BEGIN

バルクデータエントリ モデルに含める目的で特定の1つまたは複数のエンティティを記述するために使用されるデータの始まりを示します。BEGINエントリはENDエントリとの組み合わせで使用して、特定のエンティティに必要なデータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BEGIN TYPE NAME/SEID              

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BEGIN FEMODEL Bumper              
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BEGIN HYPRBEAM Square              
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
BEGIN SUPER SEID              

定義

フィールド 内容 SI単位の例
TYPE BEGINバルクデータエントリで定義するエンティティタイプを指定します。
HYPRBEAM
任意のビーム断面の定義に必要なデータを、BEGINバルクデータエントリとENDバルクデータエントリの間で指定します。
FEMODEL
複数のパートを含むモデルでは、パートはフルモデル内に含まれ、パートデータはBEGINENDバルクデータエントリの間に指定します(パートデータの参照にINCLUDEエントリを使用することもできます)。インクルードするパートの名前をNAMEフィールドで指定する必要があります。
SUPER
分割スーパーエレメントセクションの定義を可能にします。
 
NAME このフィールドは、BEGINエントリにより定義されるエンティティの名前を指定します。

インクルードするパートの名前をNAMEフィールドで指定する必要があります。

(文字列)

 
SEID 分割スーパーエレメント識別番号。

このエントリは、TYPE = SUPERのときのみ有効です。

デフォルトなし(整数 > 0)

 

コメント

  1. BEGINENDバルクデータエントリを組み合せて使用して、フルモデル内でエンティティを定義します。
  2. 他のほぼすべてのバルクデータエントリと同様に、INCLUDEエントリをBEGINENDエントリの間に指定できます。ただし、BEGINENDは同じファイル内に指定する必要があります。
  3. 多くの場合、モデルは別のファイルで定義し、ブロック(BEGINEND)にはINCLUDEエントリのみが含まれます。同じファイルを異なるBEGIN-ENDブロックにインクルードすることにより、単一のパートを複製することもできます。
  4. 分割(PART)スーパーエレメント(TYPE = SUPER)の場合、バルクデータセクションは各PART毎に分割することができます。この分割は、BEGIN SUPERエントリを使うことで実現されます。バルクデータのこれらの独立したセクションは自己完結型であり、各セクションにはモデルのそのコンポーネントのすべて形状、要素、プロパティ、拘束、荷重データが含まれています。なお、スーパーエレメントの終わりを示す項目はありません。
  5. 複数の任意のビーム断面データの指定が可能です(各ビーム断面ごとに1つずつ)。
  6. 任意のビーム断面の定義に対するデータセットの例を以下に示します:
    BEGIN,HYPRBEAM,SQUARE
    $
    GRIDS,1,0.0,0.0
    GRIDS,2,1.0,0.0
    GRIDS,3,1.0,1.0
    GRIDS,4,0.0,1.0
    $
    CSEC2,10,100,1,2
    CSEC2,20,100,2,3
    CSEC2,30,100,3,4
    CSEC2,40,100,4,1
    $
    PSEC,100,1000,0.1
    $
    END,HYPRBEAM