Flux パネル

Fluxパネルは、モデルに集中流束を適用するのに使用します。流束は、流束を表わす荷重を要素節点に適用することによって作成されます。流束はload config 6で、"flux"というラベルの付いた太い矢印で表示されます。

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CSV(Comma Separated Values)またはSSV(Space-Separated Values)テキストファイルとしてフォーマットされたファイルから荷重を補間することができます。

field loadsは既存の荷重を上書きしないため、linear interpolationを用いて荷重の領域を作成し、次に、既に領域の内側にある荷重を変えることなく、field loadsを使って荷重の領域を拡張することができます。

Createサブパネル

オプション 動作
entity selector 選択するエンティティタイプを選択します。いずれの場合も、流束は節点に与えられます。すなわちこの選択は、これらの節点をどのように選択するかを決定するためのものです。Elemsの場合、ピックされた各要素のコーナー位置の節点を選択します。pointsの場合、それらが存在する位置の節点が選択されます。Compsの場合、選択されたコンポーネントまたはセット内に含まれるすべての節点が選択されます。compsまたはsetsを選ぶと、1つのインジケータを使って加速度が表示されます。その結果、displayというボタンが新たに表示されます。このボタンによって、ユーザーはモデル内のどの位置にインジケータを表示したいかを指定することができます。指定には追加の手順が必要です。
nodesまたはelemsを選択した場合、スイッチを選択して選択モードを変更します。
Nodes
nodes
個々の節点を選択します。


図 1. 例:節点選択
face
2Dおよび3Dフェイス上のすべての節点を選択します。非連続性が2Dフェイスに存在する場合、その非連続性の合間の節点のみが選択されます。


図 2. 例:フェイス選択
2D faces ext
非連続性を含む2Dフェイス上のすべての節点を選択します。


図 3. 例:2DフェイスExt選択
loops
穴の境界線のような、フリーな閉じられたループ上の節点をすべて選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 4. 例:ループ選択
free edge
要素のフリーエッジ上のすべての節点を選択します。非連続性がエッジに存在する場合、その非連続性の合間のフリーエッジ上の節点のみが選択されます。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 5. 例:フリーエッジ穴
free edges ext
非連続性を含む要素のフリーエッジ上の節点をすべて選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 6. 例:フリーエッジExt選択
edge
フリーエッジ上または要素の共有エッジ(buttジョイント、L/cornerジョイント、Tジョイント)のすべての節点を選択します。非連続性がエッジに存在する場合、その非連続性の合間のエッジ上の節点のみが選択されます。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 7. 例:エッジ選択
edges ext
フリーエッジ上または不連続となる要素の共有エッジ(buttジョイント、L/cornerジョイント、Tジョイント)のすべての節点を選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 8. 例:エッジExt選択
Elements
elems
個々に要素を選択、またはコンポーネントやサーフェスに含まれるすべての要素を選択します。


図 9. 例:要素選択
face
2Dおよび3Dフェイス上のすべての要素を選択します。非連続性が2Dフェイスに存在する場合、その非連続性の合間の要素のみが選択されます。


図 10. 例:フェイス選択
2D faces ext
非連続性を含む2Dフェイス上のすべての要素を選択します。


図 11. 例:2DフェイスExt選択
value
constant value
荷重の値です。
by curve
カーブを選択し、カーブに適用する値(yスケール)を指定します。使用するソルバーがサポートしている場合、xスケールの値を入力します。
equation
荷重のための式を指定します。1 方向セレクターを使用して方向を指定し、ベクトルが対応する座標系を選択することも可能です。
linear interpolation
保存されたファイルまたは既存の荷重から圧力を補間します。
注: シェル要素にのみ有効です。
入力ファイルの各行は、x、yおよびz各成分に続けて、それぞれの成分の荷重が記されます。データは、スペースかタブで区切ることができます。
荷重を追加したい節点を選択し、それらの節点を囲む3つ以上の既存荷重をピックします。補間を行う際、線形関数を使い、選択した荷重の大きさに基づいた大きさで、選択された節点に追加の荷重を作成します。


