バルクデータエントリ はんだ疲労解析のプロパティを設定します。
フォーマット
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PFATSDR |
ID |
C4GAMMA |
K1 |
K2 |
K3 |
K4 |
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定義
フィールド |
内容 |
SI単位の例 |
ID |
エントリの識別番号。 各PFATSDRエントリには一意のIDが割り当てられている必要があります。この値は、FATDEFサブケース情報エントリで参照されます。
デフォルトなし(整数 > 0)
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C4GAMMA |
はんだ疲労の経験的モデル定数。 デフォルトなし(実数 > 0)
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K1 |
Darveaux法による亀裂発生方程式の定数。 2 デフォルトなし(実数)
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K2 |
Darveaux法による亀裂発生方程式の定数。 デフォルトなし(実数)
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K3 |
Darveaux法による亀裂成長方程式の定数。 2 デフォルトなし(実数)
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K4 |
Darveaux法による亀裂成長方程式の定数。 デフォルトなし(実数)
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コメント
- C4GAMMAを使用して、DIFFCTE法によるはんだ接続部のひずみ範囲を次の式で計算します。(1)
ここで、
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- コンポーネントの長さ。
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- 熱膨張係数(CTE)。
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- はんだ接続部の高さ。
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- PCBの熱膨張係数とPCBにはんだ付けした部品の熱膨張係数との差。
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- 入力温度。
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- PCBの温度とPCBにはんだ付けした部品の温度との差。
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- はんだ疲労の経験的モデル定数(C4GAMMAフィールドで指定)。鉛フリーはんだ接続タイプの場合、この値は
になります。BGAタイプでは、この経験的モデル定数をユーザーが設定できます。
詳細については、はんだ疲労解析をご参照ください。
- K1とK3は、はんだ接続部をどのようにモデル化しているかに依存します(はんだ接続境界の厚みやクリープ構成モデルなど)。したがって、K1とK3は材料定数ではありません。K1とK3の単位は、FATPARMで指定した長さと応力の単位と同じにする必要があります。K1の寸法は、サイクル数/応力K2です。K3の寸法は、(サイクル当たり長さ)×(1/応力K4)です。例えば、FATPARMで長さの単位と応力の単位にそれぞれmmとMPaを指定している場合、K1とK3の単位はそれぞれサイクル数/MPaK2および(mm/サイクル)×(1/MPaK4)とする必要があります。
これらの定数を次の方程式で使用すると、はんだ接続部の寿命(N)を求めることができます。
- 亀裂発生:(2)
- 亀裂成長:(3)
- 寿命:(4)
ここで、αは、FATSDRで設定した、境界での接続部直径です。