FREQ4
バルクデータエントリ それぞれのモーダル周波数の周りに“広がった”周波数の幅、およびその幅の中で等間隔に置かれる周波数の数を指定することによって、モーダル法による周波数応答解析のための周波数のセットを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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FREQ4 | SID | F1 | F2 | FSPD | NFM |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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FREQ4 | 6 | 20.0 | 200.0 | 0.30 | 21 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | セット識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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F1 | ユニット時間毎のサイクル数で表される、モーダル周波数範囲の下限。 デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0.0) |
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F2 | ユニット時間毎のサイクル数で表される、周波数範囲の上限。 デフォルト = 1.0E20(実数 > 0.0。F2 > F1) |
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FSPD | F1~F2の周波数範囲で発生するモードの周波数に対する係数で指定された、プラス方向およびマイナス方向の周波数の広がり。 デフォルト = 0.10 (1.0 > 実数 > 0.0) |
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NFM | それぞれの“広がり”モードの中に等間隔に置かれる周波数の数。 デフォルト = 3(整数 > 0。NFMが偶数の場合、NFM + 1が使用されます) |
コメント
- FREQ4は、モーダル法による周波数応答解析にのみ適用されます。
- FREQ4エントリは、サブケース情報セクションでFREQUENCY = SIDを使用して選択する必要があります。
- F1からF2の範囲内にあるモーダル周波数ごとに、(1 =- FSPD)* から(1 + FSPD)* の間でNFM加振周波数が生じます。この計算によってF1より小さい加振周波数やF2より大きい加振周波数が生じた場合、そのような加振周波数は無視されます。
- 加振周波数は、F1~F2の範囲外のモーダル周波数に基づくことができます。ただし、計算された加振周波数がF1~F2の範囲内にあることが条件です。同様に、加振周波数がF1~F2の範囲内の固有振動数をベースとして計算されたものであっても、この範囲外となった場合には除外されます。
- 半値帯域幅の定義に、周波数の広がりを用いることもできます。半値帯域幅は、
によって得られます。 ここで、ξは減衰率です。したがって、FSPDにモードの減衰率と等しい値が指定された場合、NFMは半値帯域幅内の加振周波数の数を指定することになります。
- 加振周波数は構造共振に近いため、ある程度の減衰を指定することが重要です。
- 同じセット識別番号を持つすべてのFREQiエントリが使用されます。重複する周波数は無視されます。
と
は、以下の式が成立する場合に重複しているとみなされます。
(1) ここで、- DFREQ
- デフォルト値が10-5 *のユーザーパラメータ
- 統合したFREQiエントリの最大および最小の加振周波数
- 設計最適化では、設計反復計算ごとに計算されたモーダル周波数から加振周波数が求められます。
- モーダル解析では、ゼロ加振周波数における剛体モードからのモード自由度の解は破棄される場合があります。ゼロ以外のモードの解は保持されます。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。