SPCD

バルクデータエントリ このエントリは、静解析の強制変位値、動解析の強制変位、速度、または加速度、熱(定常熱伝導と過渡熱伝導)解析の強制温度、または電気解析の強制電位を定義するために使用できます。

動解析では、このエントリをRLOAD1RLOAD2TLOAD1、およびTLOAD2バルクデータエントリの動的荷重のEXCITEIDフィールド(振幅“A”)を定義するために使用できます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SPCD SID GID/GSETID C D GID/GSETID C D    
  GSET                

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
SPCD 100 32 436 -2.6 5 1 +2.9    

定義

フィールド 内容 SI単位の例
SID 静荷重セット識別番号。

(整数 > 0)

 
GID/GSETID GID

節点またはスカラーポイントの識別番号。

(整数 > 0または<PartName.number>) 8

GSETID

節点のSETのID。この場合は、GSET継続行を指定する必要があります。
整数
セットのの識別番号を指定。
<文字列>
セットのユーザー定義の文字列ラベルを指定。 9

(整数 > 0または<文字列>)

 
C 全体座標系の成分番号。

(6 ≥ 整数 ≥ 0。左記の数字で構成された最大6桁の各桁が一意な数字を、間に空白を挟まずにフィールドに指定します)

 
D Dの値は、SPCバルクデータエントリで指定されている値が同じサブケースで使用されている場合、その値よりも優先して使用されます。
(実数)
GCによって指定されたすべての節点と成分に対する強制モーションの値。
(F)
このオプションは、CNTNLSUBエントリと共に使用され、前の非線形サブケースで生成された変形境界を保持します。これは、解析の実行と最適化実行でサポートされています。 5
(M)
このオプションは、局所モデルでサブモデリング機能と組み合わせて使用されます。強制変位は、OptiStructによって全体モデルから内部的にマップされます。
詳細については、ユーザーズガイドのグローバル-ローカル解析(サブモデリング)をご参照ください。
(M)
このオプションは、局所モデルでサブモデリング機能と組み合わせて使用されます。強制変位は、全体モデルからOptiStructによって内部的にマップされます。
詳細については、ユーザーズガイドのツーステップモデリングをご参照ください。
 
GSET G/GSETIDフィールドが、SPCD強制モーション値が適用される節点のSETとして識別されることを示します。  

コメント

  1. このエントリ上で参照される自由度(GC)は、SPCまたはSPC1バルクデータエントリ上でも参照される必要があり、同じサブケース内のSPCサブケース情報エントリコマンドによって選択される必要があります。
  2. 線形静解析と線形定常熱伝導解析で使用する場合は、8サブケース情報コマンドで荷重セット識別番号を選択する必要があります。
  3. 動解析で使用する場合は、TYPEフィールドで強制運動が指定されているRLOAD1RLOAD2TLOAD1、またはTLOAD2バルクデータエントリのEXCITEIDフィールドから荷重セット識別番号を参照する必要があります。
  4. バルクデータLOAD組み合わせエントリは、SPCD荷重と組合すことはできません。
  5. 静解析で強制変位を適用するこの方法は、SPCエントリを使用した場合と等価です。静解析と動解析において、SYSSETTING I/OオプションエントリのSPSYNTAXCHECK(デフォルト)またはSTRICTに設定されている場合、グリッドと成分のペア(G#/C#)では、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときは成分が0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)のときは成分 ≥ 1である必要があります。SPSYNTAXMIXEDを設定した場合、グリッド / 成分のペア(G#/C#)について、成分が0、1、または空白の場合には、グリッド参照はスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)のどちらでも構いません。スカラーポイントはすべて0、構造節点の場合は1と解釈されます。成分が1より大きい場合、グリッド参照は常に構造節点(GRID)である必要があります。
  6. 回転自由度のSPCDの単位はラジアンです。
  7. 非定常熱伝導解析で使用する場合は、TYPEフィールドで強制温度が指定されている(TYPE=1TLOAD1またはTLOAD2バルクデータエントリのEXCITEIDフィールドから荷重セット識別番号を参照する必要があります。
  8. 特定のパート内でサポートされているローカルエントリは、モデル内のSPCDエントリの“完全修飾参照”を使用することで参照できます。完全修飾参照(PartName.number)は数値参照のフォーマットと類似しています。PartNameは、参照されるローカルエントリを含むパートの名前です(パート名はモデル内のBEGINバルクデータエントリで定義します)。numberは、パートPartName内で参照されるローカルエントリの識別番号です。完全修飾参照の使用の詳細については、ユーザーズガイドのパートとインスタンスをご参照ください。
  9. 文字列ベースのラベルは、他のカードにより参照される際などに、セットの視認をより迅速にします。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
  10. HyperMeshでは、このカードは拘束荷重として表されます。