Smooth Particle Hydrodynamicsパネル
Smooth Particle Hydrodynamicsパネルは、エアバッグや燃料タンクのような空間をもったコンポーネントにSPH 解析を実施するのに使用します。
Smooth Particle Hydrodynamics(SPH)は、液体や気体など、高い凝集力を有さず大変形を受けるボディの解析に使用されるテクニックです。
SPH Finite Point Method (SPH FPM)では、対象とするボディの指定した空間が、SPH 要素と呼ばれる粒子に離散化されます。これらの要素は、互いに幾何的な結合性をもたない節点状の粒子です。各SPH要素は、有効質量を有しています。ボディの空間を満たす全粒子の総質量は、満たす空間の質量と等しくなければなりません。
パネルオプション
オプション | 動作 |
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entity selector | SPH要素で満たす空間を定義するエンティティを選択します。 |
use reference | SPH要素は、ユーザーが指定した基準値内に収まる立方体の角 / フェイス中心に作成されます。 立方体の作成開始位置とするポイントを指定するには、このチェックボックスをオンにします。 ベースポイントは、立方体作成の開始ポイントを定義し、メッシャーによって開始ポイントとして利用されます。
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mesh orientation | SPH要素の方向を定義する方法を選択します。
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pitch | SPH粒子間の距離を指定する方法を選択します。
注: この値が小さいほど、同じ空間にある要素の数は多くなりますが、粒子で構成する物質(気体、流体など)の質量や密度は変化しません。
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material density=/filled volume mass= | 液体の量を定義する方法を選択します。
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volume definition | SPH要素の作成対象とする要素を選択します。
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partial fill | 選択した空間を完全には満たしていない流体または気体をモデル化します。 有効にした場合、以下を設定します。
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wall offset | SPH粒子は、指定された距離まで作成されます。 SPH要素の厚みは、入力により作成されます。SPH粒子間の距離はpitchに基づいて調整されます。 |
external to volume | 定義したボリュームの外部にSPH粒子を作成します。 注: wall offsetが有効な場合に使用できます。このオプションにより、選択したボリュームのサーフェスからオフセットした位置にSPH要素を配置できます。
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wall clearance | SPH粒子を指定された距離から作成します。 ヒント: ソルバー実行の開始時(最初の繰り返し計算)にSPH要素と壁面との接触を避け、計算をスムーズに実行する場合に効果的です。
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実行ボタン
ボタン | 動作 |
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create | SPH解析を作成します。 |
reject | 粒子が正しく満たされていない場合はrejectをクリックします。 注: パネルを一旦終了すると、充填を元に戻すことはできません。
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return | パネルを終了します。 |