Interfacesパネル

Interfacesパネルは、接触を作成および編集するのに使用します。接触は、モデル内の各種パート間の接触相関の定義に使用されます。

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パネルの使用法

1つのサブパネルにおける変更は他には影響を与えません。また、サブパネルを切り替えてもすでに変更された内容が失われることはありません。

作成された接触は、グループとしてデータベースに保管されます。接触の相互作用定義に加え、Interfacesパネルは、ソルバー固有の拘束条件、出力リクエスト等の定義にも使用されます。これら接触を定義するにはソルバーによって様々な方法があるため、このパネルの使用時には適切なソルバーテンプレートを読み込む必要があります。

各接触タイプの定義に使用される接触と対応するエンティティの種類は、ソルバーテンプレートによって定義されます。AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadiossのソルバーテンプレートは、接触の定義にこのパネルを使用します。HyperWorksテンプレートは、ディクショナリ(旧)またはカードイメージ(新)で作業できるよう設定できます。Interfacesパネルは、ディクショナリで定義される場合とカードイメージで定義される場合は異なった挙動を示します。ほとんどのソルバーテンプレートはカードイメージを使用するため(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss等)、カードイメージを使用する新しいテンプレートを使用した場合のパネルの説明を以下に示します。

Createサブパネル

Createサブパネルは、新しい接触を作成するのに使用します。
オプション 動作
name = 入力欄に作成する新しい接触の名称を指定するか、もしくは、既存接触リストから接触を選択します。
type = creation method欄と関連して使用されます。カードイメージから展開されたテンプレート(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss)については、type欄とcard image欄が一致する必要があります。
  • 新しい接触のタイプを選択するには、type=をクリックし、タイプを選択します。それぞれの接触タイプは、テンプレートファイルで定義されます。タイプを選択する前に、正しいテンプレートが読み込まれていることをご確認ください。
  • same as creation methodを用いて既存の接触からコピーすることによって接触を作成する際、type =欄は、既存接触のタイプと同じに更新されます。
creation method type=欄と関連して使用されます。カードイメージから展開されたテンプレート(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss)については、type欄とcard image欄が一致する必要があります。
card image=
選択したカードイメージで接触を作成します。
この欄は、type=欄でタイプを選択すると自動的に(typeと同じになるよう)更新されます。
same as=
既存の接触からカードイメージ(およびそのすべての属性)をコピーすることによって接触を作成します。コピーする既存の接触は、same as =をクリックし、接触を選択することによって選びます。この方法では、type=欄は選択された既存の接触のタイプと一致するよう更新されます。新しい接触は、元の接触とリンクされることはありません。カードイメージとタイプのみが、新しい接触の作成に際しコピーされます。新しい接触が作成されると、古い接触への更新が新しい接触に影響を与えることはありません。
no card image
ディクショナリを用いて開発されたテンプレート用です(例えば、CMOLD、PATRAN等)。このオプションは、カードイメージを有するテンプレート(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss)には無効となっています。
interface color モデリングウィンドウで接触を表示する色を選択します。色は、既存の接触を選択すると、same as =の接触の色に更新されます。この色は、same as =の接触の色とは異なる色に設定することが可能です。

Updateサブパネル

Updateサブパネルは、既存の接触のタイプと色を更新および変更するのに使用します。
オプション 動作
name = 既存の接触を選択します。既存の接触を選択するには、name=をダブルクリックし、リストから1つを選択します。
type = 接触を更新したい新しいタイプを選択します。type=をクリックしてタイプを選択します。それぞれの接触タイプは、テンプレートファイルで定義されます。タイプを選択する前に、正しいテンプレートが読み込まれていることをご確認ください。
interface color モデリングウィンドウで接触を表示する色を選択します。

