DLATTICE
バルクデータエントリ ラティスベースの単位セルで空間を充填するためのパラメータを定義します。このエントリがあると、ターゲットの空間を充填するための単位セルの作成もアクティブ化されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DLATTICE | ID | VOLSID | SURFSID | CELLID | MATID | CONTSET | |||
LAYOUT | S_X | S_Y | S_Z | CID | |||||
ROD | R2_ID1 | R2_ID1 | |||||||
STRESS | STRLMT | ||||||||
BOUNDS | RAD_INIT | RAD_MIN | RAD_MAX | VOL_INIT | VOL_MIN | VOL_MAX | |||
SEAL | SRCHRAD | DENS | RAD | ||||||
OVERHANG | ANGLE | GID1/X1 | Y1 | Z1 | GID2/X2 | Y2 | Z2 | ||
MAXLEN |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DLATTICE | 2 | 3 | 2 | 11 | 1 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | DLATTICEバルクデータエントリの識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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VOLSID | ラティス単位セルで充填される内部空間を定義するCTETRA要素の要素セットを識別します。この空間には、モデルの残り部分から完全に分離されたCTETRA要素が含まれている必要があります。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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SURFSID | ラティス単位セルで充填される空間を囲む外側サーフェスを定義するシェル要素の要素セットを識別します。 充填の完了後にこれらのシェル要素を削除する場合は、これらのシェル要素の厚みを0.0に設定します。 8 SURFSIDのシェル要素の厚みが0.0に設定されている場合や、SURFSIDが空白の場合は、CONTSETを指定して、充填された空間のビーム要素とモデルの残り部分の間のタイド(TIE)接触を定義する必要があります。 デフォルト = 空白(整数 > 0) |
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CELLID | 単位セル構造を識別するCELLバルクデータエントリの識別番号。現在、CELLエントリではRODエンティティのみがサポートされており、CELLがDLATTICEエントリで参照されている場合は、充填された空間を生成するため、これらのエンティティがCBEAM要素に相応に置き換えられます。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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MATID | 材料バルクデータエントリの識別番号(現在はMAT1エントリのみがサポートされています)。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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CONTSET | 充填された空間とのタイド(TIE)接触を作成するために使用される要素のSETの識別番号。CONTSET上で定義された要素SETはメインであり、充填された空間のサーフェス上のビームの節点はセカンダリです。 デフォルト = 空白(整数 > 0) |
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LAYOUT | 単位セルのレイアウト情報が次に続くことを示す継続行フラグLAYOUT。 | |
S_X, S_Y, S_Z | 空間の充填前に、元の単位セル(CELLIDフィールドで識別)のスケーリングを可能にするX、Y、Z方向のスケールファクター。 デフォルト = 1.0(実数) |
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CID | 単位セル(CELLIDフィールドで識別)の配向と、VOLSIDで識別された空間内でこの単位セルが充填される方向を識別する座標系。 デフォルトの座標系は基準座標系(CID = 0)です。 デフォルト = 0(整数 ≥ 0) |
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STRESS | 応力の上限の情報が次に続くことを示す継続行フラグSTRESS。 | |
STRLMT | 最適化の応力制約条件(上限)を定義します。Stress-NORM手法を使用して応力制約条件が適用されます。 デフォルト = 空白(実数) |
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BOUNDS | 初期値(解析または最適化の場合)および上限と下限(最適化の場合)が次に続くことを示す継続行フラグBOUNDS。 | |
RAD_INIT | 充填される空間内のCBEAM要素の半径の初期値。 3 6 7
デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0) |
