Penetrationパネル
Penetrationパネルは、要素の貫通や交差をチェックするのに使用します。チェックの実行後、ツールを使ってどの程度の貫通が起こっているかを調べたり、節点を移動して問題領域を修正したりすることも可能です。貫通、交差の両方を修正できます。
- 2Dシェル要素の板厚をサポートするソルバーインターフェースを読み込む必要があります。
- チェック実行後に変更した設定下でチェックを行うには、再度checkをクリックする必要があります。これは、チェックを再度実行しない限り基準値の変更はPenetration タブの結果を更新しないためです。
パネルオプション
オプション | 動作 |
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entity switch | 貫通または交差のチェックを行うエンティティを選択します。 選択したエンティティのタイプに関係なく、貫通する要素が検知されます。例えば、2つのコンポーネントをピックすると、他方の要素を貫通する要素を各コンポーネントから見つけます。チェックの実行後、貫通チェックの対象選択に使用されるエンティティタイプにかかわらず、結果はコンポーネントごとにPenetrationブラウザに表示されます。 |
all interferences /intersections only / penetrations only | チェックする干渉のタイプを選択します。 注: ソリッドエンティティの場合、貫通は、シェル要素に接続されている場合にのみ考慮されます。その他のソリッドは、交差のみを考慮します。
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2D and 3D elements /2D only elements / 3D only elements | 交差する要素のタイプを選択します。 2D onlyまたは3D onlyを選んだ場合、HyperWorksは貫通について指定したタイプの要素のみをチェックします。選択されたエンティティ内の指定の次元タイプではない要素は、他のエンティティを貫通または交差していても無視されます。 |
allowable interference depth | オプション:貫通チェックのトレランスを指定します。 例えば、パートがmmで測定されるパートのモデルをチェックし、1/10mm以下の貫通は無視したい場合、この欄に値0.1を設定します。貫通ツールは互いへの貫通が1/10mmまたはそれ未満である要素を無視しますが、1/10mm以上貫通している要素は探し出してハイライト表示します。 また、一部のソルバーは要素同士が直接隣接する接触を認めていません(例えば、貫通の深さがゼロちょうどで、要素間にすきまがない場合)。そのようなソルバーの場合、ユーザーはこの欄に負の値(-0.1など)を設定する必要があります。これにより貫通ツールは、あたかも互いを貫通しているかのようなちょうど隣り合う要素を探し出して表示するため、ユーザーは貫通修正ツールを使って要素間にスペースを追加することができます。 |
component thickness /thickness multiplier / uniform thickness | オプション:板厚の調整を選択します。
注: groupsを対象にチェックを実行する場合は利用できません。これは、グループの板厚はコントロールカードで定義されるためです。
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include self interference | 同一コンポーネント内での交差または貫通(例えばコンポーネント内の大きな湾曲による)についてチェックします。 ヒント: このオプションは計算処理を重くするため、大量の要素について貫通をチェックする際の使用はお薦めできません。
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実行ボタン
ボタン | 動作 |
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check | 選択されたコンポーネント、要素、またはグループの貫通や交差をチェックします。 ステータスバーには、チェック中の各ステップの進行度のパーセンテージが表示されます。 チェックを中断するには、モデリングウィンドウ内を右クリックし、ボタンを押したままにします。ボタンを押し、中断されるまでの時間は、実行しているチェックサイズと複雑さよって異なります。チェックが中断されると、ステータスバーは赤に変わり、チェックがキャンセルされたことを伝えるメッセージが表示されます。 処理が終了すると、Penetrationタブ内に結果が表示されます。 |
return | パネルを終了します。 |