Edgesパネル

Edgesパネルは、シェル要素グループ内の自由エッジの検索、シェル要素グループ内の"T"結合(3つ以上の要素に結合したエッジ)の検索、および重複節点の表示および重複節点の整合を行う際に使用します。

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注: Edgesパネルは、機能的に2Dシェル要素にのみ適用可能です。ソリッド要素に対する似たような整合性のチェックはFacesパネルで行うことが可能です。

Free edgesは、他の要素と共有しない要素エッジを構成する節点ペアとして定義されます。フリーエッジは、通常はパートの最も外側周辺、またはパートの開口部周辺にあります。フリーエッジがモデル内で発見されると赤いプロット要素として表示され、^edgesという名前のコンポーネントに取り込まれます。

一般的に要素で構成される面の内部にフリーなエッジが含まれている場合、メッシュの非連続性を示します。このような非連続性は、耐久性のシミュレーション用のクラックモデリングなどのように意図されて作成されている場合もありますが、形状の非連続性、メッシング方法、コンポーネント境界などが原因となり意図せずに作成されている場合もあります。通常、メッシュの連続性が保たれていない場合、2つ以上の節点が空間内のほぼ同じ位置に存在することが考えられます。このような節点を"重複節点"と呼びます。


図 1.

重複節点は、equivalenceを使用して指定したトレランスに基づいて除くことが可能です。重複節点の結合は、同じ座標を持つ節点の一方を削除し、その節点を参照するエンティティが残った節点を参照するように再定義します。この操作は削除された節点を参照するエンティティが壊れる可能性があるため、結合のプレビュー機能として重複節点を特定することが可能です。トレランスの値は必要に応じて修正することができます。または重複節点の修正のための別の方法(repace node機能など)を使用して要素を正しく保つこと、あるいはモデルに意図しなかった変更を加えることを避けることもできます。

パネルオプション

オプション 動作
entity selector 確認したいエッジに関連するエンティティを選択します。
tolerance = 選択したコンポーネントまたは要素グループ内の各節点の検索範囲となる球半径を指定します。複数の節点がこの検索トレランスの値内に存在する場合、それは重複節点として見なされ、equivalence機能で解決することができます。
equiv. at 重複節点を解決する位置、つまり1つの節点として結合するその位置を決定します。
  • lowest IDは、最も低いIDを持つ節点位置で重複節点を結合します。
  • midpointは、すべての重複節点をその中間の位置で結合します。
    注: このオプションは、結合前の節点位置と一致する節点が1つも残らない可能性があります。
  • highest IDは、トレランス内の節点の中で最も大きい節点IDを持つ節点が重複節点の結合位置となります。
retain 節点が結合される際、新たに結合された節点のIDをグループ内の最も小さいID、または大きいIDのどちらにするかをこのトグルで選択します。
注: midpointで結合された場合、節点は更に移動されます。
find find edgesが選択された場合、フリーエッジかT接合のどちらを検出するかを選択します。
create plot elements またはlinesのどちらを作成するか選択します。
smooth ジョイントカーブではなく滑らかなカーブ(曲線)を作成します。
注: これは、createがlinesに設定されている場合にのみ有効です。
break angle この値より上のカーブは2つのラインに分割されます。
注: これは、createがlinesに設定されている場合にのみ有効です。

実行ボタン

ボタン 動作
find edges モデル内のフリー要素エッジ(またはT接合)を検索します。

検索されたエッジは、赤色の1次元プロット要素として表示されます。エッジが見つかると、検索中に作成されたプロット要素は、find edges機能により作成された^edgesと呼ばれるコンポーネントに置かれます。^edgesコンポーネントがすでに存在する場合、この内容はクリアされ、新たに実行された検索操作で選択されたコンポーネントまたは要素の検索結果に置き換わります。

find edges機能を使用する以前に選択された要素は、find edges機能の完了時に、選択されたままとなります。作成されたエッジは、ユーザーによって削除されなければなりませんテンプレートを介してモデルを出力する場合、^edgesコンポーネントは出力されません。

delete edges ^edgesコンポーネントとその中身を削除します。
preview equiv 選択したコンポーネントまたは要素を対象に重複節点のチェックを実行し、削除される節点位置にテンポラリーの節点を表示します。
save preview equiv プレビュー機能で検出された節点を保存し、拡張エンティティ選択メニューを使用して後で取り出すことができます。保存後、検出された節点は、nodesセレクターが含まれるすべてのパネルで、拡張エンティティ選択メニューのretrieveを使用して取り出すことができます。
注: これは、node listセレクターには適用できず、一般的なnodeセレクターにのみ適用可能です。
equivalence 指定された基準値に基づいて重複節点の結合を実行します。通常、実行する前にプレビューを使用して確認します。
reject 最後の変更を取り消します。
return パネルを終了します。