Finite Differenceパネル

Finite Differenceパネルは、有限差分用パネルにアクセスするのに使用します。

場所:build menuからパネル領域にFD blocksパネルを追加することによってFinite Differenceパネルにアクセスします。

FD Blocksサブパネル

FD Blocksサブパネルは、有限差分ブロックの作成または修正に使用します。有限差分ブロックはHyperWorksのエンティティの1つで、有限差分作業に使用される要素の保存に効率的な手段を与えるユーザー指定数のセルで構成されています。ブロックは有限要素モデルの周りに作られ、流体フローのモデル化等に使用されます。

新しく作成されるブロックのサイズは、既存の有限要素モデルの10%増となるよう定義されます。モデルが存在しない場合、ブロックのサイズは、i、j、k方向のデフォルト値(各方向-10.0および110.0)の10%増です。ブロックのサイズは、update機能を用いて修正することができます。

ブロックの輪郭が現われない場合、FD controlパネルでblock outlineメニュー項目が選択されていることを確認してください。

FD Nodesサブパネル

FD Nodesサブパネルは、有限差分ブロック内の構造格子線(グリッドライン)の作成と修正に使用します。有限差分ブロックの各方向(i, j, k)に入れたいセルの数を指定するには、この機能を使用します。ユーザーが指定する節点の数は、有限差分ブロックのグリッド内で要素をどれだけ細かく、或いは粗くするかを決定し、必要な解像度を得るために変更することが可能です。また、与えられた方向内の節点をすべて削除することもできます。

各方向に節点を作成した後、remove index機能を使って、画面から節点を削除することができます。
注: グリッドラインおよびブロックの輪郭の表示は、FD control パネルでコントロールします。i、jおよび/またはkラインもしくはブロックの輪郭が見えない場合は、このパネル上のi lines、j linesおよび/またはk linesとblock outlineチェックボックスが全て選択されていることをご確認ください。

FD Wallsサブパネル

FD Wallsサブパネルは、有限差分ブロック内の壁の作成および修正に使用します。壁は、ユーザーの有限要素構造と有限差分ブロックのグリッドとの交点に作成される材料のタイプを表わします。HyperWorksは、有限要素メッシュと交差するユーザーのコンポーネントのセルの1つ1つを壁に置きます。壁はコンポーネントのようなもので、作成、表示、更新および削除することが可能です。

壁の中のセルは、交差、編集、範囲による編集が可能です。edit by rangeサブパネルは、範囲による編集の際に使用されます。

FD Hidden Lineサブパネル

FD Hidden Lineサブパネルは、表示された有限差分ブロックおよび有限要素構造の陰線プロットを作成するのに使用します。

FD Controlサブパネル

FD Controlサブパネルは、ブロックの輪郭の設定と、i、j、あるいはkラインのオンとオフを切り替えるのに使用します。また、モデルのプレーン(平面)毎の断面を確認表示することもできます。