Scaleパネル

Scaleパネルは、エンティティの寸法を拡大または縮小するのに使用します。

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スケーリングは、均等または非均等のいずれかで実行できます。

円筒または球座標系を使用する場合、x scaleは半径方向を表します。角度軸のスケーリングオプションは消去されます。すなわち、円筒座標系の場合はy scale =オプションが、球座標系の場合はy scale =とz scale =が表示されなくなります。

スケーリングを元に戻すには、スケーリングの係数または中心を変更せずに、反対の機能を選択します。scale +をワンクリックして拡大した分は、scale -のワンクリックで元に戻ります。

コンポーネントをスケーリングする際、すべての形状(ライン、サーフェスおよびポイント)、および選択されたコンポーネント内に含まれる要素(節点)も自動的にスケーリングされます。

スケーリングの中心を節点選択により指定しない場合、全体または局所座標系の原点が使用されます。

スケーリング係数は倍数または除数として機能するため、ゼロであってはなりません。また、係数が1の場合は、対応する方向に何の変化も生じません。小数点値も使用できます。これは、モデルを異なる単位系に変換する際に役立ちます。

非均等なスケーリングは、メッシュまたはモデルの歪みを生じる場合があります。均等なスケーリングでは、エンティティの一部の節点のみがスケーリングされる場合に限って、歪みを生じる場合があります。

パネルオプション

オプション 動作
entity selector スケールするエンティティを選択します。
nodesまたはelemsを選択した場合、スイッチを選択して選択モードを変更します。
Nodes
nodes
個々の節点を選択します。


図 1. 例:節点選択
face
2Dおよび3Dフェイス上のすべての節点を選択します。非連続性が2Dフェイスに存在する場合、その非連続性の合間の節点のみが選択されます。


図 2. 例:フェイス選択
2D faces ext
非連続性を含む2Dフェイス上のすべての節点を選択します。


図 3. 例:2DフェイスExt選択
loops
穴の境界線のような、フリーな閉じられたループ上の節点をすべて選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 4. 例:ループ選択
free edge
要素のフリーエッジ上のすべての節点を選択します。非連続性がエッジに存在する場合、その非連続性の合間のフリーエッジ上の節点のみが選択されます。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 5. 例:フリーエッジ穴
free edges ext
非連続性を含む要素のフリーエッジ上の節点をすべて選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 6. 例:フリーエッジExt選択
edge
フリーエッジ上または要素の共有エッジ(buttジョイント、L/cornerジョイント、Tジョイント)のすべての節点を選択します。非連続性がエッジに存在する場合、その非連続性の合間のエッジ上の節点のみが選択されます。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 7. 例:エッジ選択
edges ext
フリーエッジ上または不連続となる要素の共有エッジ(buttジョイント、L/cornerジョイント、Tジョイント)のすべての節点を選択します。
重要: SHELL要素でのみ有効です。


図 8. 例:エッジExt選択
Elements
elems
個々に要素を選択、またはコンポーネントやサーフェスに含まれるすべての要素を選択します。


図 9. 例:要素選択
face
2Dおよび3Dフェイス上のすべての要素を選択します。非連続性が2Dフェイスに存在する場合、その非連続性の合間の要素のみが選択されます。


図 10. 例:フェイス選択
2D faces ext
非連続性を含む2Dフェイス上のすべての要素を選択します。


図 11. 例:2DフェイスExt選択
origin エンティティは、原点節点、つまりスケーリングの中心位置をベースにスケーリングされます。nodeをダブルクリックして節点IDを入力、または1度クリックしてモデリングウィンドウ内の節点を選択します。
coordinate system 局所座標系のタイプを選択します。
global system
全体座標系に基づいてエンティティをスケールします。
local system
指定された局所座標系に応じてエンティティをスケールします。
局所座標系は、直交、円筒または球座標系のいずれかの指定が可能です。
originに節点が選択されていない場合、ここで選択された座標系の原点がoriginとして使用されます。
Systemパネルで局所座標系を作成します。
x scale = エンティティが選択された座標系のx方向にスケーリングされる係数を指定します。
y scale = エンティティが選択された座標系のy方向にスケーリングされる係数を指定します。
z scale = エンティティが選択された座標系のz方向にスケーリングされる係数を指定します。
face angle / individual selection
face angle
要素エッジを共有するファセットの法線間の角度です。ファセットは、シェル要素自身またはソリッド要素のフェイスの1つです。三角形ファセットの法線は、3つの角の頂点で定義された平面の法線です。一方、四角形ファセットは、2つの対角点の間のクロス積を取ることによって計算されます。四角形に対する特別な処理は、ひずみのある形状は平面に完全に沿わないことを考慮するためです。
individual selection
フェイス上の個々の要素、または要素の個々のフリー / 共有エッジを選択します。
edge angle
与えられたフェイスに沿ったエッジを分割します。エッジ角度が180度の場合、エッジはフェイスの連続境界となります。これより小さい値の場合、セグメント間の角度が指定した値を超えた場合でも境界エッジは分割されます。セグメントは、1つの要素のエッジです。
重要: これは、セレクターがnodesに設定されており、更に選択モードが、free edges、free edges ext、edges、またはedges extのいずれかに設定されている場合にのみ有効です。

実行ボタン

ボタン 動作
uniform クリックしてスケーリング係数を指定します。x scale、y scaleおよびz scale欄は自動的にこの値に変更され、スケーリングは均等となります。
scale+ 選択されたスケーリングの中心と座標系に応じて、エンティティを拡大します。スケーリング係数は、乗数として機能します。たとえば、2は選択した対象の寸法を2倍にします。
scale- 選択されたスケーリングの中心と座標系に応じて、エンティティを縮小します。スケーリング係数は、除数として機能します。たとえば、2は選択した対象の寸法を半分にします。
return 現在のスケーリングを確定し、パネルを終了します。