Addサブパネル

Addサブパネルは、接触を定義するすべてのエンティティ(要素、節点、コンポーネント、セット等)の追加、あるいは更新を行うのに使用します。接触は、そのタイプに応じて以下のものを含むことができます:
  • メインとセカンダリエンティティ
  • セカンダリエンティティのみ
  • なにも含まない
エンティティのすべてのタイプをすべての接触に追加できるわけではありません。接触のタイプにより、有効な追加エンティティは限定されます。ソルバー固有のユーザーインターフェースを読み込むことによって、このパネルは自動的に更新され、各接触タイプについて有効な追加オプションが表示されます。
オプション 動作
name = 既存の接触を選択するには、name =をダブルクリックし、接触を選択します。選択された接触のタイプにより、メインあるいはセカンダリがエンティティの追加に使用できます。選択された接触が、それ以前に追加されたメインあるいはセカンダリのエントリを有している場合、パネルは更新され、そのメインまたはセカンダリタイプを示します。
main メインタイプを選択します。対応するエンティティコレクター(例えば、comps、nodes等)が、ディスプレイからのエンティティ選択、もしくは拡張エンティティ選択法で使用可能となります。add/update(マスタータイプがentityの場合はadd、その他のすべてのスレーブタイプについてはupdate)をクリックし、エンティティを接触に追加します。
entity
個々の要素または節点を接触に追加します。
選択された要素または節点は、接触内のメイン要素の作成に使用されます。これらのメイン要素を作成する際(選択する要素の複製によって)、その法線を保持するか、もしくは反転させるか(要素コレクターの横のreverseチェックボックスをアクティブにする)を選択できます。
face
接触を定義するため、ソリッド要素のフェイスを追加します。
ソリッド要素とフェイス節点(少なくとも3つの節点)を選択します。接触に追加されるフェイスは以下の通り決定されます:
  • 選択されたフェイス節点(ソリッドの同じフェイス上の少なくとも3つの節点)が、ソリッドの開始フェイスの認識に使用されます。
  • (選択されたソリッド要素の)隣接するフェイスが認識されます。
  • これらの隣接するフェイスの法線間の角度が指定されたブレーク角(break angle)より小さい場合、それらのフェイスも接触に追加されます。
このプロセスは、選択された要素のすべてのフェイスがテストされるまで続けられます。複数のフェイスを接触に追加するには、3つのフェイス節点の複数のセットを選択することが可能です。接触に追加される各要素にメイン要素が作成されます。
comp
コンポーネントを接触に追加します。
csurfs
接触サーフェスを接触に追加します。
sets
エンティティセットを接触に追加します。
all
モデル全体を含む接触を定義します。このオプションは、接触にエンティティを追加しません。このオプションをサポートするソルバーテンプレートによって使用されるフラグをオンにします。
secondary セカンダリタイプを選択します。対応するエンティティコレクター(例えば、comps、nodes等)が、ディスプレイからのエンティティ選択、もしくは拡張エンティティ選択法で使用可能となります。add/update(セカンダリタイプがentityの場合はadd、その他のすべてのセカンダリタイプについてはupdate)をクリックし、エンティティを接触に追加します。
entity
個々の要素または節点を接触に追加します。
選択された要素または節点は、接触内のセカンダリ要素の作成に使用されます。これらのセカンダリ要素を作成する際(選択する要素の複製によって)、その法線を保持するか、もしくは反転させるか(要素コレクターの横のreverseチェックボックスをアクティブにする)を選択できます。
face
接触を定義するため、ソリッド要素のフェイスを追加します。
ソリッド要素とフェイス節点(少なくとも3つの節点)を選択します。接触に追加されるフェイスは以下の通り決定されます:
  • 選択されたフェイス節点(ソリッドの同じフェイス上の少なくとも3つの節点)が、ソリッドの開始フェイスの認識に使用されます。
  • (選択されたソリッド要素の)隣接するフェイスが認識されます。
  • これらの隣接するフェイスの法線間の角度が指定されたブレーク角(break angle)より小さい場合、それらのフェイスも接触に追加されます。
このプロセスは、選択された要素のすべてのフェイスがテストされるまで続けられます。複数のフェイスを接触に追加するには、3つのフェイス節点の複数のセットを選択することが可能です。接触に追加される各要素にセカンダリ要素が作成されます。
comp
コンポーネントを接触に追加します。
csurfs
接触サーフェスを接触に追加します。
sets
エンティティセットを接触に追加します。
all
モデル全体を含む接触を定義します。このオプションは、接触にエンティティを追加しません。このオプションをサポートするソルバーテンプレートによって使用されるフラグをオンにします。