図 12.
search radius欄は、荷重が補間される節点または中心からこの値以内の荷重を探し出すための検索距離を指定します。その距離内にある最も近い3つの荷重を使い、線形補間によって、節点または中心位置に荷重が作成されます。線形補間は、三角形分割法を使用します。したがって、その距離内に3つ未満の荷重しか見つからない場合は、補間は行われません。ファイルから初期荷重を読み込む際、検索半径が小さ過ぎるために線形補間が不可能である場合、元の荷重が最も近い節点または中心に適用されます。
fill gapを選択し、search radiusに関係なく、選択されたすべての要素中心または節点に荷重を作成します。
field loads
既存の荷重から荷重を内挿および外挿します。続いて、荷重を追加したい要素、および追加の荷重のベースとしたい既存荷重を選択します。
作成時、HyperWorksは、選択された節点の全てに荷重を作成するため、与えられた境界荷重とGreen関数を使用します。値の滑らかな移行を実現するため、境界ポイントにおける勾配は0に強制されます。これによって、外挿された荷重は入力荷重より低く保たれます。このため、ピークを適正な値内に捉えられるよう、入力値として、代表値を使用することが推奨されます。
注: このバージョンは、荷重の大きさが決定される方法、および選択された既存荷重の境界の外側にある節点に提供されるという点の両方で、linear interpolationとは異なります。
relative size / uniform size
デフォルトでは、荷重はモデルサイズに応じて表示されます。
relative size=
荷重をモデルサイズに応じたサイズで表示します(デフォルト100)。
uniform size=
すべての荷重を同じサイズで表示します。
注: この設定は流束に影響を与えるものではなく、荷重のグラフィカル表示の長さを決定するものです。
label loads モデリングウィンドウ内の荷重のテキストラベルを表示します。
load types 荷重タイプを選択します。
face angle / individual selection
face angle
要素エッジを共有するファセットの法線間の角度です。ファセットは、シェル要素自身またはソリッド要素のフェイスの1つです。三角形ファセットの法線は、3つの角の頂点で定義された平面の法線です。一方、四角形ファセットは、2つの対角点の間のクロス積を取ることによって計算されます。四角形に対する特別な処理は、ひずみのある形状は平面に完全に沿わないことを考慮するためです。
individual selection
フェイス上の個々の要素、または要素の個々のフリー / 共有エッジを選択します。
edge angle
与えられたフェイスに沿ったエッジを分割します。エッジ角度が180度の場合、エッジはフェイスの連続境界となります。これより小さい値の場合、セグメント間の角度が指定した値を超えた場合でも境界エッジは分割されます。セグメントは、1つの要素のエッジです。
重要: これは、セレクターがnodesに設定されており、更に選択モードが、free edges、free edges ext、edges、またはedges extのいずれかに設定されている場合にのみ有効です。

Updateサブパネル

オプション 動作
entity selector 選択するエンティティタイプを選択します。いずれの場合も、流束は節点に与えられます。すなわちこの選択は、これらの節点をどのように選択するかを決定するためのものです。Elemsの場合、ピックされた各要素のコーナー位置の節点を選択します。pointsの場合、それらが存在する位置の節点が選択されます。Compsの場合、選択されたコンポーネントまたはセット内に含まれるすべての節点が選択されます。compsまたはsetsを選ぶと、1つのインジケータを使って加速度が表示されます。その結果、displayというボタンが新たに表示されます。このボタンによって、ユーザーはモデル内のどの位置にインジケータを表示したいかを指定することができます。指定には追加の手順が必要です。
value
constant value
荷重の値です。
by curve
カーブを選択し、カーブに適用する値(yスケール)を指定します。使用するソルバーがサポートしている場合、xスケールの値を入力します。
equation
荷重のための式を指定します。1 方向セレクターを使用して方向を指定し、ベクトルが対応する座標系を選択することも可能です。
linear interpolation
保存されたファイルまたは既存の荷重から圧力を補間します。
注: シェル要素にのみ有効です。
入力ファイルの各行は、x、yおよびz各成分に続けて、それぞれの成分の荷重が記されます。データは、スペースかタブで区切ることができます。
荷重を追加したい節点を選択し、それらの節点を囲む3つ以上の既存荷重をピックします。補間を行う際、線形関数を使い、選択した荷重の大きさに基づいた大きさで、選択された節点に追加の荷重を作成します。


