GRAV
バルクデータエントリ 静的構造モデルで重力荷重の決定に使用される重力ベクトルを定義します。動解析タイプ用のRLOAD1、RLOAD2、TLOAD1、TLOAD2、およびNLOAD1バルクデータエントリの動的荷重のEXCITEIDフィールド(倍率“A”)の定義に用いることもできます。
フォーマット
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GRAV | SID | CID | G | N1 | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | <table conref="../../bank/solvers_shared_format_tables_b.dita#reference_jc5_v4z_vgb/solvers_shared_format_tables_b_table_tmf_5gz_fjb" id="analysis_technique_imperfection_r_table_skj_fhz_fjb"></table> | MB |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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GRAV | 47 | 3 | 32.2 | 0.0 | 0.0 | -1.0 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | セット識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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CID | 座標系の識別番号。CIDがゼロの場合は、基準座標系を基準とします。
(整数 ≥ 0) |
|
G | 重力ベクトルのスケールファクター。 (実数 ≠ 0.0) |
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N1,N2,N3 | 重力ベクトルの成分。 デフォルト無し(実数。ゼロ以外の成分が少なくとも1つ必要です) |
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MB | CIDが定義されたバルクデータセクションを指定します。 このエントリは分割スーパーエレメントの場合のみ有効です。 5
(整数 ≥ -1) |
コメント
- 重力ベクトルは以下によって定義されます:
の方向は、自由落下の方向です。 、 、および は、座標系CIDで定義されます。
- CID=0は、基本座標系を基準とします。
- LOADサブケース情報エントリを使用して静的サブケース内のGRAVバルクデータエントリを参照できます。GRAVバルクデータエントリは、LOADADDバルクデータエントリによって関連付けることもでき、さらにそれをLOADサブケースエントリから参照できます。動解析タイプまたは過渡解析タイプでは、EXCITEIDフィールドでGRAVが参照されている場合、RLOAD1、RLOAD2、TLOAD1、TLOAD2、およびNLOAD1バルクデータエントリのTYPEフィールドをLOADに設定する必要があります。
- GRAVがトポロジー最適化で使用されている場合の質量ペナルティに関する情報については、ユーザーズガイドの設計変数をご参照ください。
- 分割スーパーエレメントを扱う際、メインのBulk Dataセクションの座標系は、固定されたアセンブリ基本座標系を基準として定義されます。この機能は、分割されたBulk Dataセクションで定義されたスーパーエレメントの向きに関係なく、固定された座標系で荷重を定義する必要がある場合に便利です。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。