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RAD_MIN | 充填される空間内のCBEAM要素の半径の最小値。 3 6 7 寸法最適化の対応するDESVARエントリで半径の下限を定義します。これは解析のみの実行では適用できません。 デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0) |
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RAD_MAX | 充填される空間内のCBEAM要素の半径の最大値。 3 6 7 寸法最適化の対応するDESVARエントリ上で半径の上限を定義します。これは解析のみの実行では適用できません。 デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0) |
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VOL_INIT | ビームプロパティ上の初期半径や、DESVARカード上の初期値は、このDLATTICEエントリに対応するラティス構造の体積が、指定された体積率でこのラティス構造が専有する体積に一致するように計算されます。 3 6 7
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VOL_MIN | ビームプロパティ上の最小半径や、DESVARカード上の最小値は、このDLATTICEエントリに対応するラティス構造の体積が、指定された体積率でこのラティス構造が専有する体積に一致するように計算されます。 3 6 7 充填される空間の最小体積率を定義します。この値を使用して、寸法最適化の対応するDESVARエントリで半径の対応する下限が計算されます。これは解析のみの実行では適用できません。 デフォルト = 0.1(実数 ≥ 0.0) |
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VOL_MAX | ビームプロパティ上の最大半径や、DESVARカード上の最大値は、このDLATTICEエントリに対応するラティス構造の体積が、指定された体積率でこのラティス構造が専有する体積に一致するように計算されます。 3 6 7 充填される空間の最大体積率値を定義します。この値を使用して、寸法最適化の対応するDESVARエントリで半径の対応する上限が計算されます。これは解析のみの実行では適用できません。 デフォルト = 0.7(実数 ≥ 0.0) |
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SEAL | サーフェスシーリングの情報が次に続くことを示す継続行フラグSEAL。 10 | |
SRCHRAD | サーフェス上の検索半径(距離)を定義します。この半径内では、ビーム要素が結合対象として考慮されます。 デフォルトは、参照されるCELLの平均サイズに基づいて設定されます。 デフォルト = 空白(実数 ≥ 0) |
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DENS | シーリング密度を定義します。密度がHIGHの場合は、より多くのビームがシーリング用に作成されます。
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RAD | シーリングプロセスで使用されるビームの実際の半径。
(実数 ≥ 0.0) |
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OVERHANG | オーバーハング情報が次に続くことを示す継続行フラグOVERHANG。このフラグを使用してオーバーハングしているビームが識別されて、これらのビームは同一要素セットに保存されます。 9 | |
ANGLE | オーバーハングの配向角。この角度は、構築方向から測定されます。 9 デフォルトなし(実数 ≥ 0.0) |
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, GID1, GID2 | 配向を識別する節点識別番号。座標(X#、Y#、Z#)を定義することで、配向を識別することもできます。 デフォルト = 空白(実数) |
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X#, Y#, Z# | 配向を識別する2点の座標。 デフォルト = 空白(実数) |
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MAXLEN | 考慮するビーム要素の最大長。 9 デフォルト = 空白(実数 ≥ 0.0) |
コメント
- 空間の充填はメッシュに依存せず、空間が完全に充填されるまで、単位セルはCIDのX、Y、Z方向にコピーされます。充填されたモデルは、<filename>_lattice.femとして自動的にエコー出力されます。
- 外部節点が投影されます(サーフェスの法線またはビームの軸に沿って)。次に、サーフェス(セカンダリ)上のビーム節点とサーフェス要素(メイン、サーフェス要素はSURFSIDフィールドで定義された要素です)の間に、タイド(TIE)接触が作成されます。SURFSIDとCONTSETの両方が定義されている場合、SURFSIDは接触に関して完全に無視されます。この場合は、CONTSETとビームの間のみに接触が作成されます。SURFSIDもCONTSETも指定されていない場合、充填された空間のビームはモデルの残り部分に結合されません(CONTSETが定義されておらず、SURFSID内のすべてのシェル要素の厚みが0.0に設定されている場合も、同じことが当てはまります)。