図 13.
search radius欄は、荷重が補間される節点または中心からこの値以内の荷重を探し出すための検索距離を指定します。その距離内にある最も近い3つの荷重を使い、線形補間によって、節点または中心位置に荷重が作成されます。線形補間は、三角形分割法を使用します。したがって、その距離内に3つ未満の荷重しか見つからない場合は、補間は行われません。ファイルから初期荷重を読み込む際、検索半径が小さ過ぎるために線形補間が不可能である場合、元の荷重が最も近い節点または中心に適用されます。
fill gapを選択し、search radiusに関係なく、選択されたすべての要素中心または節点に荷重を作成します。
field loads
既存の荷重から荷重を内挿および外挿します。続いて、荷重を追加したい要素、および追加の荷重のベースとしたい既存荷重を選択します。
作成時、HyperWorksは、選択された節点の全てに荷重を作成するため、与えられた境界荷重とGreen関数を使用します。値の滑らかな移行を実現するため、境界ポイントにおける勾配は0に強制されます。これによって、外挿された荷重は入力荷重より低く保たれます。このため、ピークを適正な値内に捉えられるよう、入力値として、代表値を使用することが推奨されます。
注: このバージョンは、荷重の大きさが決定される方法、および選択された既存荷重の境界の外側にある節点に提供されるという点の両方で、linear interpolationとは異なります。
relative size / uniform size
デフォルトでは、荷重はモデルサイズに応じて表示されます。
relative size=
荷重をモデルサイズに応じたサイズで表示します(デフォルト100)。
uniform size=
すべての荷重を同じサイズで表示します。
注: この設定は流束に影響を与えるものではなく、荷重のグラフィカル表示の長さを決定するものです。
label loads モデリングウィンドウ内の荷重のテキストラベルを表示します。
load types 荷重タイプを選択します。

実行ボタン

ボタン 動作
create 荷重を作成します。
create/edit 荷重を作成し、編集用に関連するカードイメージを開きます。
reject 最後の変更を取り消します。
review モデリングウィンドウに荷重を表示します。
update 変更した内容で荷重を更新します。
return パネルを終了します。
1

Equationの指定によって、集中荷重、モーメント、荷重、温度、流束などを、適用するエンティティの座標値によって変化する荷重量を定義できます。このような荷重の例としては、適用点からの距離によって変化する温度の適用や内部の流体の高さによって変わるコンテナの壁にかかる圧力などが考えられます。

関数はmagnitude= f(x,y,z)の形式で指定します。変数は、x、y、z(すべて小文字)のみが使用可能で、荷重の適用されるエンティティの座標値を表します。点荷重(集中荷重、モーメントまたは温度)の場合、ポイントの座標値が使用されます。要素荷重(圧力または流束)の場合は、要素中心の座標地が使用されます。円筒または球座標系が使用される事象の場合、x、y、zが使用され、それぞれに対応する方向を参照します。一般的な数学演算子と関数が使用可能ですが、外部データが必要となる関数は適用できません。
注: 式の書式にエラーがある場合、警告のメッセージは表示されませんが、荷重は、荷重量ゼロで作成されます。


図 14. 平面と集中荷重を適用するための線形関数 magnitude = 20 – (5*x+2*y):. X-Y平面に平行で、原点が中心である20 x 20の平らな平面。


図 15. 平面と多項式関数 Magnitude = x^2-2y^2+x*y+x+y. X-Y平面に平行で、原点が中心である20 x 20の平らな平面。


図 16. 曲面サーフェスへの圧力荷重 多項式関数 Magnitude = -((x^2+2*y^2+z)/1000). 圧力荷重は、円筒座標系(要素の上部エッジ付近に表示)に基づいて適用。