Card Imageサブパネル

Card Imageサブパネルは、接触のカードイメージの確認、編集、更新 / 変更、およびリセットに使用します。このサブパネルには、ユーザーがソルバーテンプレートを読み込むことが必要で、ディクショナリを使用したテンプレートには影響を与えません。
オプション 動作
name = 既存の接触のリストから接触を選択します。既存の接触を選択するには、name=をダブルクリックし、リストから1つを選択します。接触をピックすると、対応するカードイメージが自動的に記入されます。
card image = 接触に割り当てる新しいカードイメージを選択します。

実行ボタン

ボタン 動作
create 選択された名称とタイプで新しい接触を作成します。
create/edit 選択された名称とタイプで新しい接触を作成し、接触のカードイメージを示します。接触カード内の任意の欄を更新できます。
update type 選択した接触を新しいタイプに更新します。カードイメージから展開されたテンプレート(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss)については、type欄とcard image欄が一致する必要があります。したがって、タイプを更新するとカードイメージも自動的に更新されます。
reject type 一番最後に行った接触タイプへの変更を破棄して元のタイプに戻します。更新は、同じパネル/サブパネル内に残っている間に限って破棄できます。
update color 選択した接触を新しい色に更新します。
review 接触を選択した後、モデリングウィンドウでその接触内のエンティティを表示します。接触のメインエンティティはすべて青で、セカンダリエンティティは赤で表示されます。モデルの残り部分は灰色で描かれます。このreviewモードは一時的なグラフィックスモードです。returnでパネルを終了、name =に別の接触を選択、もしくはreviewを再度クリックすると、表示は、コンポーネント色での元のグラフィックスに戻ります。

reviewモードのreview optsでは、接触のグラフィカルレビューをカスタマイズすることが可能です。

review optsで利用できるオプションは以下の通り:
force transparency view
このオプションが有効な場合は、接触内のメインおよびセカンダリエンティティがよく見えるよう、接触の部分ではないエンティティは透明なビューで表示されます。
component color view/gray color view
component colorが選択されている場合、接触の部分ではないエンティティは元のコンポーネント色で表示されます。gray color viewが選択されている場合、接触内のメインおよびセカンダリエンティティのハイライトを際立たせるために、接触の部分ではないエンティティは灰色で表示されます。
display main entities
reviewモードで、メインエンティティ表示のオン / オフ切り替えを行います。このチェックボックスは、Displayパネル内のメインエンティティの実際の表示について効力を有します。
display secondary entities
reviewモードで、セカンダリエンティティ表示のオン / オフ切り替えを行います。このチェックボックスは、Displayパネル内のセカンダリエンティティの実際の表示について効力を有します。
normals 選択された要素の法線を表示します。normalsをクリックし、ディスプレイ内の要素を選択します。その要素の法線ベクトルがディスプレイに描かれます。対応する法線を確認するには、更に要素の選択を続けることが可能です。メインおよびセカンダリエンティティの法線方向は、接触の相関関係を正しく定義するために重要です。この法線の確認で、メインおよびセカンダリエンティティを追加する際に、元の要素を維持するか反転させるかを選択できます。
add 指定したエンティティを接触に追加します。
注: メインとセカンダリエンティティには、それぞれ別のaddボタンがあります。
load 選択された接触のカードイメージを読み込みます。この機能では、複数の接触を選択し、カードイメージを読み込みまたは更新できます。loadをクリックすると、更新を行いたい1つまたは複数の接触を選択できるようになります。この機能は、新しいカードイメージを読み込むためにname =欄内の接触を考慮することはありません。カードイメージから展開されたテンプレート(AbaqusLS-DYNAMADYMONastranPAM-CRASH 2GRadioss)については、カードイメージとタイプが一致する必要があります。したがって、新しいカードイメージを読み込むと、そのタイプも同じ物となるよう自動的に更新されます。
load/edit name =欄内で選択された接触に(選択した)カードイメージを読み込み、その接触のカードイメージを表示します。接触カード内の任意の欄を更新できます。
edit 選択された接触のカードイメージを表示し、そのエントリが更新できます。
reset 選択された接触のカードイメージをno card imageにリセットします。
reset all 選択された接触のすべてのカードイメージをno card imageにリセットします。接触は、1つのソルバーテンプレートについて1つのカードイメージのみを有することが許されます。しかし、モデルが複数のソルバー間で変換されている場合、1つの接触は、それぞれが異なるソルバーテンプレートに所属する複数のカードイメージをもつ場合もあります。この機能は、それらすべてをno card imageにリセットします。
return パネルを終了します。