- DLATTICEエントリとCELLエントリがモデル内に存在する場合、設計変数はデフォルトで作成されます。デフォルトでは、ビームジョイントごとに1つの設計変数が作成されます(これらのビームは、PBEAMLプロパティとTYPE=RODが設定されたテーパ付きCBEAM要素です)。LATPRM,ONEDVPGR,NOを使用して、ビーム要素あたり2つの設計変数という設計変数作成方法に切り替えることができます。デフォルトでは、目的関数が定義されている場合は最適化が実行され、そうでない場合は解析が実行されます。
- ANALYSIS入出力エントリが入力ファイルに追加された場合は、設計変数も作成されず、最適化は実行されません。
- CHECK入出力エントリが入力ファイルに追加された場合は、解析も最適化も実行されません。入力されたデックのみが出力されます。
- 実行される最適化は、ラティス最適化プロセス(寸法最適化)のフェーズ2と同等です。LATPRM,LATTICE,NOが入力デック内で手動で定義されている場合を除いて、Euler座屈、Stress Norm制約、およびビームクリーニングが実行されます。
- CONTSETが定義されていない場合、荷重はシェルサーフェス要素を通じてのみ適用できます(単位セルの充填ステージ中に、内部空間上で荷重を直接定義することはできません)。荷重をビームに適用する必要がある場合は、CHECKを実行して内容が入力された入力ファイルをエコー出力し、作成されたビーム周辺の適切な荷重によってモデルを更新することができます。CONTSETが定義されていて、接触が生成された場合、接触インターフェースを介して、モデルの他の部分の充填された空間に荷重を適用できます。
- RAD_INITとVOL_INITの両方を、同じDLATTICEエントリに同時に定義することはできません。
- BOUNDS継続行が指定されていない場合は、デフォルトのVOL_INIT(0.4)、VOL_MIN(0.1)およびVOL_MAX(0.7)を使用して半径が計算されます。具体的な値が指定されている場合を除いて、VOL_INITは常にVOL_MINとVOL_MAXの平均値に設定されます。
RAD_INITは指定されているが、RAD_MINは指定されていない場合、RAD_MINは0.5*に設定されます。
RAD_INITは指定されているが、RAD_MAXは指定されていない場合、RAD_MAXは2.0*に設定されます。
RAD_MINは指定されているが、RAD_INITは指定されていない場合、RAD_INITはRAD_MINとRAD_MAXの平均値に設定されます。
RAD_MAXは指定されているが、RAD_MINは指定されていない場合、RAD_MINは0.5*に設定されます。
RAD_MAXは指定されているが、RAD_INITは指定されていない場合、RAD_INITはRAD_MINとRAD_MAXの平均値に設定されます。
RAD_MINとVOL_MINが共に定義されている場合、使用される最小半径は、RAD_MINと、VOL_MINから計算される半径のうち大きい方の値です。同様に、RAD_MAXとVOL_MAXが共に定義されている場合、使用される最大半径は、RAD_MAXと、VOL_MAXから計算される半径のうち小さい方の値です。
- 一部のシェルのみを削除することもできます。そのためには、削除するシェルの厚みとして0を指定して、残りのシェルの厚みとして0以外を指定します。代わりに、SURFSIDフィールドを空白のままにすることもできます。このセットが定義されており、一部の要素の厚みが0以外であり、かつCONTSETが空白の場合、OptiStructによって、このセット内の要素とラティス構造の間にタイド接触が生成されます。 注: このセットが定義される場合、このセットは空間全体を囲む必要があります。この空間全体がサーフェスを貫通するラティス要素の投影に使用されるためです。このフィールドを空白のままにした場合は、投影専用の一時要素が内部で作成されます。
- ビームがオーバーハングしていると見なされるのは、ビームがANGLEで指定された角度より大きく傾いており、かつMAXLENで指定された長さより長い場合です。これらのビームは別個の要素セットによって識別されます。
- サーフェスシーリングプロセスは次のようにして実現されます:
- 外部サーフェス上の節点が識別されます。
- 各節点について、SRCHRADの値に基づいて付近にあるすべての節点が検索対象に含まれます。これにより、選択された初期節点に関連付けられた結合可能な節点のプールが作成されます。
- 6つの方向(X、-X、Y、-Y、Z、-Z)のそれぞれが考慮され、このプール内のすべての節点がこれらの方向のいずれかに分類されます。この分類は、初期節点とプール内の各節点を結ぶラインの最も長い投影を識別することで行われます。この投影プロセスは、プール内の節点の分類のみを目的として実行されます。
- 分類後に、DENS設定(LOW、MED、HIGH)に基づいて、初期節点とプール内の節点の間で実際の結合が行われます。LOWの場合は、6つの方向それぞれで最も短い投影を持つ節点と初期節点の間で結合が行われます。同様に、MEDの場合は、6つの方向それぞれで短い方から2つの投影との間で結合が行われます(HIGHを選択した場合は、6つの方向それぞれで短い方から3つの投影が選択されます)。
- 特殊なケースについては以下のとおりです:
- どの軸に対しても45度である節点には、このような節点が選択されにくくなるよう、上記のステップでペナルティが科されます。
- 重複する結合は、上記のステップの終了後に削除されます。
- 2つの交差するバー / 結合が存在する場合は、長い方のバーが削除されます。
- 非常に近接している平行な一致バーは削除されます。