1。

(整数 > 0)

 
G2 グリッドID2。

(整数 > 0)

 
DMIN 最小距離。

(実数 ≥ 0)

 
DMAX 最大距離。

(実数 ≥ 0)

 
SID1 アクティブ化センサーの識別子。

SENSORバルクデータエントリのIDを参照。

(整数 > 0)

 
SID2 非アクティブ化センサーの識別子。

別のSENSORバルクデータエントリのIDを参照。

(整数 > 0)

 
CID 接触識別子。

CONTACTバルクデータエントリのIDを参照。

(整数 > 0)

 
RWID 剛壁識別子。

RWALLバルクデータエントリのIDを参照。

(整数 > 0)

 

コメント

  1. SENSORは一度だけアクティブにすることができます。すべてのセンサーTYPETYPE=TEMP を除く)はNLOAD1荷重をアクティブ化するための陽解法動解析 (Radioss Integration) をサポートしています。TYPE=TEMPのセンサーは、非定常熱伝導解析(線形および非線形)でのみサポートされています。
  2. STYPE=ACCEの場合、1つの加速度計がTMIN以降の時間中にAMINより大きい加速度を示すと、センサーがアクティブになります。

    センサーのアクティブ化の時刻は、上記基準が初めて満たされた時刻に時間遅延(DELAY)を追加した時刻です。

  3. STYPE=DISTの場合、G1G2間の距離が許容範囲(DMINDMAXの間)を外れたときに、センサーがアクティブになります。

    センサーのアクティブ化の時刻は、上記基準が初めて満たされた時刻に時間遅延(DELAY)を追加した時刻です。

  4. STYPE=SENSの場合、参照センサーSID1がアクティブになるとセンサーもアクティブになります。最小アクティブ期間は時間遅延(DELAY)によって指定されます。この最小アクティブ期間後に、参照センサーSID2がアクティブになるとセンサーは非アクティブになります。参照されているSID2が存在しない場合、遅延時間後にセンサーは非アクティブになります。


    図 1.
  5. STYPE=ANDの場合、参照センサーの両方(SID1SID2)がアクティブになるとセンサーもアクティブになります。


    図 2.
  6. STYPE=ORの場合、参照センサーのどちらか(SID1またはSID2)がアクティブになるとセンサーもアクティブになります。


    図 3.
  7. STYPE=NOTの場合、参照センサーSID1が非アクティブのときにセンサーは常にアクティブになります。


    図 4.
  8. STYPE=INTERの場合、参照接触(CID)が衝撃を受けたときにセンサーはアクティブになります。遅延時間(DELAY)と同じ期間に衝撃を受けなかった場合、センサーは非アクティブになります。


    図 5.
  9. STYPE=RWALの場合、参照剛壁(RWID)が衝撃を受けたときにセンサーはアクティブになります。遅延時間(DELAY)と同じ期間に衝撃を受けなかった場合、センサーは非アクティブになります。


    図 6.
  10. SENSORバルクデータエントリにTYPE=TEMPがあると、定義された温度範囲外のLSID荷重参照がオフになり、温度範囲内(LBOUND/LTIDからUBOUND/UTID)のLSID荷重がオンになります。